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ハイジ・バレットのマルチ仕様!全てが「ナパらしい」逸品。 アミューズ・ブーシュ・ヴァン・ペルデュ2012

うぇるかむ!
最近ピノ尽くしすぎたので、ちょっと趣を変えたく思い、唐突にナパぶっこもうと思います。

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アミューズ・ブーシュ・ヴァン・ペルデュ2012
これそこそこ面白いアイテムです。

ラベル・ストーリー(最大5pt)
♥♥♥♥♥
皆さんはハイジ・バレットは知っているでしょうか?や、知ってると思うんですけど、その解説含めつつネ。
カリフォルニアでも知名度と「値段のお高さ」を誇っているワインといえば、スクリーミング・イーグルでしょう。

こんなブログやっておきながら、恥ずかしながら未だに呑んだことないんですけどネ。
さておき、カリフォルニアの女性醸造家の筆頭の一人として未だ活動をしている「ワインの女神」の相性をもつのがハイジ・バレット。
旦那はモンテリーナの人ネ。
ただ、今現在ハイジ・バレットはスクリーミング・イーグルは引退しています。
で、子供を育てながらコンサルトなどをしているのですが、その中でも「自らがオーナーとして出資までして継続しているワイナリ」がアミューズ・ブーシュというワイナリです。
もともと持ちかけたのはジョン・シュワルツというレストラン系の実業家。
彼が
ジョン「ハイジよぉ・・・ウチの畑で超旨いメルロ作ってみろよなぁッ!オラッ!作れオラッ!!」
ハイジ「や、やめ・・・・・・あぁッ!?そんなぁ・・・・・・ひぎぃ、こんないい畑なら、わ、私ッ!(ビクンビクッ」
みたいな感じで(!?)ナパのメルロで作り始めたのがスタート。
なんでハイジがビクンビクンッしたかというと、それぐらいジョンが提案したメルロが良かったからだとか何とかで、アドヴォケイトでも「ナパ最高峰のメルロ」として評価されています。

こちら、毎年変わるタイプのアーティストラベル制度、かつハイジ・バレットというというなんともプレミアムな感じ。

そんなアミューズ・ブーシュのひとつランク下のシリーズが今回のヴァン・ペルデュな訳ですが・・・形態が全く違います。
というのも、、アミューズ・ブーシュ本家はあくまでも「メルロ主体」なんですが、このヴァン・ペルデュシリーズはコンセプトから全く違うんですネ。
それは
「品種構成は毎年主体からチェンジ。ハイジ・バレットのレーベル&クライアント先で使用しなかった果汁をぶっこんだ」
というわけわからんアイテムになっています。
悪くいえば「ハイジ・バレットが現在作ってるワインの余り物のキメラ」であり、良く言えば「ハイジ・バレットが手がけるありとあらゆるワインの自薦ミックス」です。
これがどれぐらい訳わからん事かっていうのは、なかなか説明しづらい所なんですが・・・まんまフランスで言い換えたら、ステファン・ドゥノンクールまたはミッシェル・ロランがプロデュースしてるワインの余りブドウを全部ぶっこんだって事。絶対彼らもやらないし、出来ないと思う。
このヴァン・ペルデュの意味が「Pain Perdu」(フレンチ・トースト)を捩ったものであり、その通り「固いゴミのようなパンでもフレンチトーストにしたら超旨いじゃん?」というプロジェクトだからなんだそうで。めちゃくちゃな!
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サインが既になんかもう色々大丈夫か?って感じのハイジ様。

そんなアミューズ・ブーシュ・ヴァン・ペルデュの2012版はなんと「カベルネ主体」です。
コピペすると、
「カベルネ・ソーヴィニヨン42.1%、メルロ22.3%、 シラー14.3%、カベルネ・フラン10%、 プティ・ヴェルド7.4%、プティ・シラー3%」
だそうな。アミューズ・ブーシュのメインメルロなのにネ!((因みに、スクリーミング・イーグルの使ってるようなブドウは入っていません。ハイジが現在は参加していないから)。
更に、このワインも毎年柄が違う・・・どころか「見る角度によって絵柄が変わる」という謎のギミックがあったりします。

写真でとりづらくて困る!
と、言うわけで長くなりましたが果たしてそのごちゃまぜの結果は?

香り・味わい(最大10pt)
♥♥♥♥♥♥♥♥♥
ごちゃごちゃしてるのをハイジらの手腕で美味くまとめてる感じ
正直、かなり固い状態なんだろうなぁとは思いつつ、同時にしっかりと重たいカリカベ系には仕上がっていて、すごくパワフルです。
プティなども入っている分、とかく重たさが目立つギュッとした味わい。
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色は強くハッキリとした透けない紫。っていうか、ほぼ黒。
香りにバニラ感がそこそこにまずはありますが強すぎず、マスカルポーネチーズ見たいな雰囲気も多少。
また、全体にカシス感を始めとした赤黒の果実のジャミーさ、それとブラックコーヒー。
味わいも全体にシックで重たいハードな質感が象徴的です。
カシスなどの果実要素はかなり重たく、しっとりじっとりとしています。
同時にミルキーさがほんのりあって、それが旨いこと「なんか渋すぎる」にならないバランスになっています。
また、ハーヴっぽい青さがカベルネが多めのわりに感じられないのも特徴。
色々混ぜている結果、濃い果実感の煮付けっぽさが際立っている印象です。
どっしりと構えた大人のお味。
かなり濃い仕上がりでありつつ飲みやすく、どこか果実の味わいに一定の芯は感じさせないのはマルチなブレンドならではでしょうか。
すごーくプロダクトワインって感じがします。
アフターに関しても濃厚さをジャンッ!っと一気に〆たような感覚で、最後まで強くあります。
一般的なナパ・カベルネとは似て非なる感じ。
まさに「やり手のご婦人」って感じ。敵役の小姑的なキャラとでもいいますか。そんな最大ともなりえるライバルおば様の最大の攻撃。
ちょっと前だと、アイドルマスターシンデレラガールズの346常務ちゃんとかそれっぽい。

コストパフォーマンス(最大5pt)
♥♥♥♥
1万円程度でハイジバレットの提案を楽しめる、というのはお得な気もします。
しかも2012年の場合はカベルネが多い訳ですし。また、そのプロダクトの片鱗は感じさせる出来にもなっていると言えるでしょう。
ただ、ちょっと私が呑んだ印象固かったのでまだまだ伸びるのは間違いなし。
プレゼントには最適なアイテムの一つで、ルーレットの絵柄も何だか言葉遊びに使えそうですし、ハイジバレットを知らなくても見た目の変わるラベルだけで楽しんでいただけることでしょう。
そういうのプレゼントではすごく大事!
ナパカベらしさよりは上手な作り手のプロダクトって要素の方が先立ってはいるので、あんまりナパカベを期待せずに飲まれる方がいいかと。

というわけで、アミューズ・ブーシュよりヴァン・ペルデュ2012でした。
流石の超有名人!って感じのプロデュース力は感じさせるアイテムになっているなぁと思いました。
ただ、より完成度の高いアイテムは他にもあるよなぁとも思うぐらいに収まっているのは残念なところかな。
しかしながら、あらゆる角度から隙のないアイテムなのは間違いなし。カリフォルニアを知るのにもちょうどいいとも思えるのでした。

ハイジたんの出資までしたオーナーワインとしてはかなり安い

ここまでドロドロでもないけどネ!
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