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ボージョレ・ヌーボーは熟成を走り抜けるか? ニコラ・テスタールボジョレー・ヴィラージュ・プリムール・レ・ラパンの垂直3ヴィンテージ!~2011、2013、2014~

うぇるかむ!
自然派ガメイ特集、ここでもういっかいウサギさん!

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ニコラ・テスタール・ボージョレ・プリムールより2014、2013、2011
この日のメインといっても良いかな?

ラベル・ストーリー(最大5pt)
♥♥♥♥♥
今月初めもこの方でしたが、改めてって感じ
なのでニコラテスタールそのものの詳しさは省きますが、それにしても
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かわいいラベルです。超イかしてる。
そして、このラ・パンこそ「ウサギさん」という名前の単独畑にして最もニコラ・テスタールが力を入れているガメイの畑です。
このバージョンにだけ、微妙に亀が配置されています。ウサギとカメな訳ですな超カワイイ。
さて。
このワイン、そんな訳でニコラ・テスタールの作品・・・・・・かというと実は2014だけが単独で彼でその前まではフレデリック・コサールとの共作でした(っていうかフレデリック・コサールが新天地的に移った?その辺り私は詳しくないですOTL)
調べれば調べるほど、このワイン会の中心がテスタール周辺対ルジェという形だったなぁと改めて思うのですが、さて実際問題どうなのか。

香り・味わい(最大10pt)
11:♥♥♥♥♥♥♥
13:♥♥♥♥♥♥♥(個人的には+♥)
14:♥♥♥♥♥♥(個人的には+♥)
驚くほど違いが出ててびっくり
14に関してはほぼほぼ「新品と差があるように思えない」感覚であります。そこからすると13になるとかなり老けこむのですが、11は一気に南仏っぽくなります。
この辺りは熟成能力のなさと見るべきなのか、このぐらいであればキープ出来ると見るべきか・・・・・・これに関しては後々もっかい述べますネ。
また、上述したフレデリック・コサールのプロデュースが入ってるかいないか、でいえば「14年同士はむしろ傾向が似ている」「11と13は逆に14の2つとは似ていない」という形でヴィンテージ差(および熟成の差)の方が大きく感じられます。
あー、そろそろ各ワインみてきましょ。ルジェの時と同じく古い順です。

2011
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ワイン会中はこのワインが一番みんな驚きがあったように見えましたし、コレが一番評価良かったんじゃ?と思います。
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なぜなら、ヌーボーで2011というのがレア経験であり、それも2013年と比べるという行為をし、更に大きく差が出て、11の方がパワフルさを感じられるモノになっていたから。
色はレッド系ですが、トマトジュースのようにはなっておらずむしろ暗みが出ています。
香りにスパイスとブルーベリー・・・・・・と書いた段階で「それってシラーの特徴じゃないの?」と思われた方はご明察です。
個人的な雑感としては、11年のタッチはパカレのヌーボなどに近いと思います。南フランス寄りな状態になっています。
そこから後々になってオレンジも交えつつ、ちょっと苦そうな土ッ気ある香り。
味わいは全体に13と比べると何故か濃く感じられ、タニックさがなどが強め。
かといって青臭さはなく、自然派シラー傾向が味にも感じられました。
紫果実の質感、ミルキーさは大部分が消し飛んでいて、飲み進めると苦味が多く出がち。
ファーストインパクトの方が美味しいワインで、後から根暗になってしまった事が薄く見て取れて、なんだかOLになって擦れちゃったボブ・ショートの子って気分。
主人公に反発してくる立場の女の子感とでもいいましょうか。ワールドトリガーの木虎とかイメージ近い(あいつは中学生だけどナ!)

こいつほんと中学生っていう年齢が違和感なほど大人なんですよ。そんな感じ。

13
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こっちは一転、ラピエール辺りのグルナッシュぽさがちょっとあるタイプになっています。
あ、ちなみにマグナムねコレ。
同じ畑ですがかなーりタイプが違う(因みにラピエールやパカレなどの方が広域でのブドウ使用だと思うのですが、しかしラピエールやパカレの新モノの場合毎年の傾向は似ます。熟成の差の可能性の方が高いかな)
色は少し赤みがあり、11と比べた場合正当にピノが歳をとったようなカラーリング。オレンジ寄り。
で、香りにミルキーな要素はまだ残っており、オレンジとオールスパイスのソース。鴨肉にかけたい。
味わいはとても自然派ピノ的なアールグレイのニュアンスを奥の方に保ちます。
迫力などはなく、どこか静かにセンス良く紅茶感が漂い、アフターもそのまま消えていく飲みやすさ。
貴腐っぽいという同じく呑んでいた方の意見にあがったのですが、それは正しいように思います。
そしてそれは同時に自然派系のグルナッシュにも通ずる、温州みかんだとかの酸ではないでしょうか。
そうしたオレンジ寄りの味わいを全体に通して、そのまま走り抜けていくワインです。
味わいそのものは別に複雑でもリッチでもないのですが、ほんとに自然体に走って終えてくれるのが良いのです。
童謡をシンプルに聞くような印象かしら。ずいぶんと11のキャラクタービシビシ系とは違うのです。

メトロポリタン・ミュージアムな。

14
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ここに至り、ニコラ・テスタールの単独となりますが、正直なところ「今からもう一度ブラインドでテスタールとコサールの14を飲み比べて二者択一しろ」と言われてもハズすと思う。
テスタールの方が青臭さが多くガメイらしかったようには思いました。
色は少し褪せたタッチではあり、13をまだ少し若くした印象(それにしたって一年差というには大分違いがあるのですが・・・)
香りに青さとオレンジの印象。有機オレンジ感は全体に統一されています。畑の力?(適当
イチゴキャンディの感じはしないものの、チェリーのタッチは出ている訳。
味わいはミルキーさとチェリッシュな印象を多く持ち、わかりやすいタッチです。
チェリーはそれなりの青果といった感じで、果物の要素自体はそれなりにあるものの、個々で立ってくるイメージ。
順番に食べてるようなんですよね、チェリーとオレンジとアセロラとみたいな。
ただ、それら果物にもある青さと果実自体の感覚がミルキーさよりも目立っており、青臭い部分になんとなく「イメージとしてのガメイ」を感じるのですネ。
最後の方もキュートに終わるんですが、どこか毒舌なキャラクターという印象で、コサールの14年とはそこが最大の違い。
チェリーとミルクの印象なものの、カリピノっぽいかというと違う。チリピノっぽい?
それぞれの良さがあるので、個人的には同点だったかなぁと。

皮肉にも、コサール同様なぜか「人が作りしもののキャラ」な節があり。
なんだろう、凄く変な言い方すると「作られた自然派」みたいな矛盾をニコラ・テスタールとかコサールには感じたのでした(この日の自分の印象では、ネ)

コストパフォーマンス(最大5pt)

というわけで、自然派ヌーボのしかも古いものなので?。
ただし、2014年を最後に引退しちゃってるので、ニコラ・テスタールのワインとしてはこれも完全にコレクターアイテムだったりします。
ファンの人はもうみんな持ってるし、案外とそういった観点からボージョレ・ヌーボーの割に古酒が今後も見つかるのかも?とは思いますが・・・・・・しかし、呑むタイミングが意外と難しいモノですなボージョレ・ヌーボー。
そう思わせるだけの、パワーはこの中にあるのですからネ。

というわけで、ニコラ・テスタールより3点のボージョレ・ヌーボーでした。
今年は何故か私、ボージョレ・ヌーボー解禁日以降、やたらと良いボージョレ・ヌーボーや古酒を呑んでいた。
紹介してないけど90年台のヌーボーとかも今年は口にする機会がありましたからネ。
ガメラーなどというダサい異名は持ちたくないものの(葉山考太郎氏は早いとこ返上したほうが良い)しかし、色々と考えさせられるものはありましたネ。
今回のワイン会特集や以前更新した分の回の感覚をダラダラ書き連ねると

・ヌーボー=イチゴキャンディという一辺倒は安物でも無い限りないし、今後減っていくだろう
・自然派のヌーボーはもはや「自分たちが生きるお金を稼ぐ上で作ってる」部分が大きく、ボージョレ・ヌーボーとしての味なんて知ったこっちゃなく作られたモノである。
・とはいえ、ヌーボーなので新モノであれば味は近い。近いが、ある程度のパターンに分類は出来る(これは醸造の違いがあるのだろう)
・また、しっかりと作られた(上述した生きるために作ってるような生産者は)ヌーボーに関しては熟成がある程度は可能である。長期で置くと良いという事ではないが、独特の世界観は持ってくれる
・数年で変化するという意味では、熟成初心者にも楽しいのでは?
・ガメイという品種そのものは、苦味要素などが伴う結果ピノ+南仏やスペイン系のワインの印象を持つブドウなのではないか?
・方向性は違うが「ピノ+α」という意味ではネレッロ・マスカレーゼとは、歩み方が近いのかもしれないナ。
・クリュの違いや村の違いというまではなかなか感じ得ないというかそういうサンプルも少なかろうが、南の方にいくほど(ブルイィ辺りな)にかんしては味わいがラングドック寄りになるイメージ(イメージです
・ボージョレ・ヌーボーにだけ群がる人や売るのに必死すぎる業界を嫌い、また毎年憂いていた私ですが、これは訂正。ヌーボーであっても、ひとたびガメイのワインとしてお祭り要素を取っ払ってじっくり見れば、しっかりとしたワインなのだネ。
・だからお祭り価格はやめれ(迫真)

以上、ひとまずガメイ特集は一区切りします――もう一個泡呑んでるんですがそれは機会があれば?――
こうして突き詰めると苦手地域でも発見があるから面白いですなぁワイン!

今から手に入れるのは相当難しいです。田舎とかで見かけたらプレミア出るから手に入れるのがオススメ
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