オタクDEワイン!シンクのティスティングノート

☆アキバ系ワインブログ☆

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

欲望が加速する!ジャクソンファミリー最高峰のフラン体現ぶり。 ヴェルテ・ル・デジール2010

うぇるかむ!
リクエストがありましたので、超弩級ワインのこちらをやっておこうかなーと。

095sJ.jpg


ヴェリテ・ル・デジール2010
ケンダルジャクソン帝国の頂点に位置するワインです。

ラベル・ストーリー(最大5pt)
♥♥♥♥♥
ラベルそのものは割りとシンプルで、新世界よりのサラッとした印象すらありますね。
上の写真では潰れてしまってますが、ダイヤモンド柄です。
ヴェリテは「真実」、ル・デジールは英語でデザイア。つまり「真実の欲望」というタイトルがついています。こういう中二病的なの私大好き!

作り手はジャクソンファミリーのうちのひとつ、ヴェリテ・ワインズのピエール・セイヤン氏。
この人がヴェリテの基本的な部分のほとんどを担っています。
ボルドーを点々として20年ぐらい(40年説もありなんかもーわけわからんです)シャトーワインもちょこちょこ手がけたセイヤン君を巨大なアメリカのワイン群を束ねるジェス・ジャクソン氏が見定めます。
ジャクソン氏が「おい、アレクサンダーヴァレーでペトリュスっぽいの作れる?」と聞いたところ、セイヤン氏は
「は?もっとすげぇの作れっけど?いいな?」
と答えたというようなエピソードがあったり。
で、90年台半ば(どこを見ても正確な年数が不明です)にヴェリテを立ち上げ98年からリリースされます。
それがパーカーたんから賄賂でももらってるの?大ヒットします。
ヴェリテ全体でPP100店を7回。これはソノマで初めて100点を取った記録までもりこんでおり、ハーラン・エステートやシェーファより上(ヴェリテ全体より上のワインはコルギンやシュレイダーぐらい)。
パーカーたんからとにかく愛されてまして、ついたあだ名が「現代の伝説」
ホブスニキやコングスガードのおっちゃんと並んでワインパーソナリティ扱いされたりととかく評価されまくります。

作りの特徴は、ソノマに4つほど自社畑を持ちつつ、その中のミクロクリマ(細かい土壌の違い)を活かしたワインづくりをしているといういわゆる「テロワール主義」的であることが多く語られています。
フランスのシャトーないしドメーヌのテロワール主義を、ソノマでやっているという形ですね。
全部で3つのワインをそれぞれポイヤック、ポムロール、サン・テミリオン風と位置づけて今回のデジールはサン・テミリオンスタイルとしています。
要するに、シュヴァル・ブランがお手本ってやつです。
フラン50%、メルロ40%にカベルネ10%っていうなんともそれっぽい感じかな。

McKDC.jpg
裏ラベルそのものは、なんてことないんですが・・・・・・意外と重要な事があります。
このヴェリテ、輸入しているインポーターがかなり多いのです。
ジャクソンファミリーというカリフォルニアの超大手だけあって、今現在なんと4社がこのワインの輸入担当になっています。
そして、実は輸入業者がどこであるかってワインマニアにとっては国だとか作り手だとかより遥かに大事だったりします。
インポーターの仕入れ方と日本への運び方で全然違う!というのがワインの超マニアの教養となっており、お気に入りのインポーターで買うのがむしろ普通だったりします・・・・・・私はそこまでの実体験はないのですがね・・・・・・さておき今回はジャルックスさん版です。

また、2010年は全体にカリフォルニアが割りとイマイチで、パーカーたんも93点とヴェリテ全体としてはめちゃくちゃ低い点数だったりします。
さて、ソノマのレジェンドの実力や如何に?

香り・味わい(最大10pt)
♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥
フランの高級品の体現者だ!
あ、フランだなーって感じのワインではあります。あくまでもカベルネ・フランの高級品って枠組。
それでいてカリフォルニア寄りのバランスになっており、フランの実力を感じさせるモノです。
YhWSC.jpg

色はかなりハッキリとしたクリムゾンレッド。透け感もほぼほぼありません。
香りに草っぽさが満載で、同時にカシスもジューシーさをもって感じられます。
かなりこの段階でキレイ目な印象は受けます。
全体にミントっぽさが強く出ているのがフラン感。それでいて、あまりに草っぽすぎたりしない辺りは流石。
味わいも草原的なミンティーさ、キュウリなどの青緑の野菜果実が強くありつつ滑らかな口当たり。
青さが果実の紫要素よりも上回っていて、それでいて甘味を備えているのが特徴的かな。
明るく甘味のある爽やかなキャラクターはサンジョベーゼ主体のワインのようですらあります。
途中でチョコっぽさを感じることもありますが、アフターも大体はミント感。
こういうの、すごく苦手な人と好きでついつい飲んじゃう人がいそうな。
果実にそこまで迫力はありません。強いスタイルでもないです。
ただ、フランのワインですよという事をとにかく徹底してやりぬいているような印象すらあります。
キャラクターが浮かぶ・・・というよりは、別のワインと考察したくなるような感じでして、フラン特有の緑髪なキャラクター感が如実。で、明るいアイドルめいた雰囲気ももっていて、ソノマ頂点の風格は充分。

コストパフォーマンス(最大5pt)
コスパで図るものではない(♥♥?)
コスパがいいかというと微妙ッス
何故って、パーカー評価が極めて低いこの2010年でも47000円な訳ですよ。
もっと別の年数になると6万ぐらいにはハネます。
そういうワインだと見ると、うーんそこまで感動しなかったっていうのが正直なところです。
出来自体は秀逸ですが高いです。
「値段の高さとアジアのアホに良く売れる」事が特徴のボルドーと近い値段しちゃってるのは、決して安いとはいえませんましてソノマですし。
ボルドーの現在の値段が適切だと決して思えない私としては、これは適切なコスパのワインではないように思います。
お金に余裕のある人ならば、購入余地はたっぷりありますし、フランワインとしての魅力は充分ですが・・・・・・そこまで欲望を加速させる?

というわけで、ヴェリテ・ル・デジール2010でした。
バッドヴィンテージなのもあったのでしょうか、確かに優れたワインではありますが個人的感覚の4倍はしちゃってる値段のワインって気分です。
フランでここまでまとめあげたのをスゴイ!と言い切るには値段が法外すぎやしないでしょうか・・・・・・それもソノマのアレキサンダーヴァレーですし・・・・・・
個人的にはそこまで感動しなかったワインなのですが、フランマニアにとっては如何に映るのか気になってます。

2010は楽天ではもう1店のみ?他のヴィンテージもほぼありません。


緑髪と言いつつフランちゃんをおいておく当ブログであった

感覚としてはこんな感じ?キラッ☆
関連記事

| アメリカ | 21:25 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

ヴェリテをスルーかよ!って思わずつっこんでしまいましたが、シンクさんのヴェリテ評が読めて良かった!

| | 2015/05/04 07:21 | URL |

>名無し様
うぇるかむ!

>ヴェリテをスルーかよ!って思わずつっこんでしまいましたが、
よ、良かった、呑んでおいてよかった・・・・・・
どーしても一杯呑むにしても5000円以上ですからネ。

>シンクさんのヴェリテ評が読めて良かった!
ご満足いただけたなら何よりでごぜーます。
全体としては「素晴らしいワインであることは間違いないが値段は高い」という括りになると私は判断してます。
この辺りもーちょいソノマやナパは安くならないとなぁとカリフォルニア好きとしては残念なところかも。
価格でボルドーやブルゴーニュに対抗しちゃうのはちょっと慢心ですヨネ。
(ある意味、自分の中でこうした判定になるワインを篩にかけるのがコスパパートだったりする訳ですが・・・)

| シンク・プリテュール・ノブレス | 2015/05/04 23:25 | URL |















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://sinquwine.blog.fc2.com/tb.php/643-2a7f3451

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT