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カサーレ・ヴェッキオを今更あらためて呑んでみた。 カサーレ・ヴェッキオ・モンテプルチャーノ・ダブルッツォ2013

うぇるかむ!
日本で一番有名なイタリアワイン名というと「サッシカイア」だろうとは思います。
で、2番目はなんだろう?と言われると「ルーチェ」かここなんだろうという訳です。

Shl4n.jpg
カサーレ・ヴェッキオ・モンテプルチャーノ・ダブルッツォ2013
見てゲンナリした人はワインの飲み過ぎです!

ラベル・ストーリー(最大5pt)
♥♥♥(+♥?)
日本のど定番イタリアワインとして君臨してしまった「イタリアのモン・ペラ」であります。
神の雫ワイン代表の2番手ですネ。
eJMXm.jpg
最近、インポーターの稲葉さんが色んなちょっと高級スーパーなどにおろしまくってるので、ますます見かける機会が多くなった気がします。

作り手はファルネーゼ社。
当ブログでもフラッグシップかつヒュー翁が関わった高額品に関しては解説してますネ。
ファルネーゼは今では南イタリアでそれなりに展開していて、プーリアやシチリア、バジリカータにカンパーニュと南へ南へと躍進してたり。
メインのエノロゴはフィリッポ・パッカラーロという人なんですが、オーナーはヴァレンティーニ・ショッティ氏という創業者の片割れで、大企業らしくフィリッポが指導しつつ各地でワイナリ運営をしていたり。
で、今回のカサーレ・ヴェッキオはそのメインとも言うべきワインとなっています。
まぁ、それは大体が漫画神の雫のしわざで、主人公がミッシェル・ロランの1万円のワインを負かすという、どっかで見たことのある展開をしつつ
「ま、イタリアのモン・ペラってとこです」
と、まるで誰もがモン・ペラなどというメドックワインを知ってるが如く言い放ち、ドヤ顔で盛り上げたのが日本でテーブルイタリアワインNO1としている結論です。
なので、「イタリア版モン・ペラ」というレッテルを貼られていたりします。
モン・ペラのデスパーニュ家よりも歴史的にもワイナリの世間的評価的にも実はずっとファルネーゼ社の方が高かったりするのですがネ(現地ガイドでの評価、パーカーたん辺り)。
または、もともとファルネーゼ社がルカ・マローニなどの現地雑誌で評価されていたりもします。あ、ついでにこの間のサクラアワードで最高評価のダブルゴールドですって。女性審査員の好みなどと大袈裟いっても結局、男性と大差ないネ?
そういう訳で、日本でサッシカイアの次に有名なイタリアワインです。
噂ではこのインポーターの売上の半分がこのワインだなんてのもあるぐらい。
特徴は「8つなるハズの房を2つにまで絞った凝縮感」というフレーズであり、上の画像でもその通りに名乗られていますが一部では「最近4つになってるよ」という話もあったり・・・うーむ?
ついでに房を絞ってる割には日本だけでも30万本も売れているっていうかアジアでばっかり売れているワインのように見えなくもないような?
と、有名になってしまったもののその出処が神の雫という事で、なんともワイン通にとっては頼りなくちょっとうっとおしい感じがするこのワイン。
実際どうなの?

香り・味わい(最大10pt)
♥♥♥♥♥♥♥
意外と旨い
神の雫作中で言われる「これはラッフルズ・ホテルだ」という表現は全く感じないのですが(花感はある程度同意ですが)、この2013ヴィンテージという若い感じのするワインでかつ神の雫掲載当時が相当前であるものの、そこそこ良かったです。
確かに濃縮感のあるワインですし、それがピントがズレてたり極端で単調ではありませんでした。驚いた。

色は紫ドの高いレッド。赤紫よりも紫寄りな気もしますネ。
香りに紫系果実にイタリアワインに良く見られる白い花やドライフラワー感。
バニラとブルーベリーっぽさがそれなりにあって、そういうオーレって雰囲気です。
ジャミーです。セミ・モダンな感じといえるでしょうか。品評会ウケしそうな香りがします。
味わいはそうした凝縮感のあるスタイルをストレートに感じさせてくれます。
紫果実各種の感覚、それをミルキーなバニラ要素が支え、どれも固くなく強すぎない程度になっています。
年数もあって、全体にフレッシュ感が見え隠れしてはいます。ジャミーですが甘いだけでなく果実感のある酸味は見えるんですね。
ですが、まとまりが妙にいい。
全体に刺なく、まろやかなメルロめいたタッチを出しつつ、そのまま〆てくれる辺りはカルトワインに通づる感じもします。
プリミティーヴォとかと感覚は近いのですが、それよりも果実は立っててバランス良くなめらか。
ちゃんと酸と甘味が両立している若ヴィンテージワインとしては正解の作りだろうと思います。
単調でもなく、ちゃんと白と紫の花っぽさも曖昧気味ですがあったりしますし、慣れてくると飲みやすい程度の整いになっています。
ただし、二日目以降のバランスはあんまり良くないです。酸味が目立つようになると妙に飲みづらくなってくるので、早めの消費が必要かな。
濃い目のイタリアワインの「らしさ」が思いの外出ていて、まぁまぁなワインという感じがちゃんとするという。
あんまり明るいキャラしてる訳でもないので、根本的&伝統的なイタリアキャラではありません。
多少根暗ぎみですが、豊満なキャラ。ラノベタッチではあるかな。

コストパフォーマンス(最大5pt)
♥♥♥♥(濃いイタリア好きなら+♥)
ま、モン・ペラよりはずっといいんじゃないですかね
お店によっては結構値段がブレるんですが、税込み2000円ぐらいで今でも買えるワインとしてはなかなかな出来です。
定番のワインのひとつとなったことにとても納得がいきます。
少なくとも、当ブログではモン・ペラを買うよりはカサーレ・ヴェッキオを買うことをオススメいたしましょう
基本的にはしかしながらテーブルワイン。あくまでもお家で楽しむのに使うべきワインではあります。今更神の雫ワインってのもねぇ・・・・・・
そうしたワイン通の感覚を逆に利用して、ブラインドティスティングとかで敢えて出すと意外と高評価を出しそうなワインでもありますが、そういう事をすると敵を作りそうなのでご注意を。

というわけで、カサーレ・ヴェッキオの一番有名なモンテプでした。
日本のモンテプルチアーノの殆どがこのワインに売上とまで言われてしまっていて、ネット上でも意見がわかれており「言われるほど良くない」という評価も多いワインではあります。
私個人も、評価専攻というか神の雫本編ほどガッツリオススメしたい訳でもありません。
ただ・・・・・・人によってある意味では残念と言えるかもですけど・・・・・・これ、ちゃんと凝縮系ワインとしてはしっかりと完成されているワインだと私は思います。

正直、どこでも売っているのでネットで買う必要ありません。気軽にどっかで買えばいいと思う。

お気軽にこの子ら辺りの印象が楽しめる感じ?
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| イタリア | 22:20 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

気になったので訂正を

ちょっと気になったのですが、これ、テーブルワインではなくて、DOCですよ。
イタリアで2番目の格付けです。原産地が名前に入っているので。

このワインはコスパいいですよね。ファルネーゼは全般的にコスパいいですけど。

| caz | 2016/05/04 23:56 | URL |

>caz様

うぇるかむ!

>ちょっと気になったのですが、これ、テーブルワインではなくて、DOCですよ。
イタリアで2番目の格付けです。原産地が名前に入っているので。

えー、テーブルワインです。
なるほどヴァン・ドゥ・テーブル(ターブルね)とかIGTないしIGPではありませんが
「DOC格付けのテーブルワイン」
です。

この文章中でテーブルワインという単語を出していますが、それは「格安ワイン」「レストランのグラスワイン」みたいなところを指している(またはそういうキャラクターでありプレゼント向けではないと強調している)のであって、格付けについて話したい訳ではないっス。
例えば、ソアヴェとかキャンティ(それらはDOCGでクラシコがついているものまで含んで)もこの記事の書き方で言えば「テーブルワイン」のものがあります。
逆にIGTトスカーナで万円超えとかありますよね?こっちはテーブルワインとは私は書かないのです。

イタリアどころかフランスの格付け表記って超面倒くさいのですが、基本的には簡潔にいえば「産地と作り方やぶどう品種の最低限の保証」にどれもすぎません。少なくとも「格が上か下か」でいえばメドック格付けとかも全く信用ならぬ。
なので、あんまりDOCGがどうとか品種がどうとかって言わないほうがオススメです。

>このワインはコスパいいですよね。ファルネーゼは全般的にコスパいいですけど。

いわゆるコスパで測るのにぴったりなワインだろうと思います。イタリアの大手主力になるだけの事はありますヨ。

| シンク・プリテュール・ノブレス | 2016/05/05 00:57 | URL | ≫ EDIT

コメントしたことすら忘れてました。

ファルネーゼのワインを飲みながらフラッと「あー、前に何度か見たことあるなぁ」と思いながら、コメント見たら、「あれ!?書いたのオレじゃね?」と…

せっかくなんで、1年近く経ってますが、いただいた返信にお返事を残してきます。


なるほど、そういう解釈というか、ここルールがあったんですね。
僕はてっきりテーブルワインがVdTを指しているものかと思ってしまったので。

まぁそうに捉えるなら、言ってることはよくわかるし、僕もワイン法などタダの規格程度にしか思っていないもので、その一つの答えがファルネーゼならエディツィオーネですからね。

まぁ、でも、漫画に出たから人気が出るとか、テレビに出たから売り切れ続出とか、日本ってそういう国ですよね…


またそのうちワインを飲みながら、検索して何かのワインでたどり着くと思いますが、その時を楽しみにしています。

| caz | 2017/03/02 02:33 | URL |

Re: コメントしたことすら忘れてました。

>caz様
うぇるかむ!

> ファルネーゼのワインを飲みながらフラッと「あー、前に何度か見たことあるなぁ」と思いながら、コメント見たら、「あれ!?書いたのオレじゃね?」と…
>
> せっかくなんで、1年近く経ってますが、いただいた返信にお返事を残してきます。

せっかくなんで更に返信いたしますです!
大体そんなものよネ、ブログへのコメントなんて・・・・・・


> なるほど、そういう解釈というか、ここルールがあったんですね。
> 僕はてっきりテーブルワインがVdTを指しているものかと思ってしまったので。

むしろVDT=テーブルワインという解釈ってよっぽどお勉強しないとならない感じではないかなーと思うのですが、世間的に違うのだろうか・・・・・・(DOCG他こうした規格そのものが知られてはいない)

> まぁそうに捉えるなら、言ってることはよくわかるし、僕もワイン法などタダの規格程度にしか思っていないもので、その一つの答えがファルネーゼならエディツィオーネですからね。

同感で、ワイン法は規格にすぎずそれで優れているかどうかの測りにはならないと思うでス。
ただ、じゃあワイン法が全くない国・・・そう、日本・・・がこれまでグダグダだったことを考えるとないよりはあったほうが良かったりもするとも思ってます。

> まぁ、でも、漫画に出たから人気が出るとか、テレビに出たから売り切れ続出とか、日本ってそういう国ですよね…

ところがどっこい、それは別に日本だけでなく世界的にそうであるんじゃないかと。
海外の方がワイン評論媒体がずっと定着していますが、それも結局のところ「ジャンシスMWがとりあげたから売れる」「アドヴォケイト(パーカーたん)で売れる」であって漫画やテレビと大差はない節が。
日本はしかしながら専門家の立場は他国に比べるとずっと弱い(疑われている)点もあって、成熟さが足りないんだろうなぁとは。
だって、当ブログが検索でかなり上位にひっかかる訳ですよ「ファルネーゼ カサーレ」で検索すると!
ファルネーゼの量作ってて漫画で知られてるワインでコレは明らかに日本における「ワインをネットで調べる文化」が低いかの裏付けッス・・・・・・

> またそのうちワインを飲みながら、検索して何かのワインでたどり着くと思いますが、その時を楽しみにしています。

是非また来てネ!

| シンク・プリテュール・ノブレス | 2017/03/03 01:46 | URL |















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