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オレゴンの元祖テロワーリスト、その最新の出来栄えから感じるオレゴンの凄み! ケン・ライト・セラーズ・サヴォイア・ヴィンヤード2012

うぇるかむ!
ここ最近アメリカワインでの更新が続いているので・・・・・・今日もアメリカにしちゃおっかなぁと。

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ケン・ライト・セラーズ・サヴォイア・ヴィンヤード2012
オレゴンの代表格ですネ。

ラベル・ストーリー(最大5pt)
♥♥♥♥♥
ラベルは何だか禍々しい雰囲気すら漂っているんですけど、まさに「過酷な環境で農作業(剪定)をするスタッフ」なんですと。
他にもケンライトでは単一ヴィンヤードを作っていますが、それらも「何らかの作業中か、樹が育っているイラスト」となっていて、全部集めるとなんちゃってワインの成り立ちになるという訳。
20160305144551caf.jpg
裏は一転文字数多め。

造り手であるケン・ライトはオレゴンにAVA(ブルゴーニュだったらヴォーヌ・ロマネとかシャンベルタンとか。ナパだったらオークヴィルとかセント・ヘレナとか)を作る運動をして見事に認可を得させたワイナリとして知られています。
これ結構スゴイことで、要するに「地域を引っ張りあげた先駆者」という訳。
AVAとして認められていない頃から「単一ヴィンヤードによるテロワール表現」をかかげ、元々は手袋工場だったというワイナリーで1995年に単一ヴィンヤードのピノを実際に作ったのでした
これがメチャウケ。主にパーカーたんに。
オレゴンの中でもドメーヌ・セリーヌと並べて最高評価をつけ
「クロード・デュガを思い出させるワインを1995年というバッドヴィンテージに作りだした、テロワールを信じてやまない、世界で最も優れたピノ・ノワール生産者の一人!ビックリポンッ!!ポポンポンッ!!!」(要約)
と太鼓判を押します。
そんなこんなでオレゴンの代表選手と言って良いワイナリ。
その後もエンスージアストで年間トップワインになったり、ブルゴーニュ系の人達の海外進出の時に助言を求められることが何度か・・・・・・などなど、逸話はたっぷり。

今回はいくつかあるヴィンヤードモノの中でもサヴォイアと言う畑のものです。
元々はケンライトでは「買い付け畑の単一」だったのですが(ニューワールドではとても多いパターンですネ。ピゾーニ様とかビエンナシッド様とか)このサヴォイアは1999年に樹を植えた自社畑モノ。
(あ、ちなみに今でも買い付け畑のモノも作ってまして両方やってます)
ついでに2012年は1995年と違って超グッドヴィンテージ(最近2013のが良いとか言われてますが)。
さて、オレゴン最強ワイナリの良いヴィンテージはどれほどのパワーか?

香り・味わい(最大10pt)
♥♥♥♥♥♥♥♥♥(今飲むなら)
地味すぎる美人感・・・・・・
まさに地味美人。職人的な業前で作られた、非常に静かなワインです。
芯も強いしミルキーさもかなり高いのに、華やかだったりはしない。カリフォルニア的な要素は完全に踏んでいるのに、全体がトータルするとボーヌに近い・・・・・・マニアックな作りだと思います。

*この日は古酒系を多く飲んでいたのもあり、多少ミルキーさについて強く覚えてしまっているかもです。

色は赤さが強め。新酒すぎはしないんですけどね。
香りにベリーが複数種類、色とりどりにありつつミルキーさも多め。
バニラビーンズよりも乳製品っぽい印象であり、この辺りは新モノのカリピノなんかでも近い印象を持ちやすいモノですネ。
ただ、果実はこの段階からチェリーと同時にブルーベリー感などもあって重た目のミックス。
味わいも最初のスタートはまさにパワーがある「チェリーケーキ」って感じで、ミルキーさとチェリッシュさのミックスサンド。
お、パワフルだなぁ・・・と思いきや、果実感全体がかなり重たいことに気が付きます。
酸も激しすぎず、甘味と同程度に渋さを感じる。
それらをミルキーさが抑えてはおらず、むしろ引き立って感じられます。
果実のタッチの重たさを全体に落としながら、そのままゆっくりとフィニッシュ。
一口目のパワーのあるイメージに比べると、思いっきり後々のあり方が地味なのです。
果実の仕立て方が上手なのだろうけれど、恐らく後年の方が美味しくなりそうな気がするスタイルです。多分ミルキーさがも少しおとなしくなった方がバランス良くなりそう。
完全に文学少女した個性。アングルによってめちゃくちゃ美人な、おっとりとした眼鏡のあの人(季節はモチロン秋だネ!)

コストパフォーマンス(最大5PT)
♥♥♥♥(個人的には+♥)
トップクラス生産者で1万円しない単一ってリーズナブルじゃない?
と、私は思うのですがオレゴンに8500円前後出せるかどうかは人次第?
や、これカリフォルニアだったら1万なんて余裕で越えてますから・・・・・・単一ヴィンヤードのアメリカワインとしてはかなりお安いと思います。
意外なほど流行りきらない地域ではあるオレゴンですが、その他のワイナリーと較べてもケンライトなかなか安い。
という訳で、お金に余裕がある方は単一ヴィンヤードで比べるとかすると、かなーりマニアックで面白い経験が出来るはずです。
プレゼントには「ワインを知ってる人」相手ならニヤリとしてくれるハズなんですけど、そうでもない人向けにはあらず。
自宅で呑むなら、料理もそれなりに品のある時にどうぞ。じゃぶじゃぶ呑むタイプのワインでは、ない。

という訳で、ケンライト・セラーズよりサヴォイア2012でした。
非常にシックで、大人子供したワインです。すごく誠実。
まさに畑に対して理念があるんだろうなぁ(同時にヴィンテージ違うと全然味が違うだろうなぁ)というようなワインです。
この日はイタリア料理との合わせだったんですが、正直料理なしで雨の日に綾辻行人のミステリ読みながら呑みたい!(謎の願望

ショップによっては8000円以下。うーむ、このご時世らしからぬ値段?

土地に挑む醸造家
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| アメリカ | 21:58 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

この日はマグナムでしたが同一ヴィンテージのブティーユはもっと甘やかでルーシーマルゴーのモノミースみたいなテイストでしたよ。機会があれば試してみてください!

| pralus | 2016/03/06 06:04 | URL |

> pralus様

うぇるかむ!

>この日はマグナムでしたが同一ヴィンテージのブティーユはもっと甘やかでルーシーマルゴーのモノミースみたいなテイストでしたよ。機会があれば試してみてください!

あっ・・・(察し)
お疲れ様でございます!

おそらく全体の中でも樹齢が若いのもあって、比較的硬派なタッチだったのかなぁとサヴォイアに関しては感じましたネ。
ブティーユがモノミース的ティスト・・・・・・興味深いなぁ、今後もケンライトは追って見て行きたいところであります。

| シンク・プリテュール・ノブレス | 2016/03/07 23:10 | URL | ≫ EDIT















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