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酸化防止剤無添加の泡!?それなのにシャンパーニュ級の優しさ!! クローヌ・ボレアリス・ブリュット2014(トウェー・ヤンガ・ゲゼレン・エステイト)

うぇるかむ!
南アフリカの泡はシャンパーニュの多くを打倒しうるし、または素晴らしい逸材が眠っている・・・とは当ブログいっそ毎日言ってそうな具合ですが、今日はそう思うにまさに相応しいアイテムを。

20160208222457174.jpg
クローヌ・ボレアリス・ブリュット2014
何気にミレジム入ってるのに改めて気づいたわ!

ラベル・ストーリー(最大5PT)
♥♥♥
ラベル自体はちょっぴりフランスのような、でもちょっとチープな具合で今ひとつパッとしないというのが正直なところかな。
ジャケ買いするタイプではないでしょう。
20160208222507dab.jpg
そして、このワインの最大のウリ文句がバッチリ裏に載ってたり。
流石マスダインポーターである。正直、これ以上にこのワインを説明する必要がいっそないぐらい優れた裏文章だと思います。

概ねそのとおりなんですが、も少し詳しく書くとワイナリそのものの名前はトウェー・ヤンガ・ゲゼレン・エステイトとかなんとか。
なんと創業の歴史は1710年まで遡れるという南アフリカでは二番目の老舗なんですって。
名前の由来は「二人の若い独身男達(仲間)」・・・・・・
ホモォ・・・・・・
さておき。
このワイナリはクローヌ家という一族が代々引き継いでのファミリー経営。
その後、現在党首のニッキー・クローヌという人が今回のワインを作って知名度があがります。
結構品評会に出ているワインで、とある会では「憎らしいほどシャンパーニュに似てる(ギリリ」とか言われたとか。
しかも2005年にはマムと提携まで組んでいるそうな。でもマムの定番ラインの数倍旨いのは内緒だゾ

そんな、ニッキー氏の奥さん、マリーさんが実は酸化防止剤アレルギーを持っていてシャンパーニュを呑めない体だったそうな。
伝統的に泡ワインを作ってきた南アフリカ古豪家系の奥さんが、泡ワインを呑めない!
これってお寿司屋さんに嫁いだのに醤油アレルギーだったぐらいの絶望だったと思うのですが、ニッキー・クローヌ氏はこっからが偉かったのです。

「任せろ。おまえが呑めるシャンパーニュを・・・・・・俺がこの手で作ってやるよ!!!!」

こんなん腐女子だったら確実に全身から汁という汁が吹き出して死んでしまう事間違いないと思いますが、そうして彼は酸化防止剤無添加の、それもMCCに・・・・・・つまりシャンパーニュ風の作り方にのっとって成功させます。
それが今回のワインのファーストヴィンテージ。
なかなかドラマチックではないですか。そして、非常に面白い試みだと感動物語抜きにしても思うわけです。
でも、それって本当に成功してるの?

香り・味わい(最大10PT)
♥♥♥♥♥♥♥♥
無添加かどうかはどうでもよく優れたシャンパーニュスタイル!
無添加だから~みたいな括り不要!と思えるほど、繊細系シャンパーニュの雰囲気を堪能させてくれます。
どっちかというと、「ついでに無添加」ぐらいの勢いで本格なスタイルをしています。

色は黄緑よりであまり濃くはありませんが、泡立ちは上々。
しっかりと粒はできています。
香りには結構黄色い果実要素が見え隠れ。
杏、もも、アプリコットといった濃い果実感があり、それと同時に毎度おなじみチョコっぽさがサクッと入っています。
果実の方が主体で、それにチョココーティングしたって具合かな。
しかしながら、味わいは香りよりも控えめにおしとやか。
口当たりの印象からして、ちょっと細いタッチでビックリするかも。
果実のベース自体は赤黄色な上述の果実感があり、またグレープフルーツなどもミックス。
チョコ要素は軽く入っている程度なのですが、ちゃんと添えるように高級感を出しています。
そして、少しのホップのような苦味を持たせつつ、軽めのフィニッシュ。
すごく品性があるんですよね、この機微が。
そしてかなりグイグイ呑めてしまう。シャンパーニュらしさがハッキリとありつつ、品位が高く果実感もベースにはパワーがある・・・・・・にも関わらず、ついつい呑んでしまう魅力さ。
南アフリカの泡をそれなりに試してきて、一番グイグイ呑ませられたのはこのワインでしたネ。
そういうキメ細かいキャラクターで、パワフルでない形の取り方がまさに「シャンパーニュに似ている」なのでしょう。
田舎者のように見えて、実はお嬢様でしたって具合の意外性かな。
設定だけみると、夏目漱石の坊っちゃんってこういう設定でしたよね(内容は随分違うとはいえ)

コストパフォーマンス(最大5PT)
♥♥♥♥♥
明らかなほど憎たらしい値段
2800円あればてにはいります。繊細系のシャンパーニュスタイルが。
ワォ!
ネットショップによっては2500円ぐらいなお店も見受けられるのが脅威という他ないでしょう。
っていうか、若い2014とはいえ、ヴィンテージ入りのブリュットがこの値段なワケ。
お買い得なワインとして、疑いようがない仕上がりになっています。ケースでお家においとけたらしばらく泡で困らないでしょう。
また、軽やかさがウリなタイプなので、料理ウケや〆パーニュ(一日の最後に呑むような)としてももかなり良いだろうと推察。
プレゼントにも、エピソードをちゃんと説明出来る場合は、気取らない程度に母の日とか記念日とかにもアリなんじゃないかしら。

というわけで、クローヌ・ボレアリスのブリュット2014でした。
南アの多様さをしみじみと感じちゃった品といいますか、なんか異様に優しい感じがエピソード力と相まって泣けちゃう。
まさにセンスがいい逸品。オススメ!

楽天で高めの価格でもこれで買えるっていうのが嬉しさ。
クローヌ・ボレアリス・ブリュット [2014]

クローヌ・ボレアリス・ブリュット [2014]
価格:2,798円(税込、送料別)


実は名家だったよねみすずちん。
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| 南アフリカ | 23:23 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

はじめまして!

先日このブログを発見させていただいてから、過去記事まで舐めるように読ませてもらってます笑

シンクさんの考えに則って、ワイン初心者の私もとりあえず新世界のワインを幾つか飲んでみようと思うのですが、テーブルワイン価格(5000円以下。3000円以下程度だとより嬉しいです。笑)で、

とりあえずこれ飲んどけ
(単純にシンクさんが美味しいと思われるワインで、地域、品種にある程度ばらつきがあればなお嬉しいです。)

的なワインを10本ほど教えていただけないでしょうか。
(一応、過去のテーブルワイン記事やランキング記事等も目を通させてもらってるのですが、中々選びきれなくて。。)


いきなりの質問で恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

| くち | 2016/02/09 08:15 | URL |

>くち様

うぇるかむ!

> はじめまして!
> 先日このブログを発見させていただいてから、過去記事まで舐めるように読ませてもらってます笑

ワォ!作者冥利につきます!!
ただまぁ、過去記事っていうと多少恥ずかしみもあったりしなくもない^^;

> シンクさんの考えに則って、ワイン初心者の私もとりあえず新世界のワインを幾つか飲んでみようと思うのですが、テーブルワイン価格(5000円以下。3000円以下程度だとより嬉しいです。笑)で、 とりあえずこれ飲んどけ
(単純にシンクさんが美味しいと思われるワインで、地域、品種にある程度ばらつきがあればなお嬉しいです。)
的なワインを10本ほど教えていただけないでしょうか。
(一応、過去のテーブルワイン記事やランキング記事等も目を通させてもらってるのですが、中々選びきれなくて。。)

そして、本題が絶妙に難しい。
正直、去年のデイリー12本からえらんでネ!と言いたい節もあるんですが、そういう雑な感じでいくのも難なので、ちょっと考えてみました。
条件は「ニューワールド(と言われている地域)で5000円アンダー、かつこれを飲むのが良い」という10選。
くち様がどの程度ニューワールドを呑んでいるか、または勉学的なのかは不明なのですがどちらかというと私の絶対的オススメというより「これを呑むとニューワールドがわかりやすい5000円以下」でなおかつ「今現在楽天上で手に入れるなら可能」なモノを10つ選んでみました。
赤白指定もなかったので、均一になるべく頑張ってしましたよん。



・ホーク・クレスト・カベルネ08(カリフォルニアの老舗、パリティスティングの覇者として著名なスタッグス・リープのデイリー価格帯。ちょっと古めの赤が低価格で呑め、なめらかなのが秀逸)
・グレネリー・グランヴァン・レッド(ピション・ラランドの元夫人がプロデュースする南アフリカの良いところも人を選ぶところもやりきった赤。フランス資本南アフリカのわかりやすさと話題力から見ると、このワインを外して南アフリカは語れません)
・コールドストリーム・ヒルズ・ピノ・ノワールの白ラベル(オーストラリアというとシラーのイメージに支配されがちですが、そんな事を打ち破る事、またそのクオリティの高さに脱帽するならココ。倍値のリザーブ版のが流石に美味しいものの、こっちの方が実はブルゴーニュに近い印象を持つ、超本格なピノ)
・ピペーニョ・コロネルの銘柄(大分アバウトですが、チリの土着&自然な造りを格安で体感出来る造り手です。チリのポテンシャルを感じるならば、あえてこのワイナリが作る格安にして旨い自然派ワインを楽しむことで感じやすい気がします。今更コノスルを薦めるのもどうかと思いますしネ・・・)
・カリア・マグナ・マルベック(新世界として、アルゼンチンを外してしまうのはダメやろ!ということで、アルゼンチンで安めなら、この辺りがまずはスタートとしてクドさがなくエレガントよりで良いのではないでしょうか。マルベックを知る、よりも味わいの良さ優先で)


・ブーケンハーツ・クルーフ・セミニョン(なんと5000円アンダーで良いのであれば、この超最強ワイナリの椅子ラベルが買えるという事実。正直、贔屓のワイナリかつシリーズなので、当然加えますし後々ですがこれにパーフェクトをつける予定です)
・クリスタルムの白(ちょっとアバウトですが、モンラッシェに例えた事があるこれまた南アフリカ。こっちはシャルドネ主体ネ。南アフリカかぶりで申し訳ないですが、5000円アンダーでモンラッシェ級の逸材を楽しめる稀なワインであり、すこぶる破格)
・ノヴィ・ロゼラス・ヴィンヤード(今、買うなら去年めちゃくちゃ推したこの銘柄を買っておけばとりあえずカリフォルニアの白ワインの上位の現状を部分的に理解することが可能です。ただ生産終了してるのでお早めに)
・フェルトン・ロード・バノックバーン・リースリング(ニュージーランドといえばソーヴィニヨン・ブラン・・・なんですが!正直青さと果実濃度の高さでクセがあるのがNzのソーヴィニヨン・ブランなので、私そんなに好きでもないという理由とリースリングが好きなので一本紹介するならこれが良いのではないかと。低価格目のリースリングも本場アルザス、ドイツ、ワシントンと強敵がいますが、これの出来は毎回優れています)


ここ最近進めてる南アフリカ泡ならどれでもひとつ(この辺りは私が推してるモノからひとつ選んでいただければ南アフリカのヤばさが伝わる事でしょう。それぞれに個性があるので、ちょっと絞り切れないからここは読んでて良さそうだと直感したものでお願いします。)
ドメーヌ・カーネロス(テタンジェがカリフォルニアで泡を作った結果、本場より美味しくなっちゃったという例。同じくロデレール・エステートというのもあるのですが、カーネロスのが個人的にはよりオススメかな)

・・・
以上になりますネ。ロゼとかオレンジ系とか加えられたらいいんですが、私も経験が低いのでとりあえず赤白泡のニューワールドから選びました。
参考になればと思うであります!

| シンク・プリテュール・ノブレス | 2016/02/10 21:13 | URL |

私のような一見者に非常に丁寧な回答ありがとうございます。

新世界に関しては初心者ですが、今後ワインを真剣に勉強したい想いは強いです。

とりあえずシンク様の言われるがままに10本飲んでみて、飲み終わったらまたご教示いただきに伺おうと思います。

この度は本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

| くち | 2016/02/10 23:47 | URL |















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