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神童と各地で噂されているその実力とは・・・? ベッドロック・ヘリテージ・ソノマ・ヴァレー2013

うぇるかむ!
さて、アメリカ特集やってまいりますヨー。
最初はジンファンデル系からスタート。ここ最近とても注目されているワイナリです。

Ap7F9.jpg
ベッドロック・ザ・ベッドロック ヘリテージ・ソノマ・ヴァレー レッドワイン2013
アメリカ系では今一番「話題」のワイナリの日本に僅かながら入ってきたモノです。

ラベル・ストーリー(最大5pt)
♥♥♥♥♥
ラベルがとかく横長で写真に収めづらかったのですが、もう少し左の部分も撮っておきました。
wppuB.jpg
鳥さん!
そう、古めかしい木に鳥さんのデザイン・・・・・・作り手ならではな受け継ぎを感じさせるラベルです。

なぜなら、このワイナリの醸造家、モーガン・トゥウェイン・ピーターソンは、ジョエル・ピーターソンの息子。
え、誰だよジョエルピータソンってですって?それは最も有名なジンファンデルブランドのオッチャンです。

「弱いワインはクソくらえダッ!」
を合言葉にジンファンデルの看板的ポジションを司る重鎮。
その息子がやってるワイナリ・・・・・・というだけなら、割りとどこでもある受け継ぎ系なんですが、このモーガン・ピータソンは逸話がザクザク出てくるような人になっています。
1981年生まれで5歳の頃に
モーガン「父ちゃん、オイラ、ピノノワールのワインが作りたいやい!」
ジョエル父「ワッザッ!?ジンファンデルが最高だつってんだろ!!」
モーガン「父ちゃんが作らねぇから作るんじゃ~、ワシはデュジャックみたいなのが作りてぇ!!!」
と、全房50%でピノノワールワインをテン・エーカーなどのパーカー100点ワインとかを作っていたジョエルの知り合いからピノの葡萄をもらってコンサルトします。
それが実際、一部のレストランでこっそり供給されていたというから驚き。カルトどころかスーパーカルトです。
っていうか5歳でデュジャックみたいなワインってセリフが出てくるのはむしろアウトでしょ・・・
日本だったらジョエル・ピーターソンは速攻で逮捕なんですが?
ただ、大学時代は歴史専攻したりと右翼曲折しており、コロンビア大学に通いつつバイヤーのアルバイトをして生活し、結局オヤジのワインづくりを手伝いながらマスター・オブ・ワインを取得します。
しれって取得してますが、MW資格です。日本人にはおらず、米国では40人いかないぐらいしかもっていないワインの最高資格。
もうそれだけで泊がついちゃう資格な訳ですが、そこそこ世界のワイナリを旅して修行しつつ2007年に今回のワイナリを設立。
で、いろんなところから評価されまくる訳です彼が。
まず、パーカーたんが
「旧世代の連中をキッキングするニュージェネだ!ブラーボ!!」
と、高評価を与え、スペクテイターが「古木界隈の超新星・・・!」とオールドヴァインの作り手を牽制し、タンザーたんも「脅威的やな・・・」と震え、デキャンターやワイン&スピリッツもワッショイワッショイともりたてあのジャンシスも「(彼らが持っている)ベッドロックヴィンヤードとは、世界遺産である(ゴゴゴゴゴ」
・・・・・・などなど、今、世界が本当に注目しているワイナリのひとつになっています。
で、今回のヘリテージ版は日本に唯一入ってきている高価格帯シリーズのひとつで・・・・・・まぁ、シリーズとしてはイエローモンキーへ割り当ててる程度に人気のない・・・・・・ヘリテージというだけあってブレンドもブレンドなんですが、なんと
「ジンファンデル半分ぐらい、カリニャン30%ぐらいの他はなんか色々いれまくって20種類ぐらい入れてるっぽい?」
というごちゃまぜっぷりです。
何故か?というとここのワイナリの葡萄の木が混植すぎるから。
要するに、同じエリアにいろんな種類のぶどう品種の葡萄が植わっており、それが色々植わりすぎててわからなくなってるっていう事。古樹を使っている地域をそのまま活かす、というのがモーガンの手法であり、彼は
「古樹と他品種とのアッサンブラージュこそが最強。リッジ・カイザーヴィルってジンファンデル最強のひとつだけどあれジンファンデルの比率少ないやん?そーいうこと!」
と、ドヤ顔なんだとか。
そんな超神童の、日本国内正規輸入としてはフラッグシップに位置するワイン。ちなみにパーカーポイントは93-95というランク。
その実力というのは・・・・・・

香り・味わい(最大10PT)
♥♥♥♥♥♥♥(ボトル個体差相当激しそう!)
なーんか評価しづらいバラバラした感じ・・・
これ、評価に非常に困るといいますか、とにかくふにゃふにゃした印象を受けたジンファンデル主体です。
おやじさんに「この軟弱モノ!」とビンタされかねないのでは。
8IicA.jpg
色は比較的透けがある赤紫。
香りから中国茶の印象を多めに受けます。
それも赤茶の部類の中国スタイルで、いちぢくやチェリッシュさ、イチゴっぽさなどがあってグルナッシュっぽい方向性が見いだせます。
プラム系などもわずかにあるものの、基本的にはフルーティーでチャーミングな感覚。
味わいもそうしたフルーティーさが強めにあって、漢方系の滋養が早めに感じられます。
全体のバランスはなんと、スペイン・リオハばりに滋養がありつつ軽い感覚があって流石のアンティーク・ヴァインではあります。
ただ、統一感や高級感がとにかく足りません。自然派ワイナリの中に入れてみても、軽い特殊タイプの部類に入ってしまいそうな感じ。
まとまり自体は雑多にしてるのに良く整えているなぁ、とか醸造的関心は確かに強くあるんですけれども、じゃあ好ましい味わいであるかというと、私はそんなに好きでなかった。
複雑といえなくもないのですが、個人的には「なんだか良くわからない前衛芸術」みたいな雰囲気を感じてしまいました。
うーん、カリニャンが多いせいかなぁ。個人的苦手ランキング高めの葡萄品種の青さとチープめなチェリー感やくどさみたいなのを感じなくもないけれどそれすらもモヤモヤとしていて。
ミストって映画を思い出しました。なーんかあれもモヤモヤしません?映像的にも内容的にも。
っていうか、醸造スタイルからして「ボトル事の中身の差」がものすっごく激しそうで、とても自分の今回の評価が他人の役にたつとまっっっったく思えない!

コストパフォーマンス(最大5PT)
♥♥♥
そういう訳で、私はこのヘリテージ版に関しては低めの評点です。個人的には♥♥なんですが、興味深さやプレゼントへの使いやすさなどはすごく高いので。
プレゼント要因としては超注目のワイナリの目玉商品ですし、超新星天才の作ってるワインという触れ込みや畑が世界遺産と例えられたエピソードや5歳時エピソードなどなど、エピソード力は本当に美味しいですからね。
好ましい人にはエレガントなジンファンデルとして重宝されるかも?使い方次第かなぁ。価値を出すまでが難しい。

というわけで、ベッドロックよりヘリテージ2013でした。
現在のニューウェーブらしい、逆説的に流行りなスタイルを感じさせる一本です。
今の波にノるためには必須なワインでありますから、ワインに超詳しくなりたい!とか時代の最先端を勉強したい!という人にとっては教科書の赤マーカーを引いたところぐらい重要ではありますヨ。

偉大なワイン?それとも噂のが強いワイン?

なんとなく最近なサンリオ系ゆるキャラだと思う
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