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コラム:120万円のワインは「理解できる」のか

うぇるかむ!
先日、どうやら値段当てクイズだか懐かしの格付けチェック?だかで
「120万円のワインが出てきた」
との話を聞きました。
その時私は丁度ムートン08とかロダイ産ワイン(カリフォルニア)などなどを結構ティスティングしていて見れず、検索してみようと思ってもサッパリ情報が出てこないのでした。

どうやら内容としてツイッターなどを見たところ
・ロマネコンティが出たらしい
・価格が120万円するらしい
・柳原可奈子が「ずぶ濡れの木の匂い」と言って所謂馬鹿丸出し扱いされたらしい

という話でした。
酔っていた私は朧気に見ながら「この番組に出てる芸能人の味覚をバカにした人間は浅はかで愚かだ」とまで言い切っておりなかなか見返すと恥ずかしいのでした。

以上!!




・・・・・・さて。
この番組の構成や実際をちゃんと見ていないのですが、私は一先ず
「柳原可奈子のずぶ濡れの木の匂いという表現はおそらく正しい」
「ワインがこうした高額アンティークかボジョレーかでしか語られない環境が悲しい」
の二点をとっっっっっても感じます!
以下、その結論に至る読み飛ばしていい経緯↓

・本当に「DRCのロマネコンティ」つまり120万円のワインが出たのか?
正直、とっても気になります。
スゴク簡単に説明すると「ロマネ・コンティ」という単語には「会社の名前」と「畑の名前」があります。
更に言えば、120万円の該当ワインとなると「ロマネ・コンティ社のロマネコンティ畑の優良年のワイン」になるのですがこれはもはやコレクターアイテムです。
どうやら過去にはアンリ・ジャイェのクロ・パラントゥなどが出たという番組あるらしいのですが、DRCの方が若干こうした名前の複雑さがあるので、実は別物ではないかなぁ?なんて見ていない以上思ってしまったり。
話ついでですが、そのクロ・パラントゥが出た番組のウェイトレスがチャイナ服なのが日本のワインファンは苦笑。

・ロマネコンティの飲まれる条件が適切ではおそらく無い。
以前、当ブログで記事にしましたがワインの飲まれる条件ってプロ基準になるとめっちゃくちゃな厳しさを持ちます。
その記事の際は「そうしたことを気にせず、まずはワインを買って飲みましょう」という趣旨でしたが、このクラスのワインとなると条件は流石に良くないと!
そして、テレビスタジオの環境とはワインにとって「激悪」です。
実は昔、スタジオ入り経験があるのですが照明が当たる環境ってすっごく熱いのです。
反対にスタッフルーム側は妙に涼しかったりして温度差がスゴクあります。
そこで「繊細さ」が売りのロマネコンティは果たしてどうなるのか?という話です。

・よって、柳原可奈子の論評は的確だった可能性がある
まず、私は別に柳原可奈子が好きだという訳ではありません。
彼女の舌が優れている訳でもありません。
が、寸評として「濡れた木の香り」はワインの表現としてはそこそこ「あり」だと思います。
表現としては専門用語的にもっと別のモノがあると思いますが、比喩的ティスティングとしてはむしろ秀逸です。
ちょっと台本があるんじゃないの?というぐらいには。
ワインの表現には教科書的なモノで「猫のおしっこ」「キューピー人形」「線香花火」「腐葉土」なんてものがあります。
当ブログでも何度か「木々の香り」は使っていると思うのですが、それが高額に値するかどうかを判断するのは至難です。
というより知識と経験の域です。
今回、柳原可奈子他芸能人が当てられない様をただ笑った人の、大凡が見事に誤答すると思います。

・じゃあ、120万円も何故するの?
模範的回答をすれば、それは「希少性」です。
これは・・・そうですね、野球選手で言えばわかりやすいかしら?
ロマネ・コンティは日本野球界で言うならば、長嶋茂雄です。
誰でも知っているし、伝説の偉人だしその逸話には事かかないでしょう。
だから120万円します。
良くその手の番組で「これを間違えたらアホと言える安いワイン」は中堅ぐらいのチームのそこそこの成績の割に地味な選手です。
1年ぐらいスゴイいい年があって注目されるけど故障して消えてしまった選手とかそこそこの活躍で帰っていった外国人助っ人みたいな。
だから打率とか成績とか功績の部分だけ見せると長嶋茂雄よりスゴイ選手だと判断してしまうって事なんです。
やきう好きやで~なんて言う人にとっては例えば現在のプロ野球チーム一つの主なスタメンとエースピッチャーをフルネームで答えるのは簡単な事ですが、私みたいな説明しか出来ない野球を知らない人は巨人軍すらわかりません。
ワインを「AとBどっちが100万でどっちが3000円でしょうか」というクイズは、確かに楽しいし当事者になってみたくはありますが・・・
やっている内容は「AとB、どちらが本年度盗塁王の走りと高校野球の選抜選手の走りかわかりますか?」に近いです。

・飲み方としては、ワイワイやるの自体は楽しい。
この手の番組で一番疑問なのは「安いワインを選んだ人間がバカである」という風潮です。
そんな値段の差を間違えるなんて味覚オンチなんだな^^
という人の見識の低さは先に書きましたが、一番いけないのはそうした風潮がある点です。
ワインティスティング、ブラインドというのは本来はもっと楽しいゲームなのです。
しかも競技性や職業性すらある、ゲームなのです。
なので、そうした楽しさよりも「値段」や「そいつがバカかそうでないか」という扱いでワインが広まる根本的な原因になっているこうした番組は、こんなブログ作っちゃう身からすると悲しいのです。


長く書きました。いわゆる賢者モードです・・・
書きすぎて疲れる事が出来たので少し寝ます^^;
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