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アルザス御三家を超える?そう思わせるにふさわしい調和感! ヴァランタン・チュスラン・ピノ・ボーレンベルグ・アルモニー(ハーモニー)2009

うぇるかむ!
ねぇ、アルザスのピノが美味しいって知ってる?
と伊藤計劃のハーモニーが如く訪ねてもワイン通だと言う方すら「?」と思うのかもしれません。
が、今回のアイテムを呑んで確信したんですがアルザスピノ、スゴイ作り手がおりましたわ・・・・・・

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ヴァランタン・チュスラン・ピノ・ボーレンベルグ・アルモニー(ハーモニー)2009
昨日会で飲んだ中でもインパクト絶大なひと品でありました。

ラベル・ストーリー(最大5pt)
♥♥♥♥
ラベル自体はシンプルなような、ちょいダサめなようなびみょーなラインかと。
ZVの文字はカッコイイのに、なんかグルグルしたオムナイトみたいな部分とか調和という名前があんまり生かされてないデザインだったりで損してるタイプだと思う。
2016050120244896c.jpg
裏見てもわかるとおり、多分これ日本ではほぼ流通していません。少なくともバックヴィンテージ。
作り手はドメーヌ・ヴァランタン・チュスラン。
現在は13代目のジャン・ポール・チュスランというまだ30歳台と若い方が現在の当主(ワイナリそのものはダイスやウンブレヒトより古いみたい)。
先代からいわゆるビオディナミでそれ継続っていうか更に昇華させているのがこのチュスラン。
馬つかってたりSO2極限まで減らしてあったりと本格派なんですが、なんでビオを先代から受け継いだかというと、このジャン・ポール氏、アルザス御三家と言われるウンブレヒトの元での修行経験があったからなんだそうで。


で、しかもウンブレヒトと犬猿の仲であり最大のライバルことマルセル・ダイスがチュスランを絶賛しているそうで。
師匠のライバルからだけでなく、最近になってアルザスのホープとして注目されるようになり、現地ガイドでのトップ100に10本以上選ばれ「これからはアルザス御三家ではなく四天王だ」と言われるぐらいなんだとか。
日本においてはビオ方面ばかり注目されていてそういう文章になりがちなんですが、もっと本質的な部分でアルザス最上位の作り手と似る何かがあるって感じ?
今回の品はネットショップではほぼ見ないチュスランの「単一畑版のピノ」です。2003年初リリースらしいんですがそのコロだと4000本が年産?
そんなこんなで、アルザスの若手の逸品、その実力が・・・・・・

香り・味わい(最大10pt)
♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥
目当てのルーシー・マルゴーの大多数より良かった
一撃でノックアウト。最初香って呑んだ時には「あれ?今日のラインナップにシュペートブルグンダー入れてましたっけ?」と錯覚する程に寒冷地の素晴らしいピノの出来栄え。
実は私、過去にダイスのピノとかも経験あるんですが、それと同じくスゴイ。

色はかなり濃いレッド。ピノの中でもしっかりくっきりとしたカラーリング。
香りもかなり強くあって、最初はそこそこに青さすら感じます。
要するに温度が低めだと茎っぽさが出るタイプなのかな。ただ、それもある程度時間が経つと落ち着くのも特徴。
スパイスや肉っぽい雰囲気が出始めてからが本領といったところですが、個人的には初手からチェリーの凝縮感パワーが高くて「あ、これ明らかにいいシュペブル」と思わせられたかな。
味わいもスマート。骨格がハッキリしっかりとしています。
チェリーを主体とした果実の要素は「ジャミーとは言わないが、高濃度」というブルゴーニュだとすればマダム・ルロワ、シュペートブルグンダーならフーバー様辺りが感じさせてくれた感覚。
その巨匠達と比べるとそうした果実感の筋がとてつもなくクールで、背筋がシャンとした綺麗さなんですネ。
ベースはその果実、それでいてほのかに感じさせてくれるスパイス感覚、ダージリン紅茶少々。
ズンッとくる低音めいたフィニッシュで、呑んでるとものすごく落ち着いてしまうワインとなっています。
ビオだビオだ、と騒ぐと最初の苦味を予見させる香りで偏見をもって呑んでしまいそうになりますが、これそういう感じで呑むのはもったいないワインです。
見た目からして落ち着いていて、芯が伴った、クールビューティーなヒロインそのもの。
Mの人とか睨まれたらそれだけで昇天しかねないレベルの、黒髪ロングスーパークールビューティーさ!

コストパフォーマンス(最大5pt)
♥♥♥♥♥(売っていれば)
手に入るようならネ!
そもそも正規輸入(インポーターがついてて日本に入ってきているのか)も怪しいボトルでありましたが、仮に入ってたとして少なくともこれ1万円は超える事はないんだろうなぁと予想。
その上では間違いなく安い。ブルゴーニュ買ってる場合じゃないッス。
良い年しか仕込んでいないワインでもあるっぽいので、余計に日本で今後見る機会があるか不明ですが、手に入れられたら「アルザスってすげぇ作り手がいるんだな・・・!」と驚愕する事請け合いのピノです。

というわけで、チュスランの単一畑版ピノ2009でした。
名前のハーモニーとは本当に良くつけたなといった具合で、まさに調和させてあるワインです。
自然派っていうと、なんかこう
「何にも手を加えないそのままである事が素晴らしいのです(ドヤァ」
みたいな呑み手や紹介文が多いんですが、これはそんな事ないです。がっつり手を加えている。そしてだから高いレベルの知的なワインになっている。
作り手の力量というものをちゃんと感じられるワイン、驚かされたひと品でした。

楽天でも別ヴィンテージは売ってた形跡あり。ラベルも国外用?


現在はレギュラー版がこの価格で売っている模様。試したい感ある。


クールという言葉で作ったキャラそのもの感

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