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楠田!の!シラー!売り切れてる所しか見たことがないと言われるNZ日本人最強のシラーの実力とは? クスダ・シラー2013

うぇるかむ!
海外の日本人醸造家を私は国内よりも推す事が多いのですが、しかしながらここを飲んでなかった・・・ついに飲めた感があります。

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クスダ・シラー2013
出た!クスダ!!

ラベル・ストーリー(最大5pt)
♥♥♥♥♥
控えめに言っても、日本人の誉れです。
私が日本ワインをイマイチ評価していない最大理由の1つ、それが「NZの生産者はとっくに世界レベルで戦っているゾ」なんですが、その筆頭というか火付け役がこのワイナリです。
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裏はテクニカルデータ。

造り手、楠田浩之氏はブリテンではおそらく最も知られている日本人醸造家でしょう。川上善兵衛とか誰それ?って話。
富士通やシドニーの領事館などを勤務していた彼は「ワインが作ってみたい」と1997年にドイツの醸造学校に通い、卒業後の2001年にはNZの移住してクスダ・ワイナリーを設立します(この時買った土地は既にかなーり古いピノが植わっていたのだそうな)。
日本人が世界で「金だけ落とす、ワイン理解に凄まじく乏しいチンパンジーめいた黄色共」とみなされている中、ニュージーで初めての日本人醸造家になる訳です。
そんな経歴なので、ワイナート誌とかも注目プッシュプッシュを当時しているのですが、そんな事をせずとも、彼は目標であった
「日本人だっておめぇら白人共の鼻を萌えさせれるんだぞ?」
を達成します。
アドヴォケイト、ジャンシスおばさん、ジェイミー・グッド、マット・クレイマー・・・などなど、そこそこ有名な紙面で取り上げられています。
特にジャンシスおばさん。当時サクッと彼のワインを飲みに来て「フーン」とかなんとか言って帰ったそうなんですが、突如フィナンシャルタイムズで「超うめぇ!」と取り上げます。(本人たちも驚いたそうな)
ブリテンでも人気があがり、他の評論家各位も「なんか超うめぇ!」と絶叫しまくり「日本人最強醸造家」として君臨することとなっているのでした。
それ以降は出すワインの大体が多大な評価を受け、NZに厳しいアドヴォケイトでも93点ぐらいはとることとなっており(なお日本のワインは得意の白でも90点ぐらいです)彼以降NZに日本人醸造家が飛びまくり今に至っている訳です。
日本人醸造家の先駆け、は国際的にはクスダということになっているのだとか。
一番人気はやっぱり「クスダが最も好きな品種」であるピノ・ノワールなのですが、このシラーも結構人気でとあるMWは年間シラー12にピックしてたりも。
ボンサイ・ピックと言われる繊細な仕事、日本人のワイン関係者を集めて収穫をし、その関係者の間で流通する販売方法などなど、工夫も多く見られ(いわゆる、ワイン摘みまで出来るワイナリーツアー。それもワイン販売のプロを対象として収穫体験が出来る)日本国内でも「実は発売していない、売り切れ表示にずっとしてあるワイン」とまで言われており、入手難易度で言えばUR級最高峰であります。多分、唯一ブーケンハーツ様よりも入手が難しい日本人関係銘柄です。
しかも2013シラーは最高傑作だと触れ回っておっしゃる。期待も高鳴る訳です。

香り・味わい(最大10pt)
♥♥♥♥♥♥♥♥
エレガントシラーだ・・・・・
驚くべきことに、スパイス要素にあまり頼らない、エレガントタイプのシラーなのでした。
要するに、エルミタージュとかSQNとかが見せるあまりにも綺麗で、完璧なプロポーションで、存在そのものに後光が指してるあのタイプ。
の、扉は開いているかなーという具合。
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ハンコかわいいネ!

色は赤紫が強く出ていて、まだフレッシュなヴィンテージ感。
香りに果実のソース感が多く、赤果実と紫果実のミックス。それらの印象が多くて、スパイス感やミルキーさはあまり感じません。
シラーを濃いワインだと浅ましい勘違いをしている人はこの段階で「流石日本人!」なんて思うかもなのですが、別に日本人でなくてもこういうエレガント系のシラー作る人はアメリカ人にもいるから注意ネ。
そんな具合に、つまり最高峰のきれいめシラーのタッチは香りからも出ています。
味わいは更にスラッとしていて、プラムやプルーンなどのソースをとても綺麗に作った感覚。
喉越しはよく、雑味なく、スッキリとしたタッチのシラーであり、果実の要素を主体として後引けまで果実の酸と甘味を残してフィニッシュ。
個人的にはちょっとそぎ落としすぎかな?とも思います。ブーケンハーツ様とかSQNとかシャーヴ様はここに更にエッジの効いた個性を残してきて、それはそれはもう衝撃を受けるのですが、その域に達する前段階って感じがちょっとする儚さです。
個人的にはとっても惜しいワインだなぁと呑んでしまいました。
整いや方向性はまったくもって世界レベルのシラーなのですが、個々の要素がクリーンすぎるような。
これ、好みの人はハマるタイプのシラーでありますし、今年のベスト10シラーと言われればランクインするんですが、1位には慣れぬようなところがあるインパクト値の低さなのです。
あまりに綺麗、故に近づけない。シラーの中でも純真無垢すぎる感じかな。シラー好きな個人的には、ここに官能が欲しい訳

コストパフォーマンス(最大5pt)
♥♥♥♥(日本人的には+♥)
手に入れられればネ!
レアリティがあまりにも高すぎて見かける事自体が少ないので、最大評価に相対的にはしずらいです。
しかしながら、日本人醸造家による最高峰クラスのシラーで9000円アンダーという価格は大いに評価したいものであります。
最高峰のエレガントなシラー、としてはガッツリと出来上がっている品なので後は手に入るかどうかでしょう。
トップクラスと比べると流石に劣ると感じちゃいましたが・・・それでもこれを日本人が作っている事が繰り返しになりますが嬉しい次第。
プレゼントには、日本人醸造家のエピソードを添えられるのであれば概ね誰にでもOK。
URワインなので、試飲会に持っていけばもれなく「へぇ!」となること間違いありません。
この手のシラーはお肉の味付けは強くない方がいいですヨ。

というわけで、クスダ・ワインズよりシラー2013でした。
ものすごーく正直なところ、期待値には届きませんでした。っていうか自分の中でのハードルが高く設定しすぎたといいますか。
その意味でちょっとあやふやなところもあるレポートになっちゃたんですけれども、散々当ブログで書いています「エレガント・シラー」においては体現されています。それが誇らしいワインですネ。

日本ワイン同様レアアイテムすぎなのは大いなるマイナス要素。ネットで買えることはほぼないのです。
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美人であるキャラ感(ただし喋らなければ)(そしてクスダのシラーは喋らない蓬莱山輝夜)
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