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クリスチャン・ムエックスが本腰入れてるナパの傑作、その2つに見るグラーブ感。 ドミナス・エステート2009&ナパ・ヌック2011

うぇるかむ!
我ながら驚いた事に、当ブログ初登場だったりします今日のワイン。

2016-01-09 17-27-03-761

2016-01-16 19-38-57-634
ドミナス・エステートよりナパヌックとドミナス本家。
名高きナパ版ムエックス様です。

ラベル・ストーリー(最大5PT)
♥♥♥♥♥
我ながら初登場っぽいの本当驚きなんですけど・・・
文字列だけのシンプルめな配置のドミナス、それに対して文字列でゴッチャりと飾るというナパヌック。
これ、試飲の範囲では毎年一回は呑んでたりするようなぐらい自分の中では「ポピュラーな」「人気の」銘柄ですし、私はムエックスの来日イベントの思い出を良く書きますし、サラッとレイルの時に混ぜ込んでる程度に良く知られているという感覚です。

造り手は「ボルドーで最も真摯な紳士」「ペトリュスを作ったメルロ王」など多数の異名を持つクリスチャン・ムエックス。
・・・・・・えー、正直ですね、そんな彼のワイナリなだけあって、その経歴は至る所で散見されるので正直なところ「ググレ」であります。
それぐらい、どこでもテンプレートに「最初のメルロやホモすぎるラベルの失敗談」「その結果メルロをバッサリ切り捨てた逸話」「ジャン・クロード・ベルエは余計だった」みたいな話がザックザクです。
(ついでに、ムエックス様が西部警察の大門みたいな感じで畑でブドウを食い歩いてる写真が沢山出てきます。超カッコイイ)
ドミナスの本質はナパの一等地にエステートとして畑を持ちうるその財力と、フェルプスやモンダヴィ、レイルの系譜に何よりもクリスチャンムエックス本人という圧倒的プロダクトの豪華さ。
成功し始めた1994年からはパーカーポイントも実は相当に高く、2010年ヴィンテージについに100点をゲットするんですが、その前から99点は何度かとっていたり。(因みに、94年から現在のエチケット。それまではムエックス様の肖像画が数パターン恐らくヴィンテージごとに存在してり、同時に超不評でした。個人的にデビューの偉そうな座り方は好きなんだけどなぁ)
セカンド格とされがちなナパヌックも実はロットからブレンディングから異なり、割りと別ワインとして作られていまして、これもそこそこに評価が高く「ナパの優良セカンドワイン」というくくりになっています。
よくオーパスと比べられてたりしますが、その観点で見ると同ヴィンテージで並べると「必ずドミナスの方が上」扱いされていたり、他のナパの著名ドコロ・・・・・・シェーファーとかレアムとかピーターマイケルとか・・・・・・と較べても遜色なく。
さて、そんなムエックス様のナパ2つ、その実力はというと・・・・・・

香り・味わい(最大10PT)
ナパヌック11:♥♥♥♥♥♥♥♥
ドミナス09:♥♥♥♥♥♥♥♥(今飲むなら)
なんでかオー・ブリオンっぽいんだよネ
グラーブのワインっぽいタッチを大体の場合感じるのがこのナパヌック・ヴィンヤードのワイン群で、メルロ一切使ってないのもあってムエックスのフランスで代表的なペトリュスとか右岸ワインとは大きく異なる感じなんですよ。
落ち着きのあるスパイス、ケモノ感のあり方なんかがグラーヴっぽい。ナパヌックの方は早呑みを期待している為にかなりアメリカーンなミルキーさがこの段階でもあるんですが、ここ最近のヴィンテージは本家ドミナスに近い感じがします。
(因みに今回の試飲、同時ではなく別々の日に同じ場所で行ってます。大体同じ時間と目減りだったハズ)

ナパ・ヌック2011
2016-01-16 19-39-15-562
ちなみに、この文字だらけの絵柄はこの2011で最後らしい。
色は透けないガーネット。香りにかなり強めにカシスと緑のオリーヴの実。
それでいてカフェオレのようなミルキーさとビターなカカオっぽい印象が全体に一貫してあります。
どこかハーヴではなく青いオリーヴ。
味わいはまずはじめに葉巻やタバコっぽい香りを舌で感じるんですね。これが何となくドミナス・エステートシリーズの特徴というか個性かなぁと思う所が個人的にアリ。
カシス感とカフェオレ系のオーレ&カシスのセット感はまさにナパらしい。
多少水っぽいかな?と思う節と青さも例年より多いのはバッドヴィンテージ2011ならではでしょうか・・・?
ナパらしさを忠実にもちつつ、最初にある葉巻風味がなんとなく新モノのグラーヴ地区ワインを思わせるのがいい感じ。

ドミナス09
写真一枚しかとらなかったので、味気ないですが・・・・・・
色は新モノらしい透けがないクリムゾンレッドで、かなり赤黒く。
香りにカシスとビターなカカオ感。ハーブも強めに効きつつ、どこか胡椒と毛皮っぽさもあり。
味わいは香り以上にスパイスと毛皮要素は大きく焦げキャラメルのような感覚。
ナパヌックを全体に大人びさせたような印象かな。
味わいもちょっとタニックさは多めで、カシスとダーティーな印象がナパヌックより強く、ミルキーさが弱まっており、重た目のフィニッシュ。
要するに、もうちょっと熟成させてもいいかな?という仕上がりです。
グラスにおいて時間がたつとミルキーさももう少し出てきて飲みやすくなるのですが、最初の固い印象はボルドーのそれに近いぐらい。
この辺りの本格加減が、評論家に人気で日本の知名度でオーパスに負けてる要因かも?
ムエックス様がペトリュスでなくこっちに最後まで付き合おうというのは、なんとなくわかる気がします。

コストパフォーマンス(最大10PT)
ナパヌック:♥♥♥♥
ドミナス:♥♥♥♥(年号で大きく違う)
最近大きく値上がっててOTL
はるか昔にパーカーたんが「このワイナリ、値上がりがめっちゃしてて、気軽に消費者に買えなくなるんちゃうかと思うと憂鬱やねんなー、ムエックスがエエもん作ってるししゃあないけどなー」などと書いてたりするんですが、まさに値上がってます。
昔はナパヌックって6000円あれば買えた気がするんですが、今では1万円越え。ドミナスは3万円近く、更にパーカーたん100点以降は5万円程度の覚悟が必要です。

97点の今回のドミナスがこの値段。これだとまぁ他の97点ワインに比べるとまだ安かったりもするんですが・・・・・・

ワォ!パーカーたんのばーカッ!
そういった諸々考えますと、「高いんだか安いんだか良くわからん状態」というのが現在のドミナスです。昔は確実にお値打ちだったと思う。
また、正規代理店はENOTECAなワケですが、ドミナス系は流通量が多くエノテカ恒例の「しぶしぶ他店に割り当てた結果、他店の方が値引率が多い」という価格逆転現象は起きている事をお忘れなく(セールとかで逆転しなおす可能性もありますが・・・)

バッドヴィンテージなのについに1万超えちゃった感がエノテカだとありますが、

他店だと1500円以上安い。
なので、ご購入の際は信頼あるショップで値段を良く吟味なさったほうが良いでしょう。
本数自体はかなり日本に入ってきているので、大慌てになる必要もありませんしネ。
文字列デザインは多少地味めなのもドミナスが日本受けしてない理由でしょう。ムエックス様の存在をしらないとプレゼントにあまり盛り上がらないかもしれません(ナパヌックの来年以降のヴィンテージに期待!?)
ナパとしては非常に筋がいいワインですから、お試しするならなかなか良い選択肢。パーティーへの持ち込みはどちらもそこそこにありな気がいたします。

というわけで、ドミナス・エステートより2つのワインでした。
値上がりまくっているのが多少残念ではありますが、しかしながら良いワインづくりがなされているという印象の方が強いワイナリだと思っています。
ムエックス様の底力を是非ご堪能いただきたいにゃ~。

デビューヴィンテージはデザインが全然違い、またアメリカ人に「何様だムエックスこらァッ!」と不人気だったそうで

割りと大人しめのキャラだけど、ふざけることも出来る感じ
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