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ジスクール本家より旨いのでは?イタリアのボーカステルめいたブレンドトスカーナ。 カイアロッサ2004

うぇるかむ!
ここのところ、比較的安牌気味にイタリアワイン更新をしている当ブログ。今回もまぁ有名どころではありますが、その内容はなかなかハチャメチャな一本です。

Df3Bq.jpg
カイアロッサ2004
このほぼほぼ何も書いていない表が怪しみありますネ。

ラベル・ストーリー(最大5PT)
♥♥♥♥
表ラベルだけだと、迫力のあるオッサンの顔はおT口調的ではありますが、あんまり高級そうには見えないかもですね。
656vg.jpg
裏もまぁ、普通の域でしょう。
それにしても、エノテカインポーターのわかってなさは、このシールの貼り方からも明白ですな・・・なんで品種書いてある部分とかに貼ってるんですかねセンス無さ過ぎ!

作り手は元々はベルギーの実業家だったのですが、フランスのシャトー・ジスクールやデュ・テルトルのオーナーが現在では所有者。
この2004年が丁度ジスクール所有になった年・・・・・・なので、ギリギリで今までの作り手の影響下なのかな。
醸造家にもジスクールの人物であるドミニク・ジェノー氏という若手を使います。
ジェノー氏はシュヴァル・ブランやジスクールを歩いてるんですが、何故かエマニュエル・ルジェやクロード・ボワセでも働いた経験がある模様。
そんなフランスだけ見ても謎の経歴な彼が担当しているこのワインはもっと謎です。
アンドレア・パオレッティという有名な人物もコンサルタントにつけつつ行っているのは11種類も畑に植えたものからブレンドする複合ワインです。
これ・・・・・・ガチなイタリア通ならば理由をお察し出来ることでしょう。
インポーター資料では「フランスにもイタリアにも無いワインを」とかいう理由が述べられていますが、これ超単純にいって

「畑が混植すぎてわかんないけど、抜くのも面倒くさいしせっかくなので全部混ぜちゃおうぜ」

だろうと思います。インポーターをこれまたコピペしますと
「2004年のカイアロッサには、メルロ33%、カベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランが合わせて33%、
サンジョヴェーゼ22%、プティ・ヴェルド6%、アリカンテ3%、シラー2%、ムールヴェルド1%がブレンド。」
ですからね。カベルネとフランがどうやらどっちか良くわかっていない。
察するに、スーパータスカンブームの時に流れにのって植えまくって、割りとおざなりになっていたのではないでしょうか?
そんな謎すぎるスーパータスカンもどきのこのワイン、しかしながら一応フランス所有だったりヘンテコブレンドが説明しやすいために知名度は多少あり。
なお、PPやスペクテイターの評価はそんなに高くなく、アドヴォケイト88点でスペクテイター92点。アドヴォケイトでは90点以上になったことはない様子で、スペクテイターも93点がやっとこさ。
そんな怪しげ爆発の逸品ですが、実際どんな感じなのでしょう?

香り・味わい(最大10PT)
♥♥♥♥♥♥♥(個人的には+♥)
これこそ不思議のアリスめいてやしませんかねキバヤシ先生!?
お茶会イメージというよりは全体の「ユニークなキャラクターや場所がいっぱいでてくるよ!」的な感じで。
まさしくバラエティにとんだ味です。

色はちょっと褐色が入っており、エッジも朱色感があります(写真にとればよかった・・・)
香りはかなりミルキーな感じが強く、果実もぼんやりと感じる不確定な代物です。
いっぱい色んな要素があって、明確なのが個人的には良いだろうと判別しますが、これは色んな要素があってもどれも「~~の気がする」の域を出ません。
味わいもミルキーさがめいいっぱいアタックから感じられ、敢えて統一感を作っていないような気もします。
グルナッシュっぽい気がするなぁと思ってたらグルナッシュ入ってないっぽい・・・・・・
プティベルドなどが目立った場合の地葡萄っぽさも多め。
量が多いのもあって、メルロの転化とも考えられるのかしら。どことなく土感やスパイス要素がありつつも口当たりはゴツゴツしておらずなめらか。
メルロ感のまま、ミルキーなタッチが維持されており、時間がたつとダシ感も多少入ってくるものの基本的には力強いバニラから赤紫っぽさがやってくる感覚です。
面白いといえば面白いです。路上のマジックショーや大道芸っぽい、アドリヴ感がある気がしてなりません。
反面、ハーブ感やイタリアに多い明るさなどはほぼみられず、トスカーナのような人気なところというよりもマイナー地域ぽい。
あくまでもテレビショーなどのような規制や大掛かりさや品のあるものではないわけです。
同じ不思議の国のアリスを主軸にした映画でも、その作風などによって大きく異なるように・・・・・・

コストパフォーマンス(最大5PT)
♥♥♥
スーパータスカンやで~なんて謳いつつも7000円アンダーであり、その値段としては良くある「面白いけどちょっと価格出す勇気がないなぁ」な典型例かもしれませんネ。
結構タイミングによって味わいも変わるでしょう(私は今回メルロや入ってないけどグルナッシュっぽさを感じましたが、もっとカベルネ感が激しい個体とかあるかも)。
ある意味では雑多な昔ながらのイタリアワイン畑を近代的に当てはめたものでもあって、見る部分は多くもありますが。
プレゼントには軽めの時がいいでしょう。変わり種ブレンドであることを特に多めにヨイショしてお渡しください。
ちなみに、ビオディナミ実践しています!とか紹介されていたりしますが、ビオディナミ要素は全く感じさせないのでそういう自然派大好き委員会に持って行くともれなく大論争になってしまうでしょう。

というわけで、カイアロッサ2004でした。
ちょこっと熟成したアンバランスだけど面白い、不思議なワインでしたとさ。
あんまり良くは書きませんでしたが、このワイン正直それでも本家ジスクールのカチコチなボルドーっぷりと較べた場合はずっと楽しいキャラをしているし単純に旨いと思います。
ジスクール本体とコレの飲み比べというのは、ちょっと興味がありますネ。

なお、ジスクールが日本で知られている理由って神の雫のしわざだと思います。ほんと影響力あったんだなぁ・・・・・・

比較に本家を同じメーカーをペタリ(ただし随分前に売り切れてるから随分前の価格)。ちょ、高すぎィッ!?

このハットはちょっと欲しいかも!
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