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モーゼル次世代最強と言われる男のアウスレーゼの、あまりにも美味な実力! シュロス・リーザー・ニーダーベルク・ヘルデン・アウスレーゼ★2001

うぇるかむ!
ワイン会で出てきたワインで更新中、二回目はこの日のウェルカムドリンクとして出てきた・・・・・・そして、この日私がベスト3だと考える・・・・・・ワインです。

1Zs9D.jpg
シュロス・リーザー・ニーダーベルク・ヘルデン・アウスレーゼ★2001
類まれな白ワインです。

ラベル・ストーリー(最大5pt)
♥♥♥♥(ドイツ的には+♥)
紋章部分が潰れてしまってる写真で申し訳ないのですが、まぁラベルそのものはなんだか伝統系っぽい雰囲気だといえるでしょう。
でも、「★」という表記は気になるところですよね。因みに裏ラベルはありませんでした(剥がしてあったのかな)。

造り手はトーマス・ハークというワイン一家の一人。
彼はワイン学校卒業直後に、このワイナリの運営をとある実業家から1992年に任されます。
1902年から存在自体はしていたシュロス・リーザーでしたが、この頃はワイナリ施設などもぶっ壊れっぱなしの「廃墟オタクが大好きなお城」のひとつだった訳です。
名家の跡取り醸造家とはいえ、26歳だった彼は
「通常の3倍働いた」
と、シャア・アズナブルみたいな感じで当時を振り返っているとかいないとか、まぁさておきしかしながら、彼はシャア・アズナブルばりに通常の3倍の速度でこのワイナリを復活させるのです。
元々依頼されて受けたワイナリだったのに97年にはこのワイナリを「権威の象徴たるお城は省いて」自分の権利として購入しきっています。
お城はスルー。つまり畑と醸造施設だけに専念してお金投資してるんですね。
引き受けてからわずか6年でVDPというドイツの著名なワイナリ組合に加入し、今年になってゴーミヨ誌の5つ星生産者にノミネートされるなど、トップ生産者として着目されることとなります。
これ、割りと古くからの伝統を重んじがちなドイツ業界としてはスゴイ事です。
また、彼は結構いろんな事の先駆者であり、天然酵母へのこだわりや「グーツワイン制度」をおもいっきり利用したり(これは要するにごちゃごちゃと煩わしい畑等級をふっ飛ばして、生産者・品種・アウスレーゼなどのスタイルの3点に絞って告知する事)ワインの品質で★をつけるなど、ドイツの中でも若い考え方を全面に押し出し好評を得るのです。
調べてた時に私が気に入ったのは、彼が「ドイツの表示は鬱陶しいとドイツ人すら思っていた。どこの産地のどの品種を飲みたいか、そして肝心なのは、誰が造ったワインが飲みたいかじゃないか」としてグーツワイン制度を採用している点。
生粋のドイツ系なんですが、非常にアメリカンでありシンプル。
そんな彼も、唯一グーツ制度を使わずにいるのがこのニーダーベルク・ヘルデンという畑からのもの。つまりこの畑だけ「単一畑」として扱っていて、★を更に同じ格の中でも自ら0~3つでつけているという訳。
今回は収穫は超良好ヴィンテージだったという2001年のアウスレーゼ版の1つ星。
★が無いバージョンでアドヴォケイト93点(低いようですが、そもそもアドヴォケイト主催のパーカーたんはドイツがクッソ苦手と公言してるぐらいに不利)、スペクテイターで97点。
実はこのワイン会主催の方とは「彼が某所にたまたまリースリングの古酒を持ち込んだ時に立ち会って、少し飲ませてもらった」事から知り合っていたので、これをサプライズアイテムとして出された時から期待していたり。
経歴が長くなりましたが、実際問題このワインは凄かったのです。

香り・味わい(最大10pt)
♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥
澄み渡る爽快で卓越したリースリング。
眠気がぶっとぶ、あまりにも良く出来たリースリングだと言っていいでしょう。
私はたまに白ワインに「レモネード」という言葉を使うのですが、その最たるもので今のところ究極のレモネードワインだと思います。

抜栓からは2日目の状態でサーブ。
色は透けていて出汁のような黄色。
香りがまず素晴らしく、レモンのかおりが爽やかに突き抜けます。
香水めいて感じられる、スラッとして美しいレモンとバターの感覚。
香りの段階で「ワォ、100点!」と唸ってしまう卓越した香りとなっています。要素そのものはレモンとバター、少し時間がたつとリースリングらしいオイルという3点で書けます。果実部分の洗練がありえないレベルで実現。
味わいは香り以上にアタックからレモン果実の酸が強く出ている・・・・・・のと同時に同じくレモンの甘味が凝縮して感じられるのです。
このあたりがレモネードっぽさネ。
恐ろしく洗練されています。果実要素はほぼレモンだと私は思ったのですが、そのレモンの造形がフレッシュな生、スライスなつけたもの、ジャム、サイダーに端にそなわっていたりそもそも切ってなかったり・・・・・・そんな具合に「ありとあらゆるレモン」なんですネ。
透き通るような飲みくちでありながらダイナミックで、リースリングに見えるオイル要素が僅かにかすめてリースリングに必要な対立主義性もちゃんと見出している。
オイリーさ自体は少なく、しかし出ているのはハッキリしている。複雑さの要因としてちゃんと導き出せるんです。
余韻も長いのに酸味と甘味が高次元なので、吹き抜けるように爽やか。
アニメなり映画なりで、クライマックスに「吹き抜ける風の演出と共に主人公が覚醒したり何か世界が変わるようになる。その後主人公の頭上の青空が映る」みたいな演出を見たことがあるでしょう。
このワインはソレです。自らに「吹き抜ける風」をもたらすワイン。

コストパフォーマンス(最大5pt)
♥♥♥♥♥(コスパで測るものでもないが)
見かけたら手に入れるべきワインのひとつ
リースリングの凄さをただただ痛感出来る、最高峰の出来栄えでした。
ネット上では01年は★なし版が1万~3万の範囲で購入することが可能で、★付き版に至っては価格の確認がとれませんでした・・・・・・
(他の年号であれば、1万円アンダーでも買えます)
しかしながら、この珠玉の出来栄えはまさに白ワイン最高峰といって過言でなく、リースリングがコレほど美味い代物なのかと「元々リースリング派の私ですら」思わされる逸品です。
手に入れた自分で、それも料理などは最初は含まずに単品で呑むことをオススメします。
プレゼントするなんて勿体無い!

というわけで、シュロス・リーザーよりニーダーベルク・ヘルデン・アウスレーゼの01年★でした。
今年は白ワインに感動する事が多かったり個人的にしてるのですが、その中でも筆頭格になりえるワインかなと。
高密度高水準のリースリングの破壊力。ワイン通であれば必須経験だとすら思ってしまうほど、卓越したモノなのデス。

バージョン違いであればこのぐらいで買えます。★ひとつでどれだけ違うのかはちょっと未知数ですネ・・・

リースリングをロボットアニメに例える私ですが、その中ではこのワインは「突き抜けた感覚」からコレかな。姫様抱きしめてるようなモンッスよコレ。
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| ドイツ | 22:56 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

素晴らしいワインですね。シュロス・リーザーのニーダーベルク・ヘルデン リースリング・アウスレーゼ★★の2003を今年の4月に購入して飲んだ身として、すごく身近な記事です。

リーザーのアウスレーゼなどに見られる★については、収穫時期に畑で熟度やボトリティスの有無を数回確認して、ブドウを選別し、タンクを分けて醸造して、結果的に出来の良かったものに★をつけてほかのものと分けているそうです。

2003年の二ーダーベルク・ヘルデン アウスレーゼは★1つのものが残留糖度106.3g/ℓなのに対し、★2つは残留糖度134.8g/ℓとのことですので、同じアウスレーゼでもキュヴェ違いという解釈で良いかと思います。

| Domaine K | 2015/12/23 23:37 | URL | ≫ EDIT

>Domaine K 様

うぇるかむ!

>素晴らしいワインですね。シュロス・リーザーのニーダーベルク・ヘルデン リースリング・アウスレーゼ★★の2003を今年の4月に購入して飲んだ身として、すごく身近な記事です。


ほげぇ、いいなぁ。私はリーザーの経験初めてだったんですけど、これすっごいイイ生産者なんじゃないの!?と恥ずかしながら思ったものです。

>リーザーのアウスレーゼなどに見られる★については、収穫時期に畑で熟度やボトリティスの有無を数回確認して、ブドウを選別し、タンクを分けて醸造して、結果的に出来の良かったものに★をつけてほかのものと分けているそうです。

2003年の二ーダーベルク・ヘルデン アウスレーゼは★1つのものが残留糖度106.3g/ℓなのに対し、★2つは残留糖度134.8g/ℓとのことですので、同じアウスレーゼでもキュヴェ違いという解釈で良いかと思います。


むしろ補足ありがとうございナス!
今後、ドイツ買うときにはリーザーは検討に大いに入れたい感じであります。

| シンク・プリテュール・ノブレス | 2015/12/27 23:13 | URL | ≫ EDIT















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