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真のメドック一級!もはやポイヤックトップと言える、至高の純粋クラレット!! シャトー・ポンテ・カネ2010

うぇるかむ!
ボルドー、なんだかんだ言って飲んでいる・・・・・・かと思いきややっぱり数少なくなっているのをしみじみ感じます。
それぐらい、私には他国――散々言っていますが、セントラルコーストや南アフリカやブルガリアやオージーなどなど―が気になっているし優先順位が高いし安くてずっと美味しいワケでして。
しかし、それでも、このワインは今年呑んだ中でもスゴイヤバイ級のクラレットだったと思います。

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シャトー・ポンテ・カネ2010
多分、今最強のクラレットのひとつでしょう。

ラベル・ストーリー(最大5pt)
♥♥♥♥♥
ラベルそのものは地味と言っていいでしょう。地味すぎます。全然スゴみを感じないぐらい。名前がポン・デ・リングみたいで可愛くね?ってぐらいの勢いです。
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裏もポイヤックだよーぐらいなデータの、本当に普通。
が、コレ、フランス最高峰の評価。

造り手はコニャックの老舗だったテスロン家。
多くの有名シャトーが経験するような、大挫折を1973年ぐらいにしていて、その後の評価もしばらくはずっと低かったというワイナリ。
が、1994年にアルフレッド・テスロンが引き継いで(現在はその娘とかが追っている)から激変。
美食家の彼が「俺はこんなんじゃ満足しねぇ!」と思いっきり農耕法を変え(でも実は醸造責任者は89年から同じ人らしい。ロランたんからコンサルも受けつつ。)アンフォラもやったるぜ!など自然派な作り込みをしまくります。
パーカーポイントもその頃からボルドーとしては比較的90点を超える事が多くなり、2003年からは90点台後半も多く、09年と今回の2010年はついにPP100点をメドック格付け5級としては初の100点に至り、向かい畑のムートンを完全に超越。
たまに良く見かける
「評論家および雑誌評価でなんとあの一級シャトーを超えた!」
というウリ文句を本気で獲得しきりました。スペクテイターも2010年は97点(ポンテ・カネ史上最高)。
米国雑誌において、最も注目されているスーパーセカンドワイナリです。
あ、日本でも評価めっちゃ高いんですヨ。
ワインレポートさんでも比較的話題になるワイナリなのは、ビオディナミの導入が最初期であり認証ももっているから
ひとりぼっち~~さんでも随分前の記事になりますが、ル・パンと比べられつつ高い評価
当ブログでも、実は既にセカンドが18点というボルドーとしては異例の評価点になってたり

そんな超絶ワイン間違いなし☆なワイナリなんですけれども、日本では想像以上に評価が浸透していません。
何せ、このワイン飲んでいる時、たまたま最新ヴィンテージのオーパス&ムートンなども試飲で出ていたのですが、先隣のお客さんのコメントが衝撃的でした。要約すると

「このムートンは固いねぇ~、ボクのうちの19~~年もまだ呑めないかなぁ。ところで、このオーパスとおんなじ値段で試飲に出てるポンテなんとかってのは何?」

ジーザスッ!
それはあなたが固いと嘲笑ったムートンより遥かに評論家評価が高いワインなのだッ!!

まぁ、実際私もワイン始めたてかつ初めてポンテ・カネ2007を呑んだときは存在を知らなかったヨ・・・・・・
しかしあまりに旨かったので興奮して「これすごいワインですね!」ってシニアソムリエにいったら「今はまだ安いので買っといた方が絶対いいですよ・・・」と言われてましたっけ。
そして、買ってませんでした。今は大後悔してます。

香り・味わい(最大10pt)
♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥
これが、これこそがクラレット!
クラレットです。カベルネ、メルロ、フランで構成されたワインです(これは2%ほどプティ・ヴェルドが入ってますが)。
恐れ入るエレガントなクラレット。すごい。

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色そのものはくっきりとしたクリムゾンレッドで完璧にまだまだ若い印象。
香りにかなり高らかにカシスが入っており、樽からくるオークバニラ感も抜けきっていません。
きっちりしっかりしています。カリフォルニアなどの強すぎる主張性にはならず中庸なところでバランスがとれている。
スパイス要素は感じられるかも?程度で、ビオっぽい臭みはありません。
香りの時点でいいクラレットだなあと予感させるんですけれども、味わいも同様でエレガントな堂々の風格!
クリアなチェリッシュさとクレームドカシスと良く言われるハーブ&カシス。
それらクラレットらしい味わいがどれも洗練とされていて、リッチさも感じる至極の出来。
全体にはミディアムとすら一瞬思ってしまうぐらいにビロードな舌触りとまろやかさ。でも、果実の力というものを強く感じさせます。
このバランスの取り方がとにかく極めて秀逸で、充実した味わいを持ちつつ、ポイヤックらしさが全快!!
カリフォルニア全般にある紫果実の濃さや、チリのシガー感などとは完璧に違って、赤い果実の実を思わせる部分が多い。
ムートンの向かい側という肩書もあってムートンをどうしても思い出しがちですが、更にナチュラルな印象でコレはなるほど確かに自然派の美味しい――ルーシー・マルゴーだとかぐらいの――果実のタッチでもある。
品のいいメガネをかけたジト目系文学少女、思わずちょっと分厚い本を読みたくなるような、優雅で少しダークなところがあって、日差しが曇空な書斎・・・・・・ほら見てみ?目があったら小さくニッコリこっち見てるヤロ?
思わずこっちも微笑したくなるワインです。

コストパフォーマンス(最大5pt)
♥♥♥♥♥
このぐらいが適正ですよボルドー!!
一級シャトーが足並みそろえて5万以上、この2010年なら10万円以上なのに、PP100点のこいつで3万円ぐらい。
しかも生産量がボルドーでも最も多いワイナリのひとつなので、枯渇してはいないんです。
ワォ!これぞ最高峰クラレット!!
これならば、カリフォルニアのPP100点カルトワインよりは価格が安いですし、各国のトップクラスの万円超えとちゃんと同期している。
他のスーパーセカンドだと

シャトー・パルメ [2010] 750ML

シャトー・パルメ [2010] 750ML
価格:40,932円(税込、送料別)




こうなるワケで。
お得に見えません?
隣畑系って「それ、有名ワイナリが買わなかった場所ってことでしょ?」と個人的にマイナス要素のが強いんですが、コレに至っては「ロッチルドありがとぅ・・・買わないでくれてありがとぅ・・・・・・」と頭を下げたい気持ち。
自分用、プレゼント用、ワイン会のメイン、投機・・・・・・全てにおいて全く過不足がない。ブラーボ!

というわけで、ポンテ・カネ2010でした。
これ呑んじゃうと、他のボルドーにあんまりお金払いたくなくなるんですよね。
でもビオで生産量がめっちゃ多いという。これがフランス、メドックの本気なのかと震えたいなら、またはワインマニアだと言い張りたいならば必見の一杯です。

さあ、上にズラリと並べたリンクと値段を比べてごらんなさい?

なんか個人的に文学メガネなんですよポンテ・カネ。気品のある博物館めいた図書館ってイメージ。


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| フランス | 23:56 | comments:7 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

 
はうぁ!!Σ( ̄□ ̄。)
 
 
2010ですと…!?
 
しかも某ショップでは前に4万オーバーで躊躇ってたら完売してしまってたわしの中では買えなかった悔やみに悔やみきれなかったパーカー満点ワイン(;・`д・)
 
 
しかも25000円って!?!?
 
 
昼にノヴィ3本発注してたけど躊躇う事無く発注してしまった…orz
 
 
今日給料日で既に4万近く…うーん明らかなオーバーペースだじぇ(°∀、 °)
 
 

| ふっちゃん | 2015/09/26 01:03 | URL |

>ふっちゃん様

うぇるかむ!

>しかも某ショップでは前に4万オーバーで躊躇ってたら完売してしまってたわしの中では買えなかった悔やみに悔やみきれなかったパーカー満点ワイン

パーカー満点、という概念で見ても全体で見れば安い部類に入りますねポンテ・カネ。
2009と2010が100点で、他の年も近年は94以上(これはボルドーではかなり高い)となっていて、一級シャトーの5万越えに価値を見いだせない今日このごろ。
メドック格付け5級というのが本当に良かった・・・・・・ヘタにポムロールとかでなかったのもよかった・・・・・・

>昼にノヴィ3本発注してたけど躊躇う事無く発注してしまった

まぁ、ノヴィとはまた別枠ですしね。
ノヴィと飲むときは、バニラ要素がノヴィはかなり強いので、すぐ飲むであれば先にポンテから飲む方が良いでしょう。
ノヴィは3本あるなら、スクリューですが一本ぐらい熟成させてもいいかと思いますヨ。
生産終了品の単一ヴィンヤードなので将来貴重になっている可能性大。

>今日給料日で既に4万近く…うーん明らかなオーバーペースだじぇ

私 は 毎 月 オ ー バ ー し て ま す

借金しない程度に楽しみましょ。

| シンク・プリテュール・ノブレス | 2015/09/27 01:16 | URL | ≫ EDIT

このワインすごく気になってました。でも今飲んだらもったいないでしょうか?

| せみ | 2015/10/03 09:58 | URL |

>せみ様

うぇるかむ!

>このワインすごく気になってました。でも今飲んだらもったいないでしょうか?

これはあくまで私の評ですから、大きくハズレる可能性もあることを念頭に以下読んでくださいましネ。

まず、ニュータイプワイン(直近ヴィンテージや熟成がかからないであろう5年未満ぐらい)と熟成ワインは
「飲物のジャンルとして別物」
ぐらいに私は考えています。
なので、熟成派からすれば「ありとあらゆるボルドーを早のみするのは勿体無い」ので、今飲むべきではありません。
私は「ニュータイプもオールドもそれぞれに良さがあるから、両方旨いのが最強だよネ」と思っていますので、一番最良なのは「一本すぐ呑んで、一本は寝かせておく」です。

さて。
予算や場所からそうも言ってられない人が大半ですから、ではこのポンテ・カネが早のみでイケるのかまた熟成するのかどうか。
私は早く飲むなら上述の記事の通り「イケる」と思っています。2010ヴィンテージの若いクラレットワインとして満点モノだと思います。
では熟成するのか、なんですがボルドー1早いビオ転換をしたワイナリのグレートヴィンテージという内容で正直な所「データとしては未知数」な感じです。前例があんまりないワインなんですネ。
熟成にブレ幅が大きく出そうなんですよね。ボトル個体差が大きいワインな気が少ししています(これ言っちゃうと早呑みでも旨いのと不味いのがある事になっちゃうんですけど、熟成はもっとそのブレが出ますからネ)

もしも今、せみさんが「このワインを買いたいけれども、寝かす機関がないので寝かす必要があるなら買うのを控えたい」というのであれば、私は今買うことを薦めます。

もう一つ書かなければならないのは「投機ならどうか」とお考えの場合です。メドック格付けとはいえ5級なのでPP100点でも2万ちょいという価格(それでも他と比べれば高めなんですが)でのリリース。難しいのはPP100点の部分で、意外と米国市場にはまだまだパーカーポイント効果が高得点の場合はあったりしまして、後年上がったり下がったりで価格に変動があります。
それらが大幅に下がらなかったり、何か事件が起こらなければこのワインは値上っていくことでしょう。
ここでパーカーたんが突然死したりしたら、「パーカー最後のグレートヴィンテージプリムールの100点」に永久になるので、その付加価値も出るという。

以上から言って、買う事がまず大事です。後は若いボルドーが好きか嫌いかで飲む飲まないを決めるのはいいかと。1~2年待ちとかは多分しなくていいんじゃないかなぁ。
このワインを勿体無い状況にするのは、むしろ飲む環境や状況やグラスや温度が不味かったりする場合だろうと思います。
それぐらい、優秀なクラレット。是非ご体験あれ。

| シンク・プリテュール・ノブレス | 2015/10/03 10:52 | URL | ≫ EDIT

多方面からのアドバイス、参考になります!

実は今月末に父親の還暦祝いを予定しており、その時用に買おうかなと、まぁ自分が飲みたいだけなんですが。。。

オーパスワンのような有名で味も安定しておいしい物でもいいのですが、せっかくだし前から気になっていたポンテカネを用意しようと思います。

| せみ | 2015/10/05 11:24 | URL |

え、ポンテカネ今そんなにするんですか?
昔飲んだ時にはボトル1万しなかったような…
確かどっかにエチケット剥いだのがあるはずなんですがどこにやったか;
ワインというものにファッション的に興味を持ち始めたころで、
ガチでハマる前だったので記憶があいまいですが飲んで凄く美味しかったのは覚えてます。

| 斉田夏樹 | 2015/10/06 02:13 | URL |

>>せみ様

再び!

>実は今月末に父親の還暦祝いを予定しており、その時用に買おうかなと、まぁ自分が飲みたいだけなんですが。。。

あ、予想外!そういう方向性、つまりパーティーワインとして使えるかどうかでしたか。
何はともあれ還暦おめでとうございます。

>オーパスワンのような有名で味も安定しておいしい物でもいいのですが、せっかくだし前から気になっていたポンテカネを用意しようと思います。

もうご決断されているようですが、正直なところポンテカネ2010の値段が出せるならば、その選択は「とても良い」と思います。
オーパス買うよりも良いのではないかと。
理由として、まずポンテ・カネの2010に関して言えば繰り返しになりますが早呑みでも果実の甘味などがしっかり出ているワインだからです。
自然で、クラレットらしく、硬くなでなく、お祝いにも向いていると私は考えます。
また、ワインの説明の言葉も導きやすいです。
これは多少重要な事で「これはどんなワインなの?」と尋ねられた時に簡素かつイイワインだと伝える手段としてポンテ・カネならば
「ワイン通が今フランスで最も注目してる、自然な作りのワインなんだ」
とサクッと粋に言えます。格付け5級とは言わない方がいいでしょうけどネ(一級が10万円するのにこれは2万5千で評価がこっちのが高い、まで言える状況ならより泊をつけられますが)。
誰か二人を祝う席ならば、オーパスの方が「ラベルの粋」があるんだけれど、純粋で正当で年季のある方のお祝いならポンテ・カネ2010は充分なクラレットだと私思いますよ。
良いパーティーを。

>>斉田夏樹様

うぇるかむ!

>え、ポンテカネ今そんなにするんですか?
昔飲んだ時にはボトル1万しなかったような…

文章中にも書きましたが、私がソムリエに「買っておけ」と言われた時は9000円ぐらいでした。確か税抜き8700円だった気がします。
09ヴィンテージ辺りのグレートヴィンテージショックで飛躍的に値段があがってて、その姿勢があんまり崩れてないんですよねポンテ・カネ。
ただまぁ、実際問題1級シャトーより若いうちに飲むならこちらの方が遥かに美味いのでしょうがない気がしますが。

>ワインというものにファッション的に興味を持ち始めたころで、
ガチでハマる前だったので記憶があいまいですが飲んで凄く美味しかったのは覚えてます。

私も未熟だったので、その値段でも購入すべきだったと後悔しかないですネ。
近年のポンテ・カネは少なくとも、すぐ飲むならばボルドークラレットでも随一なんですよ(それがセカンドであっても)。
それは醸造技術と畑のポテンシャルが結実してるからだ、とも導きやすい。正直、このワイナリがある為に他のメドック格付け、特にポイヤックをあんまり飲む気がしないんですネ、これより良い可能性が低いから・・・・・・

| シンク・プリテュール・ノブレス | 2015/10/06 11:59 | URL | ≫ EDIT















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