オタクDEワイン!シンクのティスティングノート

☆アキバ系ワインブログ☆

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

南アフリカ老舗+ロートシルト系列+ロランたん=定番の味? ルパート&ロートシルト・クラシック2011

うぇるかむ!
ここ最近南アフリカで更新しつつ、コスパに良い評価をつけてる例が少なくて
「南アフリカって実は大したことないのでは?」
と思っちゃった視聴者の方もいそうですから、そろそろしっかりバッチリなコスパの逸品を。

jOTld.jpg
ルパート&ロートシルト・クラシック2011
正統派カベルネの王道です。

ラベル・ストーリー(最大5pt)
♥♥♥
ラベル自体はフランスめいて、ついでにロートシルトという定番っぽさがあふるる感じ。
とことんまでフランスめいていて、この表エチケットからは「ロートシルト系のボルドーワインかな?」としか見えないでしょう(AOCボルドーとかがないにしても)
jnYEW.jpg
裏でようやくサウスアフリカってわかる訳ですよ。

大本はフレデリック農場と言われてた畑を、アントン・ルパート氏とエドモンド・ロートシルト男爵が共同で購入したのがスタート。
1986年に買い取って古樹を抜いて国産品種を植えまくるというロクでもないことをしつつ、なんと10年後の1997年がファーストヴィンテージ。
なんでそんな古くからロートシルト家が目をつけたのか(アパルトヘイト真っ盛りですからねまだ)調べが追いつきませんでしたが、リュット・レゾネも早々に行っているというロートシルト分家の南アフリカ版な訳です。
現在は彼らの息子さんらが経営をしているとのこと。
ちなみに買い取ったエドモンド・ロートシルト男爵はラフィット系列のシャトー・ペイル・ルバートのオーナーでした・・・・・・うん、全然知らない!

ありがちなオー・メドックワインの分家も分家です。近くがシャス・スプリーンってそんなに重要さがないよーな・・・・・・

で、このワイン、それら二人だけでなく、コンサルトとしてミッシェル・ロランたんを呼んでいる模様。
本家では無関係っぽい上に、ついでに言うと本家よりフラッグシップは高く、今回のエントリーモデルであるクラッシック版は安かったりします。
お金のかかるプロデューサーをよんで、フランスからも資本が出てて、本家より安いとは流石南アフリカ!
ただ、だからとって旨いということもなく――むしろ、「ロートシルト家のテーブルって美味しくない」とか「ロランたんのワインは面白さが足らない」って穿ってみる人の方が多いような――感じもあるよネ。
では実際どうなのか。

香り・味わい(最大10pt)
♥♥♥♥♥♥♥
南アフリカクラレットのど直球だ!
酸味の強さとどこか苦味が目立ちつつきっちりとした果実感。カベルネ感たっぷり見せつつ、どこかタバコ感のあるタッチ。
南アフリカらしさがとてもあふれています。それでいて、どこか当たり口に丸みのあるマイルドさがあってミッシェル・ロランスタイルも感じられ早々に飲みやすい。
ロランワインって私、フランス国外の方が土地柄が出てる気がしていいなあと思いますし改めて鑑みると、ロランはちゃんと自分の指導しているところはロランの痕跡を残しつつ土地感を出しているのではないかと思ったりもしました。

色はクリムゾンレッドであまり歳をくっている感じはありません。ストレートにクリムゾン。紫要素は薄め。
香りにカシス、土っぽいアーシーさ、全体に沈み込むような印象はグラーヴあたりに近いオー・メドックのソレです!
青さもあってあんまり甘味が主張してきません。ブラインドで香りだけなら、間違いなくフランスと特定するのでは?
味わいは香りに比べると南アフリカらしさが出ています。
果実感がきっちりと凝縮して強く出ているのは特徴的な部分といえるでしょうか。
あと、酸がとてもしっかりしている点。
泥くささとも言えそうな土の香りはかなり立ち込めつつ、カシスを主体とした赤紫の果実の甘味と酸味はジューシーなぐらいにあって、13%というアルコール度よりは重たいタッチ。
アタックはそれでいて結構まろやかで、中間からバニラっぽい要素なども感じさせるあたりがクラレットっぽさ全快。
アフターもそうしたまろやかなバター感が残りつつ、甘味と苦味の両方を残したデクレッシェンド。
名前の通り、クラシックなクラレットスタイルだと言っていいでしょう。
全体に抑え気味に作られている点や、イタリアっぽい明るさなどはなく、落ち着いたキャラをしているのもむしろラフィット・ロートシルトなどの延長線にラフィット本体のテーブル価格系よりも余程近い気がするほどです。
その驚きはまだ世間に浸透してなかった頃の男の娘バリ。こんなに落ち着いたカベルネメルロなワインが南アフリカな訳無いだろ!ってやつです。
すごく大人で、落ち着いていて、清楚で黒髪ロングなのにヤンデレとか変な特徴とかないっていいですよネ。

コストパフォーマンス(最大5pt)
♥♥♥♥♥
本場ボルドーの倍値ぐらいまでだったら恐らくこっちのが美味しいです。
税抜くと2000円以下なんですよね、コレ。
それでいて、異様なほど良く出来たボルドーコピー。いや、むしろ果実の充足感とかは倍値のボルドーでは歯がたたないでしょう。
というより、コレより美味しい同じ価格の本場クラレットがあったら是非とも教えていただきたいですネ。倍値でも選択は相当難しいと思うッス。3~5倍であればブラネール・デュクリュとかいるので何とかなるのですが・・・・・・
基本的には全体には地味めなので、テーブルワインとしてまさに高騰しすぎるボルドーの代わりに使うのがよいでしょう。ボルドー本体よりはずっと華やかさや果実感があるので、料理はそれほど手をかけずにシンプルでもOK。
安めのワインを揃えて呑むタイプのワイン勉強会であれば、かなり最適な南アフリカクラレットとして持っていけることでしょう。
プレゼントには流石の同じワイナリの上級版とかの方がいいかと思いますが、そういう特別でなさを除けば優秀なデイリーであることは間違いありません。

というわけで、ルパート&ロートシルト・クラシック2011でした。
フランス以外の安いワインのセカンド格というような、じみーなワインであるにも関わらず、その本格的味わいは見事。
安いゲームだからと買ったら出来に驚いたような――地球防衛軍みたいな?――今後定番となりえる一品でした。

どこ行ってもほぼ同じこのぐらいの値段。それでボルドーのお値打ち級。おこのみのお店で買ってください。

すっかり人気シリーズ

このぐらい落ち着いてるけど実はパワーのある人。
関連記事

| 南アフリカ | 23:24 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://sinquwine.blog.fc2.com/tb.php/718-e2e76095

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT