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最もジャイエ神に近い男、そのパストゥグラン垂直! エマニュエル・ルジェ・パストゥグランより4つの垂直~2009、2005、2000、1996

うぇるかむ!
ガメイ特集3回目はこれまたビックネームの登場です。

tuno.jpg
エマニュエル・ルジェ・ブルゴーニュ・パストゥグラン
その垂直4つであります。

ラベル・ストーリー(最大5pt)
♥♥♥♥(ネームドとしては+♥)
ブルゴーニュの伝説的存在として神格化している人といえば、アンリ・ジャイエがトップでしょう(他にもうようよとまだ生きてる方もいますが)
その後継者というか修行した人とか親族は数あれど、最もジャイエを継いでいるというのがエマニュエル・ルジェ。
アンリの甥であり、しかも評論家評価も極めて高く、何よりクロ・パラントゥという世界一有名なプルミエクリュをメオ・カミュゼと二分しているわけですから。
ラベルはそれとなくクラシックな感じで、威厳がある気がしなくもない。
J75z9.jpg
裏ラベルは一部剥がしてあったりもして一枚だけとってます。全部松澤屋輸入というわけではなかったと思うのですが。

さておき。
そんなこんなで「ジャイエ神に最も近い男」「クロ・パラントゥの後継者」などの異名だけで我々頭を垂れる他ないほどの造り手でありますが、そんな彼パストゥグランを作っているんですね
(なにげに当ブログパストゥ・グラン初登場な気がするので説明しますと、ブルゴーニュ地方の「ピノ・ノーワル種とガメイ種を組み合わせた」ものです。ぶっっちゃけブルゴーニュ・ルージュより格下扱いの安値ラインで呆れるほど人気がない)
まぁ、そりゃ村名で1万やら2万やらの造り手ですから・・・・・・
因みに、グーグルで「パストゥ・グラン」で検索すると最も早くヒットするのがこのエマニュエル・ルジェのモノだったりします。
ある意味ではパストゥグランで唯一買い手の多いワインといえるかな。
しかしながら、今回は壮観の4つのヴィンテージ。違いがそれぞれ結構感じられました(そりゃそうなんだけどネ)。

香り・味わい(最大10pt)
96:♥♥♥♥♥♥
00:♥♥♥♥♥♥♥♥
05:♥♥♥♥♥♥
09:♥♥♥♥♥♥♥♥
かなり生真面目な味
熟成による差もあると思いますが、いずれのワインもオレンジっぽさがあり、また意外なほど重たいタッチを持ちます。
バローロとかグルナッシュもそうですが、赤果実が味わいの主体になりやすいワインでも熟成や醸造によって重たさが出ると。
除梗100%の作り手であるがゆえに、それでいて苦味やキツさはないという。

96
1eq5m.jpg
色は中心こそ黒みすらありますがエッジは褪せています、澱も相当しっかりと出ていました。
香りに梅っぽさが多く出ており、支配的です。全体にハードなタッチで渋みも多く、和ダシと重たいタッチの果実感。
ドライフラワーというよりは枯れ気味の花といった感じで、これはこれで趣があるのですが、個人的にはイマイチだったかなぁと。
多分コレ、タイミングが悪かったんじゃないかな?という。
それでも、どこか奥深い部分はもっていて、昔は美人だったろうおばあちゃんって印象はあるんですよね。
その点はホントスゴイ。

00
iIBrA.jpg
色はかなり褐色となっていえて、エッジも黄色が入っています。96は濁ってたんだなぁとここで理解が至ります。これ、96よりカラーは薄い。
香りにドライフラワー、和だし、アセロラ、それとかなり酸っぱくなったオレンジ。
ガッツリと熟成した印象があります。それでいて、まとまりは良い構成力。
味わいも梅、ドライフラワー感が多く、そこに果実が少しずつ添えてある印象。
ブルゴーニュ古酒らしい、和風なイメージもありますが、どことなく酸の要素は多めでかつ花っぽさが長く出ているのは特徴的だったかな。
円熟した女性観とでも言いましょうか、アニメキャラだと最近ならみりあママのママです(何書いてるか自分でも謎ですがみりあママのママです)
あとは艦これの妙高さんとかそれっぽい気がしてならない。

05
lXBHu.jpg
これがまた難しいワインでした・・・
色はレッドですが落ち着きがあり、エッジにも少し薄れた印象が。
香りにオレンジの要素とアセロラのタッチがあり、これは明確に果実要素が見て取れます。
ダシさなども出ていますがまだギリギリで果実感が多いかな?
と、思いきや舌にのせてみると結構水っぽさが増えていて全体に酸と梅っぽいさを感じるアフターとなっています。
余韻自体はそこそこなのですが、構成するようそがどこかチグハグ。オレンジっぽさはしっかりしているのですが・・・・・・
こう、ギリギリで若いんですがギリギリで古酒になっている、という中途半端さを誠実に逆にやってのけているワインで、これまたタイミングが悪かったのかな?なワインのひとつだったように思います。
最近のアニメでいえば、艦これ足柄さんの「ファンが発狂した合コンに往くアニメ版」みたいな状態。動くのは嬉しいけど、余計な要素足されてる感。

09
JwYvG.jpg
そして09です。今回一番若く、そしてこれぐらいが私ぐらいの感覚者には丁度良いのかも・・・
色は05と殆ど変わらない印象となっています。もう少し赤身が多いものの、エッジは多少オレンジによってきているような。
香りにまとまりの酔いオレンジとアセロラ、チェリーのタッチ。
ここまでで初めてチェリーという単語を書きましたよ、パストゥ・グランなのに。そのぐらい、若い果実の印象があります。
05とどうにも比較してしまう(確か同時にサーヴだった)のですが、05はここにダシ感などの熟成要素が付加されるんですがそれが無い結果、まとまりの良い果実の豊かさを実感出来る。
本来は複雑さとして捉えられる要素がこっちには無い結果、その分元々の持つ綺麗な作りが出ている気がこのパストゥグラン垂直においては感じたのもあって好印象。
味わいも自然派的なチェリッシュさとオレンジのダブルの果実ソースに、つややかなアフター。
全体に酸は多いもののナチュラルでキレの良さがあります。ガメイっぽい土気や青さはコレですらあんまり感じなかったかな。
ほぼほぼ熟成したピノといった模様で、アフターもオレンジペコーっぽさを出しつつすんなりと。
バニラ要素などはなく、果実のタッチがしっとりとさせてくれるワイン。良く「明るいキャラか暗いキャラか」を話す私ですが、これは暗い方かな。パストゥグランなのにネ。
キャラクターとしては運動部系とかのしかしちょっと頭のいいタッチのキャラかしら。
ここにきて一気にまだ若い人物像になります。とはいえそれでも高校生よりは20代ぐらいのイメージにはありますが。
やり手のOLとか、ドラマのアンフェアの主人公とかそれっぽいと思う。あ、艦これの羽黒ちゃんとかこんなかな。

コストパフォーマンス(最大5pt)
♥♥♥?
どれもそもそも買えるのか?みたいなワイン郡ですけど、現行と同程度で売ってるとしたらこのぐらいかなと。

現行ヴィンテージの値段で呑むなら、まぁ普通(よりはちょっと高い気がする)というもので、エマニュエル・ルジェというネームバリューがなければ♥♥なコスパかなと。
それなら普通にピノ買った方がイける可能性があるかな、と後から考えると思う節は。
勿論、常に買えるワインならば、ですけれどネ。実験的な試みでしたし。

という訳で、ルジェのパストゥグランでした。
個人的には、若いものの方が評価が良く出ています。
それは「私がカリピノとか新しいピノとかのが好きだからだ」で済ませてもいいんですけど、全体に果実の質とその磨き方が上手い生産者のように感じられたので、ならば09ぐらいにしておいて年号重ねなくてもいいのでは?というのが主観。
タイミングが難しい印象も多かったかな。09を飲むと明るい感覚のあるウチのが私はオススメです(熟成ファンなら00のが楽しいと思います)
とはいえ、そもそも96のパストゥグランが飲めるのが貴重な体験だったので、とても勉強になったのでした。

検索してみるとこんな価格だったようで、ホントブルゴーニュ高くなりすぎィッ!

なんか全体に妙高型って感じあったかもしれない


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| フランス | 17:14 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

 
ぉ~こら~れたぁ~(ノ∀`)スマネェ~
 
 
今回はヒント多目のタイトルストップだったのでパストゥグランについて予習出来たのだ(。^σ^)
 
 
成る程こんなブレンドもあるのですな(素´∀`人)
 
 
そして出たなジャイエの系譜(。・`ω・)
 
ガノタとしてはザビ家とかダイクン家みたいでブルゴーニュの〇〇家は大変好きなんだけど高騰が邪魔していまいち踏み込めない領域ですよ-(o>ω<)o
 
パストゥグランなら確かに手に届くアイテムだけど…ウーム(-公-。)
 
 
そうそうニコラ・テスタールさんはシンクさんの書き方では無く私の受け取った側が無恥なだけっす(。・`ω・)ъビシッ
 
病気云々でレア度~やや不謹慎傾向ではあるがあるよなぁ~(´ω`)ダグノー様しかりルフレーブしかり…
 
ケンゾーエステートはその後検索して…うん………。しかもたけぇ……。てか銘柄「魔界村」とか「鬼武者」とか「ROCKMAN」とか「昇龍拳」とかちょっと期待したんだけど……ネ。
 
 

| ふっちゃん | 2015/12/04 03:33 | URL |

ルジェ、良い造り手ですよね。クロパラントゥ、ニュイサンジョルジュ、アリゴテの経験しかないのですが、どれもポテンシャルが高いワインでした。

この中ではアリゴテが美味しかったです。厚みのあるグレフル系の味わいで酸も豊かですが酸っぱくない、しっかり旨い白ワインでした。

クロパラは良いと思いますが若いものしか試してないのでなんとも……。出来ればジャイエで試したいですが、まあ、無理ですね。この辺はほんと飲み物の価格ではないです。

パストゥグランはヒットさせづらいAOPなので、いくらルジェでも購買意欲は沸きづらいですね……。残念なことですが。

| Domaine K | 2015/12/04 19:17 | URL | ≫ EDIT

ルジェのパスグラ、ワイン飲みたての頃某漫画に影響され一本飲んだなぁと思い出しスマホの写真漁ったところ2009を飲んでました(⌒-⌒; )クロパラは買えないので(⌒-⌒; )
パワフルで予想外に濃いなー!という印象だったのは覚えてます。当時で4000円くらいかな?たけーと思ったものですが、今では完全に金銭感覚破綻者です。。

| ラヲタ | 2015/12/04 19:59 | URL |

>>ふっちゃん様

うぇるかむ!

>こんなブレンドもあるのですな

世界で一番人気のないブレンドといっていいかもしれません。大体の人が「え~、なんでピノ様をガメイ如きと合わせるモジャー」みたいな言われをするので、ルジェでも5000円台で買えるのです。

>ジャイエの系譜

私も踏み込めないですが、踏み込まないと日本のワインオタク界隈では話が出来ない確率が高いのです。ほんと、日本のブルゴーニュ派はびっくりするほど、多い。

>病気云々でレア度~やや不謹慎傾向ではあるがあるよなぁ

そもそも、ジャイエ神がまさに「死んじまったぞ!もう飲めないぞ!」みたいので世界中がいっつも慌ててる訳で。今後クインタレッリとかフーバー様とかもなるので憂鬱め。

>ケンゾーエステート

元カプコンって言われないとその系譜を感じないっていうのはあるかもですネ。真面目すぎるといいますか。


>>Domaine K様

うぇるかむ!

>クロパラントゥ

ちょっとまってそれ経験してるんなら充分じゃない!?
私どれもないゾ!?

>若いものしか試してないのでなんとも……

いや、若いのでも経験したらそれは「経験」ですよ。本当の呑み頃なんてものはないので、若かろうが飲んだらそれはその時開いていたそのワインの味。(うまくなる可能性とか美味かった可能性をたまには私も言いますけどネ)
平成快晴どってんしゃんナノデス。

>出来ればジャイエで試したいですが、まあ、無理ですね。この辺はほんと飲み物の価格ではないです。

そもそも世間では3000円のワインですら飲み物の価格でないことを我々はつい忘れてしまうのであった(憂鬱)
3000円とかガバガバやーとか言っている我々でも、ジャイエ神本体はもう見ることはないのではないかみたいな・・・・・・

>パストゥグランはヒットさせづらいAOPなので、いくらルジェでも購買意欲は沸きづらいですね……。

やっぱそうなりますよネ。というか、ルジェとかルロワぐらいでないと振り向く気すらならないというか。
むしろ、「パストゥグランとはいえこの作り手です」という宣伝が出来る生産者こそホンモノと言いましょうか。

>>ラヲタ様

うぇるかむ!

>2009を飲んでました

あのガセ満載だったジャイエのいたずらネタの時ですな。
実際のところ、この辺りの作り手って一部は結構濃いワイン作ってるように思うんですよね、シャルロパン・パリゾとか。

>クロパラは買えないので

私も買えぬデスOTL

>当時で4000円くらいかな?たけーと思ったものですが、今では完全に金銭感覚破綻者です

当ブログ、一般感覚もはやないですよネ。趣味をちゃんとやっていれば、どのジャンルでも万物そんな感じだとは思いますけどネ。
それにしても、パストゥグランで4000円ってほんと高いっちゃー高いとは思います。そこに発見があっても、価格で沈むのが残念な所かしら。

| シンク・プリテュール・ノブレス | 2015/12/04 23:18 | URL | ≫ EDIT















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