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日本最高峰ワイナリのスタンダードな赤と特殊なオレンジ! ドメーヌ・タカヒコ ナナツモリ・ピノ・ノワール2013&ナナツモリ・ブラン・ド・ノワール2013

うぇるかむ!
日本のカルト的(むしろガレージというワードの方が正しいでしょうか)のワインにおいて、このワイナリの存在はとても大きいのはたしかでしょう。

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ドメーヌ タカヒコ ナナツモリ ピノ・ノワール 2013

そして

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ナナツモリ ブラン ド ノワール 2013

ナナツモリのピノ・ノワールから出来た、2つの作りのワインです。

ラベル・ストーリー(最大5pt)
♥♥♥(+♥ぐらい?)
日本のカルト界隈的には最大評価でもいいのじゃろうと思いますが、ラベルの印象も含めてゆるーく見てもこのぐらいかなぁと。
北海道余市のワイナリーであり、詳細はやっぱりHPがあるのでこちらで
何ともガレージ的な小規模少量生産です。
で、今回はピノの2タイプ。公式HPが恐らく次の更新をしたら公式の文章なくなっちゃいそうだから、コピペしてみます(問題あればコメントフォームまで)

◆以下公式ままナ◆

ピノノワール2013
「ナナツモリ」タカヒコ本人がビオによりピノノワールを栽培している区画だ。
色はタコヒコらしい淡い色合い。しかし、時間と共に不思議と色が濃くなって行く。
2013年は収穫直前に貴腐(ボトリチス)が大発生し、予定していた半分しか収穫できなかった。しかし残ったブドウの品質は非常に高く、優しい口当たりの中に、これまでにない太い芯と力強さを兼ね備えたワインに仕上がっている。香りは、ピノ・ノワールの特徴香の中に、ビーツ、シナモン、ミント、腐葉土、マツタケ、チェリー、黒スグリ、スミレ、クローブなど。まるで木々が生い茂る森の中をさ迷う気持ちにしてくれる。強い旨味を伴い、長く続く心地よい余韻も特徴だ。やや梗由来の苦味も感じるが、それもまた心地よい。抜栓直後における色は、非常に薄いが3時間もすると不思議とピノらしい淡い色に変化する。香りも色と共に次第に開いてくる。しかし、まだグラスの中での香は非常に閉じているので、抜栓は2015年秋以降まで待って頂きたい。お勧めは2016年の春頃から。酒質的にも2012年よりも確実に良いワインに仕上がっているが、2012年の様な強い酸がないため今飲んでも十分に楽しめるワインだ。
セパージュ :ピノ・ノワール100%
12ケ月 小樽熟成(古樽)
発酵:全房・野生酵母(自然発酵)
亜硫酸:瓶詰直前におまじない程度
瓶詰本数 3,900本

ブランドノワール2013
理想的な貴腐(ボトリチス)に感染したナナツモリのピノ・ノワールだけで造られたナチゥラルな辛口スティルワイン。そのため、年により生産量が大きく変わり、醸造されない年もある。ちなみに2014年は、2013年の1/3だけの生産量だ。世界のワインジャンルに当てはまらない、新しい味がそこには広がっている。香りは貴腐香の中に、ハチミツ、紅茶、腐葉土、オレンジピール、キノコ、ベッコウ飴。残糖はないが、甘く感じられ、少し感じる苦味が心地よい。ハチミツ香を伴う余韻は非常に長く、いつまでも、いつまでも口の中に漂う。
ドメーヌタカヒコのワインの中で最も濃いワインだが、ゆっくり、いつまでも向き合っていたいと思えるワインである。2013年の生産本数は9月の霧雨により、栽培していたピノノワールの半分が貴腐(ボトリチス)に感染したため、比較的多い。このワインの凄いことは、日本の食材と驚くほど、違和感なくマリアージュする。難しいとされる地元のタラコや生ニシン、そして道産のチーズ、ラムやシカ肉にも。どんなものにもマリアージュする不思議なワインだ。今、飲んでも楽しめるが、あと2~3年、熟成させてから飲んで頂きたいワイン。
セパージュ :ピノ・ノワール 100%
12ケ月 小樽熟成(古樽
発酵:全房・野生酵母(自然発酵
亜硫酸:樽入れ前におまじない程度
瓶詰本数2,600本

◆以上重点ナ◆

この亜硫酸をおまじない程度という辺りに可愛げがあるのはさておき、つまり貴腐菌がこの辺りではついちゃうからついてないブドウでは通常のピノを、ついたものの中から使えるモノは貴腐ワイン・・・・・・もっと正確に言えば貴腐風味オレンジワイン・・・・・・にするという事ナノデス。

個人的に、北海道のワインを何度か経験する中で「日本の中でも一番ダメダメな地域」ぐらいにかなり苦手意識を思っていたりします。
ドイツ流儀を目指そうとして完璧にドイツに遅れをとっているとすら思っていたり。
そんな北海道の長、タカヒコのワイン2つの力量は?

香り・味わい(最大10pt)
ピノ:♥♥♥♥♥
ノワール:♥♥♥♥♥♥♥♥♥
ノワールだけ作るのが良いのではないか!?
と、私の好みがビンビン反映されている点数付けになりましたが、ノワールはデザート寄りのオレンジワインとしてかなり面白い基準値に達しています。強すぎない貴腐ワインという作りになっていて飲みやすさとデザートワインの贅沢さがハッキリと楽しめます。
一方でピノは、所謂私が不得意としている「キレイめピノ」であります。要するに日本ワインファン向けよね。

ピノ2013
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日本食を考えちゃう辺りも、ドイツ流儀っぽいというか同じ失敗してる感。
色は綺麗にレッド。おもいっきりルビーと言ってよいでしょう。
香りに土っぽい地味さが強くあって全体に沈み込むようなタッチ。
あまり立ち上がりは良くなく、梅のタッチがほんのりと。あくまでもほんのり、なんですよね。
味わいはそうした酸がきっちりとしたワインであり、梅酒に構造が近いぐらいの果実感。
酸味をベースに全体に薄みで、余韻も長くはないと思います。
あくまでもストレートで、スパイス感などもなく単一的。
しなやかで綺麗、と言えなくもないけど個人的には「軟弱ピノ」の部類だろうと判定しちゃうかな・・・・・・果実感もセクシーさも足らない気がしてなりません。
本家では秋まで抜栓を待つべしとのことですが、確かに今の感じならいっそ寝かした方が面白い事が起きるのかも。

ノワール2013
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色は見事にピンクがかったオレンジ。完璧にオレンジワインです。琥珀っぽい。
香りからして貴腐のイメージをちゃんと彷彿とさせる蜂蜜、アプリコットジャム、白桃、ベッコウ飴。
スパイスも少々あって、同じ地域のピノでの醸造のハズなのですが「あれ、こんなにスパイシーさが出てくるもんなの?」と驚く部分。
黒糖感のあるデザート系の香りですが、粘度はそこまで強くないのも特徴。
味わいもしっかりとしたバランスのいいタッチ。
まさにオレンジ色した果実の高級ジャムをクラッカーに乗せて食べる感覚。
チェリーなどの要素も見えて、端々にピノ・ノワールを感じさせてくれるのは面白みといえるでしょう。
オレンジカラーの場合、もっと自然派よりでみりんみたいな口当たりだったりするのですが、これはほんと貴腐よりなのでも少し重たくあります。その意味では中途半端な存在ですが、これは良い所どりが成功している例だと思います。
アイスワインとも一般的貴腐とも違う風味の付き方、それと甘めだけど飲みやすいというドリンカピリティのあり方がとても好印象。
(したがって、世間一般のオレンジワインだと思うと甘すぎですが、もうこれ貴腐ピノだと考えれば納得でしょう)
ピノではこう、「道を通りすがるだけのモブ」みたいな状態に対してこっちはもう「メインヒロインでクラスの隣の席とかの茶髪ボブ」ですヨ。同じキャラデザでも全く違う。

コストパフォーマンス(最大5pt)
ピノ:♥♥
ノワール:♥♥♥♥♥ (そもそも両方手に入らないが)
買える場合は迷わずノワール
両者には大きな差があると個人的に思いました。
ノワールの方が「その地域特有さと個性があり、なおかつ醸造家が上手く作った」ワインであろうと思います……あんまり好きな言葉でもないのですが、テロワールという意味ではノワールの方こそが貴腐が付くことまで加味してより表現出来ているのだろうと。
ただ、どちらのワインも手に入れづらいといいますか、売っているところを見たことがないぐらいの超カルトワイン状態。
ピノにそこまでの魅力は全く感じないものの、しかし日本の定番的ピノであるので大人気で瞬殺です。
よって、ピノもプレゼントなどでホンモノのワイン通相手には「良く手に入れたなぁ・・・」と感心される事でしょう。
一方で、ノワールは実はピノよりも数が少ないのですがナゾのワインっぽい印象なので多少定番ピノよりは無くなりが遅いかもしれません。チャンスです。優先順位はノワール。これ豆です。
ノワールの方はちゃんと食後酒であることを伝えて渡してあげてください。こちらは世界水準なんだぜーと天龍ちゃんも大満足間違いなし。

というわけで、ドメーヌ・タカヒコのナナツモリからピノとノワールでした。
我ながら評価がバッサリと違い、ちょっとピノの方サゲすぎたかな?と思いもしなくないけれどそれぐらい衝撃的にノワールが良かったんですヨ。
(因みに、タカヒコノワールはこの日の最後に飲み、ピノかなり最初の方に飲んでいます。並行で呑んでいませんっていうか並行で呑んだら更にピノがただの水になりそう)
北海道、ようやく希望が見いだせたような思いです。カナダやソーテルヌを想定するのが良い地域なのではないでしょか?
ドイツが端正な方向に向かっていますが、北海道は反対に世界と逆行した方がいいのでは?なんて思ってみたり。

ネットショップでは瞬殺であります。


偶然にもこんな感じ。「見た目だけで蘭子」と「アニメでちょいちょい出てくる感じの三村かな子」な。
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| 日本 | 14:50 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

タカヒコのブランドノワール、私的にも最高です。
アタックに貴腐のニュアンスが結構しっかり来て、
でも非常になめらかで飲みやすい。
その上このコスパは正直チート級だと思いました。
ブラインドで飲んだらネットで買っても5000円はすると
推測するだろうなと思いました。

ちなみに、私は先日神屋町の某試飲会で飲んでるんですが
もしかしてご一緒してたりします?w

| 斉田夏樹 | 2015/07/22 00:13 | URL |

>斉田夏樹様

うぇるかむ!

>タカヒコのブランドノワール、私的にも最高です

これ、正直もう一個+♥して満点にしようか悩みましたが、上述した「万人向けではない点」と「じゃあイケム様とかと同じ位置にしきって良いものか?」などなど悩みに悩んだ結果だったりします。
これまで呑んできた日本ワインの中では私は最強だと思っており。

>アタックに貴腐のニュアンスが結構しっかり来て、
でも非常になめらかで飲みやすい。
その上このコスパは正直チート級だと思いました。

ですよねー。4000円アンダーの貴腐、とかんがえると最強コスパなのでは!?と思ったりしました。ベタつかない貴腐、という日本人の痒いところに手が届いている。

>ブラインドで飲んだら

粘度が割りと軽いのでブラインドだと思ったより映えなさそうな気も・・・個人的な経験則からいくと、バランス型は一番価格が当たらず、他に濃いのがあると低めの判定うけがちなんですよネ。
ただこれはベッコウ飴のニュアンスなんかがあったりするので「同価格程度のデザートワイン対決」であれば世界レベルだろうと思うのですが。少なくとも、品種と国当ては無理でしょうナ。

>もしかしてご一緒してたりします?w

うーん、しばらくの日本ワイン特集はほぼほぼ同じ場所で呑んでたりするので「おそらく違うと思うけど」もしかしたら一緒してる?って考えるぐらいの方が面白いだろうとは思うので
「しーらない!」
と言っておきますネ。

| シンク・プリテュール・ノブレス | 2015/07/22 02:09 | URL | ≫ EDIT















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