オタクDEワイン!シンクのティスティングノート

☆アキバ系ワインブログ☆

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全ての記念日をシモネタに変える、色々クレイジーな若手自然派アイテム。 ピエール=オリヴィエ・ボノーム・ヴァンクール2014

うぇるかむ!
えー、皆さんバレンタインですネ。今年はあんまりチョコイベントにも行けずリア充爆発しろ的な気分でありますが!
で、今日は「ある意味ではバレンタインに向いた」ワインの紹介です。
うんうん、わかるよー、そういうのって2月頭にやってバレンタインに呑めるようにするのが筋って感じでしょー・・・

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ピエール=オリヴィエ・ボノーム・ヴァンクール2014
でもこれがちょっち違うんですヨ。

ラベル・ストーリー(最大5PT)
♥♥♥
えー、ラベルの右側にはこんな感じの絵が描いてあります。
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うんうん、ハートマークかな?

造り手のピエール=オリヴィエ・ボノームは元々ティエリ・ピュズラという造り手のお弟子さん。ていうか元相棒。


(実はまだ経験した事ない私であった。)
ティエリの収穫にバイトの金目当てで収穫手伝いをしにきたオリヴィエ・ボノーム。
オリヴィエの働きっぷりに「お、ええやん君ぃー!」とノリ気になったティエリはネゴシアン部門の共同経営者としてスカウト!
それからオリヴィエはワインの勉強をし、ティエリ・ボノームというネゴシアンワイナリを作るのでした・・・・・・が!なんと!当の誘ったティエリが2014年に完全にボノームに明け渡して
「実家に帰らせていただきます」
みたいな感じで上のクロ・デュ・テュエ・ブッフに専念しちゃうのでした。
残されたオリヴィエ君は、そのままネゴスの長として改名もして続けていますヨと。

そんなわけで、ネゴスワインのロワール自然派の、しかも毎年品種が違うアイテムとなっています。
今回はピノノワール25%、ガメイ50%、グロロー20%、コー5%という配合。年によってゴッソリ入ってないものが出たりするシェフの気まぐれアイテムです。
それもそのハズ、恐らくこれ日本インポーターである「ヴァンクール社向けのアイテム」のようなんですネ。
だから名前もヴァンクール、ハートマークの意図もわかりますなぁ・・・・・・で!終わればいいんですが!
実はこれダブルミーニングでVincoeurの下にulと書いてある。ヴァンキュ=尻です。
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ハートとケツである
うん!こりゃうっかりバレンタイン当日に知らないで使ったら悲惨だネ!カップルが知ってて使ったらなんかもう結婚してるも同然だネ!!
はいはい、じゃーワインそのものいきまーす(投げやり

香り・味わい(最大10PT)
♥♥♥♥♥♥
味わいもなんだかカオス?
これ、マセラシオン・カルボニックをかけつつ微妙に違う醸造で各ブドウ作られているようなんですが、そこにはマセカボっぽい要素と地ブドウっぽい要素が混在しています。
これから書く内容が印象的だと思ったら、買ってみてもいいのかもしれない。

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因みに、今しがた私はコレを飲み干した。一人でナ・・・・・・

色はレッド、シンプルな赤さながら底にいくに連れて濁り感も見られますネ。
香りにアセロラ系の赤果実とキャンディがある反面、土臭さや硫黄っぽさがふんだんに入っているんですネ。
この対立主義的構造は味わいにも続きます。
赤果実を主体に僅かに焦がしな印象、それとマセラシオン・カルボニックっぽいキャンディのようなタッチが入る・・・・・・のに、ガブッとブルーベリーなどの黒っぽい果実感やビターな印象、むせるような土の匂いが漂ってきて地ブドウオーラをフルブーストしてきます。
おまえは瀕死の状態で突然覚醒するロボットアニメか?
そんな感じで突然動きが変わる印象のあるアイテムとなっています。
ここ数回、「ガメイとなんかのミックス」で書いてみましたが、コレがもっとも統一感がない。
それを良いとみるべきか悪いとみるべきか・・・・・・
了解!トランザム!!とか突然言われても吹くしかないよネー。

コストパフォーマンス(最大5PT)
♥♥♥(面白さなら+♥)
2500円アンダーなので、ネタとして買うなら大有りなジャケ買いワインの典型といえるでしょう。
このなんでもシモネタにしてしまいそうなラベルと、カオティックな味わいを使いこなしてこそ若き自然派ユーザー・・・・・・的な感じに自然ラヴァーは思ってそうだよネ。
書いててなんともヒッピーなワインだと思う。なので、一度は試してみるのはいいかもしれません。
ブラインドでこれを全部当てられる人はよっぽどこのワインの(しかもこのヴィンテージを)飲み込んだ人だけなので、ただのhentaiです。
ダメな人は決定的にダメなので、試すならまずは一本でどうぞ。料理とは・・・う、うーむ、微妙に合わせづらいかなぁ。クセが強いから相当練らないと。

というわけで、ピエール=オリヴィエ・ボノームよりヴァン・クール2014でした。
ある意味では典型的な自然派のアイテムで、インポーターネームが入っているだけの事はある気がします。
これがダメだと、結構な量の自然派はダメダメぽんです。
そういう、割り切れるぐらいにそっち系。貴方はどっち系?

ヴィンテージで全く内容が違うから、そこは注意してネ。


最近もっともクレイジーだったシモネタケツアニメとかあるから、アニメも負けてないナ(負けてくれ・・・)

| フランス | 21:06 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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元建築家が作るシュナンブランは実に構造的?よく出来た新世界風ティスト。 ド・トラフォード・シュナン・ブラン2014

うぇるかむ!
南アフリカ!!!!!ひっさびさに南アフリカ!!!!!ちゃんと飲んでますから南アフリカ!!!!!!

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ド・トラフォード・シュナンブラン2014
それもシュナンブラン!!!!!!!!!!!

ラベル・ストーリー(最大5PT)
♥♥♥(アーティストラベル的には+♥)
ラベルはアーティストものですネ。作り手であるデヴィッド・トラフォードの奥さんが描いているもの。毎年違うんですが、毎年なんか微妙に暗い感じなのが特徴。下の方はあんまりこだわりない感じかなー。
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裏からとると不気味な域に・・・?

作りてであるトラフォードに関しては随分前にサイン・レッドでとりあげましたっけ
ニューヨーク・タイムズで評価があがり注目されるようになった元建築家のワイナリです。(実は赤も呑んでるのにうっかり更新してなかった模様otl)
が、赤の方が圧倒的に知名度が高くこのシュナンブランは割りとスルーされ気味なアイテムな模様。
年産9000本ぐらいとギリ万単位になっていないアイテムではあるんですけどネー。
ただ、樹齢も30年が平均だったりでそんなに特色はないアイテムではあったりします。
ステレンボッシュですし、赤のが得意なのはわかりますが果たして・・・・・・

香り・味わい(最大10PT)
♥♥♥♥♥♥♥(南アシュナン好きなら+♥)
樽ドネに激似!
かなーりしっかりした味わいになってまして、ボリューム感たっぷりっぷりがアメリカ系シャルドネっぽさすらあります・・・・・・その上でスムーズさや中間のバタ感はシュナンブラン的。
うーん、やっぱり南アのシュナンブランは素晴らしいなぁ・・・・・・
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色は比較的黄色さが強め。
香りにグレープフルーツ、僅かな杏感、なによりもバターっぽい感じがしっかり出ていて、チーズケーキっぽさすら。
そこそこに木の実の印象もあって、南アフリカシュナンブランの中でもボリュームは大きい方です。
味わいもガッツリとしています。かなりガッツリと黄色い果実とミルキーなバター要素がフルスロットルでガッ!・・・・・・と入りつつ、途中で滑らかになるのが実に南アフリカシュナンブラン!
最初のボリューム感がかなーり高くある分、中間で抜けた時の高貴さ(と私が言っている中間のバターを感じさせる抜け方)がギャップに感じるかもしれません。
かなりパワーがある見かけに反して、なんか意外とちょろい感じがあるのがいいですネ。
それぐらい最初の作りが濃かったりするので、そこを対立的とみるかどうかで好みがわかれるかな?
アフターもそのままスッと抜けていき意外と長くはない。
ガッ!とした迫力のあと穏やかになるタイプで、キッチリと作ってあるもののそのキッチリさが仇になってそーな部分も感じるかな。
シュナンブラン主体のワインのベースは整いつつ、やっぱり得意ではないんだろうなぁとは思います。
とはいえ、そこは僅かな差。
それでもパワフルでありながら高貴さをもつ白である事に間違いはありません。
典型的シュナンブラン。アルトリア・ペンドラゴンなワインです。

コストパフォーマンス(最大5PT)
♥♥♥♥(濃い白をお求めなら+♥)
なんだかんだ破格なんですよ南アシュナンブランは
税込み3000円ちょいのワインであり、割りと在庫しちゃってるアイテムみたいなんですけど、間違いなく値段でみれば良い方なのです。
実際、某アメリカ大手の同価格より500円程度安い・・・意外と価格差があって場合によっては1000円違ったり同格だったり・・・シャルドネと比べてみれば500円差でとんでもない月とスッポンが拝めました。そっちも悪くはないのですがネ。比べる対象が悪いか・・・
さておき。濃厚めで樽感がしっかりしている白ワインをお求めの方であれば、かなーりオススメ出来るアイテムになっています。
逆に、南アフリカのシュナンブランを良く知っているユーザーには「どことなく、他の方がいいかも?」となる可能性も否定はしません。餅は餅屋。シュナン屋はシュナン屋なんです。
建築家相手にはプレゼントにもエピソードを添えれば使えるのはこの作り手の良い所。しかしながら、万人に相性が良い点もプレゼント的には評価点かな。
典型的といえば典型的な部分があるので、ブラインドで出しても悪くないかも?

というわけで、ド・トラフォードよりシュナンブラン2014でした。
南アフリカらしい高めのシュナンブランのタッチでありつつ、更にアメリカンな仕上がりを見せているのが実に建築家らしい構造的なアイテムだと思います。
個人的にはもはやシャルドネよりシュナンブランのが美味しいのが出来やすいのでは?とか思っちゃうのですがいかがでしょ?
(ただ、塩っけはないんだよなー)

売れ残りが市場には残ってますが、流石にそろそろなくなりそう?


あ、あれは何ペンドラゴンなんだーーーー(棒読み)

| 南アフリカ | 23:19 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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IPOB最終期女史が造る、スラッとしたデイリーナパ! ウルトラヴァイオレット・ナパ2014

うぇるかむ!
はい、唐突ですがナパです。ギリシャとかガメイばっかりやってる訳にもいかんなぁということでナパでありまする。

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ウルトラ・ヴァイオレット・ナパ・カベルネ2014
安旨よりのナパなんでございます。

ラベル・ストーリー(最大5PT)
♥♥♥(IPOBとか知ってるなら+♥?)
ラベルデザインはなかなか可愛い仕上がりかつ、全体の構成としてはなるほどナパっぽい大胆なデザインではないかと。
全体の派手さとジョーク感がなくシンプルさが両立してるの、カリフォルニア若手っぽいよね。
因みに、作り手の旦那さんがデザインしたらしい。へー。
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あら、オークヴィルじゃん本拠地!

作り手は元金融業界人のサマンサ・シーン女史。
金融業界人だった彼女はなんだか疲れちゃって、ブルゴーニュへ旅行へ行ったら感動しちゃうわけですネ。
アメリカ人、大抵フランスに旅行に行くと「目覚めちゃ」ってない?(パーカーたんとかモロにそうだし)
で、彼女は2009年にポー・ワインズというピノとシャルドネメインのワイナリ・・・つまり、ブルゴーニュ系な・・・を立ち上げ、自然派風に作って大ヒット。
あのフレンチランドリー採用!という日本におけるレストラン採用アメリカワインの登竜門もらくらく通過。そしてIPOBの最終期生として僅かながら活動してました。
そんなブル系ワイナリをやっているサマンサのところに、ナパにいた栽培家の友人が
「はわわわわ、大変なんですぅ~、買われる予定だったブドウを全部キャンセルされちゃって・・・・・・原価でいいから買ってくださ~~~い」
とやってきて、じゃあせっかくだからナパも造るぜ!と越前康介ばりに即決するのでした。
で、そんなスタートだったナパ版も未だに作り続けているということ。
あくまで全部買いぶどうですが地域は割りと狭め(セントヘレナが多め?)、カベルネ95%にフラン5%でフレンチ新樽古樽併用で18ヶ月熟成、という案外ふっつーにナパワインをしたデータ。
本元はブルゴーニュのそれもナチュラル系な人のわけですが、そんな人がナパで作ると・・・・・・?

香り・味わい(最大10PT)
♥♥♥♥♥♥♥
シンプルにナパ・メイド感
この価格帯のナパだと若干薄みに感じる事は(ナパにしてはなぁって感じ)多いものですが、このアイテムなかなか芯があります。
というか、実に良くナパっぽさに忠実なんですネ。
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色はまさにウルトラバイオレット。紫度は多めで透けは少ないです。
香りにカシス&ココア、あんまりハーブ感はないものの、端的にナパっぽいまったりさが香りから良く出ているという。
その分、開けたて直後は若干アルコール感がキツいので注意。結構オラついてます。
味わいはこなれてくると、口に入れてすぐマイルドな樽バニラ感がただよい、それから紫果実のソースがかかってくる印象。
ときおり赤果実感もあり、酸味が手放されてはおらず、また凝縮感こそないものの薄っぽい印象がないのもグッド。
アフターは流石に最高峰と比べると短めですが、充分な感じ。あんまりハーブ感が強くないのは好みが別れるかも。
総じて全体に、濃いワインの部類に入るもののしかしパワーで押せ押せでも無い美少年系ワイン。
どことなく、佇まいが涼やかかつ女の子っぽい甘さがないのは、むしろ最近流行りの「男アイドルモノのクールキャラ」みたいな?
(最近、あの界隈サイドMとかあんスタとかキラメキがどうとかちょっと良くわかってないってか混同してる私であった)

コストパフォーマンス(最大5PT)
♥♥♥♥
4500円というギリギリで5000円を超えない中途半端価格でして、そのさじ加減は絶妙だと思うのでした。
なかなかだけど、相応しい価格かなぁという感じなんですよネ。ただ、ナパらしいワインを求めるならこの価格で呑めるならいいんじゃないかと。
そういうわけでして、ナパ・カベルネのタッチを安く感じたいならオススメ出来るアイテムとなっています。
プレゼントにもそこそこかわかっこいいラベルや人を選ばない味わいで、悪くないかも。

というわけで、ウルトラバイオレット・ナパ・カベルネ2014でした。
若いナパカベらしいタッチがなかなか楽しめるアイテムとなっています。
IPOB系でブルの女性醸造家、というともっとエレガント系かと思いきやそうでもなく、むしろナパの文脈をちゃんと測っているという。
ナパはこのぐらいの価格でいい作りてが出てくれるとなんとか追えるのですが・・・滅多ないんだよネ。

ハイジ・バレットになれるかな?


これが思い浮かぶよネ

| アメリカ | 19:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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まさに海ワイン!なサントリーニからの贈り物。 イエア・ワインズよりタラシティス2015と2012、アシルティコ

うぇるかむ!
一昨日更新のギリシャ編の続きっていうか当のワイン達です。
全3回ぐらいにわけて更新しようかなーと考えてますがアクセスとか見るに「あんまり皆、知らない地域すぎて興味ないかなん?」とも思うので、来週までを目安にポツポツにしようかと。
さておき。今回がその上一番メインっちゃーメイン、サントリーニ島からのアイテムを3つ。

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イエア・ワインズ・タラシティス2015と2012とアシリティコ。
ヴィンテージ違いと上位キュベになります。

ラベル・ストーリー(最大5PT)
♥♥♥
タラシティスというキュベ名は「海からの贈りもの」という意味があるそうで、ちょっと雰囲気いいですネ。
ラベルデザインそのものはシンプルデザイン系で可不可ない程度。
後でズラッと並べますが、裏ラベルだけ先に。
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とっても普通な。
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オールドヴィンテージの方は醸造家持ち込み品との事で日本非売品。
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80年はしてる樹という威圧感よ。

作り手は前回の記事でたっぷりかきましたイエア・ワインズ
そしてその公式なプロフィールについてはインポーターさんが詳しいので割愛ということでー
レバノンとギリシャに強いフレンズだよ!
なお、今回のワイン達はこちらの公式ぐらいでしか買えません。もっと波及すればいいのにー。

で、それぞれのワインの違いは

タラシティス
ステンレス低温発酵によるストレートな仕上がり

アシリティコ
こっちはかなり凝っていて、ステンレスでの低温発酵と樽での高温での発酵(古樽でフレンチやアメリカンなど3種類使い)をし、更に野生酵母オンリー。

因みにどっちもアドヴォケイトで90点以上、最大でタラシティスの方が94点もとっている様子(アドヴォケイトのみタラシティスのが評価が高いみたい)。
これはなかなかのもので、例えばこの間のニュージーランドのトップクラスの評価を受けてるソーヴィニヨン・ブランであるドッグ・ポイントで94点です。
値段も同じくらい。NZは微妙にマイナー地域判定に入り、よりマイナー地域のギリシャで評価がいいのは「一部で流行っている」と言って過言でないと思います。
ではその実力とは如何に?

香り・味わい(最大10PT)
タラシティス:♥♥♥♥♥♥♥(好みは分かれそう)
アシリティコ:♥♥♥♥♥♥♥♥
おいしいしょっぱさだね!
かなーりしょっぱいスタイルのワイン達です。「シャブリぐらい?」というレベルでない勢い。
そして、その風味が良いと見るか悪いと見るかで全然違うわけですネ。ナルホド、パーカリゼーション時代にはこれは嫌われたでしょうナ。

タラシティス2015
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最初のアイテムにして一番重要な「らしい」アイテム。
色は黄緑系だけど、意外とイエローさ強いかな。
香りからしてソルティドッグ。塩とグレープフルーツの印象が高くあります。甘い印象が香りからはしないんですネ。
味わいもグレープフルーツが如実にあり、しかし酸味というより塩いのである。
しょっぱい。これが正しくこのワイン「らしさ」なんですネ。
塩っ気系ミネラリーをおもいっきり体現したアタックからみりんっぽいタッチ、乳酸っぽさもある。
トークでは「ラムと合わせると良い」とあったんですが・・・・・・ど、どうなんだろうこのしょっぱさ相手には?
素のしょっぱさで勝負しまくっているので、それこそ海の幸が相性良さそうに思える珍しい白(私はそもそも日本人的海鮮感覚にはワインは単純には合わないと考えてるヨ)。
海系の大人キャラである。トレンディドラマな海ってなんか江口かだれかやってなかったっけ?

タラシティス2012
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生産者持ち込み品。
熟成することによって、よりみりんっぽさが高まり、同時にアルコール感が表面に出ている印象。
しょっぱさ、フルーツ要素はその分下がっているのでディスカッション上は「長期熟成する」との事だったのだけれど、正直そうは思わなかったひと品。
多分、果実感が残ってる状態の方がこの塩感が前面に出過ぎないのでは?

アシリティコ2015
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今更気づいたけど、ラベルのマークは表彰台意識してるのネ。
色はこの日呑んだ白ワインの中では強くイエロー。
香りにコーンやバニラといった樽の要素が強くあって、もちろん同時に塩ッ気が。
果実要素がその分控えめではあるんだけど、こっちは何だかオシャレアイスクリームショップのバニラアイス的な香りになってて、樽ドネ好きならこっちのが格段良いハズ。
味わいも最初から塩感全快なのはタラシティスと変わらず。
ただ素朴さが多かったのとは異なって、樽感によってベースがマイルドになった分より滑らかに塩要素もひきたてられています。
黄グレープフルーツ主体のフルーツ感もなかなか。青っぽさが無い点もクリアでいいのではないかと。
アフターもこちらの方が樽感が支えになって、しょっぱいフィニッシュがそれなりに心地よく構成されていて長く感じられます。
個人的なイメージだと、タラシティス版が「海の幸そのまま」だとすればこっちは「クリーム系の料理にしました」という差がありますね。
玄人おじさんや料理人なら前者をとるけど、うちみたいなワインだけで呑む質には後者のがいいだろうと思いまする。

コストパフォーマンス(最大5PT)
♥♥♥♥(塩ッ気が合えば+♥)
中域白ワインの新たなる選択肢!
ただ書いての通り個性的な風格が全体に漂っているので、一本試してどう思うか?という所なんだろうと思います。
没個性なワインに飽々している方向けではあるんですヨ。またはミネラルって単語を色々考えたい人向け。
そこの個性にハマれると3000~4000前半で呑める白としては大いに個性があってよろしいネ!
当ブログのアクセス数が下がるぐらい、みんな知らない地域なのでブラインドで出したらトッププロ以外はわからないハズです。
家飲みにはあまり塩っけ強くない料理と合わせた方がよかろうと思います。

というわけで、アシリティコワイン2点盛りでございました。
この個性の打ち出され方は本当に玄人向けであり、一回は試してみると面白いアイテムであることは間違いございません。
ただ・・・・・・その個性を拒絶する人も少なくないだろうなぁとも。覇権にはならないけどブームにはなる、そんなアイテム。

楽天では売ってないので、塩おいておきますネ(ドサッ!


ほんと海からの贈り物感がある

| ギリシャ | 16:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ギリシャのすごーいを知る。Gaia Wines による再思考のネメア・サントリーニ島・・・というセミナーに参加してきたヨ

うぇるかむ!
えー、タイトル通りでございまして本日はセミナーにご招待いただきまして参加してまいりました。
ついったーの経由でご招待いただいたもので、いやーこういうブログもやってて良かったなぁと思う次第です。
さておき。そんなわけで言って聞いてきたことを大雑把ながらご紹介しようと思います(呑んだワインのティスティングノートは後日の予定)
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ネメアとサントリーニという2つの地域のギリシャワインについてのセミナーで、こうしたセミナーとしては上級コースのモノだったようで。
や、実はお金を払う学校モノのセミナー参加って初めてだったんですが、やってる事としては「生産者来日イベント」のワイナリご紹介が大きく増えたって感じでした。
参加者の方々色々いらっしゃったんですが、ph値を気にされてたりしたのが印象的「あー、学術的な?」みたいな気分に。それと皆、ワイン残して帰りすぎ!吐き出してもいいんだからグラスは空にして自分で返却しよう!!
(あんまり皆置いて帰るから、グラスの片付けをちょっとしたんですけど逆に申し訳無さそうにされてしまって申し訳なかったヨ・・・)

今回のセミナーの解説はヴァンドリーヴという輸入会社さんと醸造家であるヤニス・パラスケヴォプロス氏。それと・・・
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元読売のワイン記事担当で現ワインレポートをやっているワインが得意なフレンズの山本 昭彦先生だよ。
すごーい!

山本さん、写真でいっつも渋い顔してるなぁと思ってたら実際も写真とあんまり変わらぬ印象でした。
あと、お話の仕方が「クメウの人も」「mwも」というように参照元を先に言って信ぴょう性を高める講義スタイルに、元新聞屋の流儀を感じた。
あ、そうそう、ついでに
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レカンでソムリエをやってたフレンズもきてたよ!
すごーい!!

や、大越ソムリエは本当に参加者側で何もぴくちり話してなかったんですけど、大橋mw経由で山本先生はギリシャ知ったっぽいのでワインレポートの推しな事は間違いないヨ。
(ワインレポートより先に記事にしててゴメンナサイでもアマチュアなりにやっちゃうんだぜ☆)
あ、そうそう、ついでにおひげがおもったよりもこかったよ。

ここからは、たーのしーな聞いてきたお話。
なるべく話はタイピングして逃さないようにしてたけど、あくまで抜粋かつ私の聞いた印象が含まれると思ってネ(伝達ゲームは100%はありえない)。
また、個別のワインについての話はまたの機会にしようかと。大まかな意義や意味が係るものは書いてます。


・サントリーニ島というギリシャの島のお話が今回のメイン。島が出来た歴史から話が入って行きました。

・土着品種としては最古クラスで120年前とかの接木なしのものが沢山あったり・・・なんだけど、ヨーロッパ加盟がギリシャ自体が1981年でそっから開けてきた文化度が高い(技術輸入として)のでモダンワインとしてのスタートは1981年からと見て良いんだとか。ようするにそれまではあくまでもドブロクみたいな事だよね。オールドワールドには良くあるパティーン。
例えば、今回のヤニス氏などはボルドー大学に行ってきているわけで、そうした世代がこれから作っていく地域なのだろうと。

・火山から出来た火山が多い土壌ゆえのミネラル、粘土質が0でフィロキセラがなく水の供給もない(カリウムもない)特殊な土地で、更に気候は風邪がとにかく非常に強くて、ヌフパフの一部地域にも近い強さなんだとか。
バーガンディとはかなり異なるミネラルであるとの事。
(この時、ヤニス氏はブルゴーニュと言わずにバーガンディと言ってました。これ意外と面白い事で、ギリシャないしボルドー大学出の人はバーガンディというワードを素で使うって事なんよネ。)

・風が強いが故に木を育てる為にバスケットづくりというのをしているんだって。
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実は今回、明確なアンフォラワインがなかったんですが、こっちの面は伝統というか特徴的ワインの作り方かなと。
また、ヴィンサントとかはギリシャが発祥だったりする。古典と新規のまさにミックス中か。

・サントリーニ島は世田谷区と足立区を足したぐらいの大きさの島。
アシルティコという品種が土着で、これが世界的にヒット中。パーカーポイント94点のキュベもある。曰く別に点数とかは正直どーだっていいっちゃーいいんだけど、毎年レーティングされている「安定性や国際的評価」としては大事なんだとか。

・山本先生曰く、現在のミニマムなパラダイムシフトブーム(パーカリゼーションの反対にいる小規模かつ土着の地酒的な回帰)にギリシャワインはガラパゴス的なマッチしているから、一部で人気が出ているんだそうな。
更にサントリーニにおいてはサルディーニャ島やシチリア(エトナ)などの注目と近い見られ方をしているのも、人気の秘密だろうと。
(土壌や品種においてはしかし島ワインでありながらそれらとは大きく異る)

・また、その起源は恐らくブリテンやニューヨークから当然広まっているんだけど、ジャンシスおばさんが2004年頃最初に取り上げたのがトップジャーナルとしては古め。更にエリック・アシモフが2013年にとりあげており、日本においては2016年中頃にようやく大橋mwが紹介してこれからブームになるんだって。すごーい。

・ついでに言うと、サントリーニは「ミネラルが特徴」の産地・・・・・・なんだけどこの時のミネラルというのは山本氏曰く80-90年代のパーカリゼーション・フルーティー(パーかーワイン的なフルーツ爆弾)にロンドン側が反骨してそれに対する表現としてミネラルというのが使われたのがスタート。
nzでのピノの発表会(これは珍しくワインレポートで無料記事が出てますネ。なにせ大橋mwが登壇してるもの)でも語られた事で重要な要素かつわかりにくいのだが、サントリーニはテロワールとしてわかりやすいだろうと。
今回の場合はテクスチャーとアロマでいえばテクスチャー寄りのミネラルなんだって。すごーい。
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こんな土地で作ってる。

・このアシルティコという品種はサントリーニではミネラルの強いアイテムになっているけど、本土ギリシャだと一転してフルーツ要素が高いらしい

・続いて、ネメアという本土の側のアイテムの紹介があり、こっちは正直説明時間もなかったせいかサクッと終わってしまった。

・こっちはアヨルギティコという品種をメイン使って色々やっている模様。

・因みに、ソムリエ協会のギリシャ担当は山本氏。なんだけど、ブドウ品種の読み方が現地寄りじゃないのが勝手に採用されててキレたナイフみたいになりそうだったみたい。

・ギリシャは緯度が意外なほど低く、雪も積もる高い標高の土地。気候の変化が激しいからテロワールというよりヴィンテージの差が出る産地なんだとか。そのため、レーティングとしても年度毎に安定性が低めらしい。

・同じく接木はなしのブドウが多くあって、同時に良いワインを造るならそれらを上手く使うのが大事とか。ブルギニヨンも言ってた!

・野生酵母についての話。クメウの人(マイケル・バラコビッチ)も言ってたんだけど、野生酵母って畑におもにあるもので、なんとフランス樽にも存在していたという研究結果が発表されていると。
そして、土地の個性を出すならつまり野生酵母は積極的に使うべきでマイナス要素以上に大事なんだって。

・全く関係無いけど、スペクテイターの上位は宣伝広告費でどうにでもなるからあんまり意味がないって山本先生が言ってたよ、すごーい!

・それと、価格が急上昇している。南アフリカなんかもそうだけど、この部分はどこも変わらないみたいで需要と土地の価格上昇がまんまワインの価格にも反映される様子。ワイン生産者にとっては「生活が出来る=ワインを造る意味がある」ので喜ばしいことだけど・・・・・・消費者としては困っちゃうよナ!

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ワインセミナーで10脚も使うのは年に1回あるかないかぐらいでこの次の時間の授業にグラスが間に合うのか、WSET側はハラハラしてたらしい。

で、ここからは質問コーナーで出てきたQ&A。まずは他の受講者さんのQから。

Q:ペイハー値が低いことによる醸造の難しさってありますか?

A:ないよ!ただ、phが低いところでないと野生酵母を使うのはリスクが高くて嫌かもしれないな。そういえば、サントリーニはマロラクティック発酵が上手くいかないからやってないんだ(シャブリとかとの決定的な違い)

Q:サントリーニのバスケットによる木を守る手法ってどれぐらいやるものなの?

a:5年とかやるから結構たいへんな作業だったりする

Q:醸造時にオークやステンレスを使ってて、ギリシャで良く言われるアンフォラが今回ないのはなぜ?

a:色々と醸造方法についてはチャレンジしている(実際、かなり種類を多く作っている方)んだけど、結局は経験や知識を総動員した結果、オークを使うところに「逆に戻ってきてしまった」部分はあるかな。

Q:日本でギリシャワインが流行るためにマーケティングはどうされますか?

a:アンチマーケティングだよ(笑)。実は色々と興味深い話の切り口がある(ヴィンサントが起源だったり)けれど、ニッチなマーケットをターゲットするのがいいんだろうと考えている。
トレンドやソムリエへの影響は必要性を感じる(そこから波及されるから)

・・・で、ここから2つは私がした質問。

シンク:くだらない質問なんスけど・・・・・・趣味はなんですか?休日なにしてらっしゃる??(会場笑い)

a:セーリングがテラピーになってるなぁ。海に行くのが気晴らしになっているよ。
実はセカンドビジネスでビール会社もやってて、サントリーニ島でビールも作っている。
ワインはひとつのミスが許されない、間違えが出来ない緊張感の非常に高い仕事なんだけど、ビールは気楽に出来て癒やされる。

(この質問、実は生産者が来ると割りと良くやってて、今回みたいにミネラルが強く出るワイン作ってる人は大抵の場合「海付近にワイナリをもっていて、同時に海に関する趣味事がある」と勝手に思ってるんだけど、今回も一応的中かしら)
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地中海にワイン沈める実験とかもしてるぐらいだしネ(実際酸化が全然しないんだとか)

シンク:先ほど、日本でのマーケティングについて話されていましたが付随して、では世界で色々なワイン買っているタイプのイギリス、アメリカ、中国辺りと日本の市場に違いを感じますか?

a:うちの取引はアメリカが一番のビックマーケットとなっているけれども、日本はアメリカに近い市場のように思う。
地品種アイテムが急上昇する、有名なジャーナリストによる言葉が影響が強いのが似ている。
また、古いスノッブ的な人はヨーロッパに比べて少ないと私は感じているな。ヨーロッパは伝統的な古い地域だから受け入れ方が別のようだ。


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はい、こんな感じのセミナーでした。1時間30分以上今回の更新に時間費やしたぞ私!そしてそれでもまだワインそのもののティスティングノートしてないからな私!わーい、たーのしー!!

先に今回のギリシャワインの感想を言うと・・・マイナー地域ながらなかなか楽しいワイン達でした。最近モルドヴァでマイナー地域にゲンナリしてた反動もあるかもだけど
サントリーニの面白い塩気や、土着なのに本格な味わいが出るネメア産のアイテム、どれもなるほど確かにこりゃ注目されるよなーという。
最も、このワイナリ(ヤニス氏)がすごいという可能性も充分考えられるので、今回だけど「ギリシャすごーい」とは言い切れないですが、少なくともすごいわいなりができてきてる!!ってわくわくするのは良いことのように思えます。

ナニワトモアレ、貴重な体験が出来た会でありました。Thanks!

因みに、「ギリシャ ワイン」で検索すると何故かコイツなどもひっかかるのでやっぱマーケティングは広く普及するようにガツガツやって欲しいんだよなぁ。


今回の記事は最新の流行りであるギリシャと同時に、アキバ系タイムラインを賑やかにしている最新トレンドも含みつつおおくりしております。

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