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これぞアンドロイド的ワイン?自然派との対極を今こそ楽しむ。 π・ボデガス・ランガ2009

うぇるかむ!
ここのところ「自然派ワイン」での更新をしてきました。では・・・・・・
その対義語の「人工派ワインはあるのか」
という話ナノデス。
極端な話をすると「農薬をたっぷり使い濾過清澄も完璧にしまくって、酸化防止剤も入れて」という事になるのでしょうが、そんなデータは当然だーれも載せないわけで。つまり人工派ワインとは存在しない(しているが無い事になっている)訳でアリマス。
では、もしもイメージ論として人工派ワインを挙げるとすればどうなるか?それが例えばこんなワインではないかと思います。
M8au0.jpg
ボデガス・ランガ・パイ2009
アラゴン州カラタユの何ともなスペインワインです。

ラベル・ストーリー(最大5PT)
♥♥♥(ラベルデザインで+♥♥)
このドハデなカルト風シルクスクリーンラベルよ!
見事であります。バッチリですね。インパクトは十分でしょう。
ひたすらに円周率がシルクスクリーンプリントで全体に描かれ、赤文字でπを作り+スタートの3.1419だけ赤にしてあります。
a3Ibc.jpg
ほんとびっちりですから。
こんなラベルにした理由が「畑の面積が3.1416h」だからだそうで・・・・・・って、微妙に誤差ありますネ?

作り手はランガ一家、ファミリーワイナリーであります。
バルセロナ付近のカラタユでは一応唯一のファミリー経営ワイナリであるものの、自社畑ではないそうな。
で、このワイン特徴としては、まぁ大体良く出てくる「評論家が好きそうな作り方」がなされている訳で。
フレンチオーク新樽100%、樹齢が80年以上のコンセホンというテンプラリーニョクローン、標高が高く5000本程度の少数生産で、アドヴォケイトの激甘採点者ジェイ・ミラー君が
「こう、ストラクチャー良くて、その・・・・・・最高やな!」
とWA91点与えていたりします。
そう、典型的なスペインパーカーワインです。
では、それがどういうことを示すかというと・・・・・・

香り・味わい(最大10PT)
♥♥♥♥♥♥(ギリギリ+♥?)
まさに直球でソレっぽいゾ
どこか機械的なまでにパーカーワインしてるといいますか、バニラ&強い果実というスタイルなんですネ。
コンセホンなる品種は初めて呑んでるのですが、その特徴というのはほぼほぼ掴めない、まさにアメリカンライクなワイン。

色はギリギリ透ける程度の赤紫。黒度高めです。
香りにまず樽バニラ要素を感じベリー系の印象とあいなってアイスクリームっぽい。
なお、このバニラっぽさが4日間ぐらい経っても一向に抜けないどころか果実は落ちてもバニラが変わらないぐらいです。
樽熟成期間不明のハズなんですが、これ相当新ダルにぶち込んでから放置してるんじゃ?
味わいもそうしたわけでして、樽感満載のワケで。
入れてすぐに口の中にバニラ感が広がり、甘めのカシス要素に少しのオイリーさ、それから赤と紫のベリー各種が何となく出つつ最後まで濃いフィニッシュ。
ところどころで滋養感が感じられるのは樹齢かしら?
甘味が激し目で酸味やタンニンがほぼほぼないようなのもある種「らしい」感じです。
ただ、ダサ甘さなどはないですし、同時にひっかかりやマイナス要素はあまりなく仕上がっています。
そういうわけで、ギリギリで当ブログ的にも7点ついちゃう感じ・・・・・・なるほど、評論家ワインなんですね。
減点する要因は少なめ(バニラ感つよすぎィ!ぐらい?)であり、濃さのベクトルでいえば加点される内容が多い。
ただ、内容として全体を見るとどーにも作り方が人工的すぎるんですネ。
高額ワインの場合、樹齢が若かろうが産地が厳しい土地だろうがその作り込みの先にキャラクターが存在し「人工的な」という印象は抱かなかったりしますが、今回はラベルイメージもあってか如実に思えたのです。
メカメカしい量産アンドロイド。
まさに機械仕掛の少女です。

コストパフォーマンス(最大5PT)
♥♥♥♥
したがって2000円前後ならば妥当性があり、かつそれなりには飲める要素も多いのでこのぐらいにはある。
ジェイ・ミラー氏の「すっげぇコストパフォーマンス!」と言うには、むしろ彼が他に評価してるワインもそのぐらいの価格と味わいなので、突出したところにまではいたらないと思っています。
もうひとつこの評価にするのは、やっぱりラベルかな。
見た目のカルト感は確かなものでインパクトはたっぷりですから、使いようではプレゼントにも有効手。
ワイン会にはレベルによっては持ち込まれると「まーたパーカーワインか^^;」などと良く知りもしないアンチパーカー勢をあぶり出すことが出来ますがヘンな絡まれ方するのでご用心。

というわけで、PI π2009でした。
このワインを呑んだ時、逆説的に「ワインは人が作るものなのだ」と感じさせられたんですネ。
自然派ワインをたっぷり呑んだ次の日ぐらいにコレを抜栓したもので、余計に感慨深くなったのでした。
極端な話をしちゃうと、自然派ワインだって「人工物」のハズなのですから。
要するに、作り方のスタイルの総称を「自然」と訴えている・・・・・・したがって、他を体に害がある人工物と言ってしまっている・・・・・・というのも恐ろしいモノよねぇ。
わかりやすいですし味が知ってる人にはわかりやすいので自然派というワードを私も使っていますが、あくまでも全てはワイン。
ただの酒、という事でいえば今回のワインと自然派ワインではキャラクターは大幅に違えど、健康度や旨さの相対的メジャーは一緒なように思うのでした。
萌えキャラや萌え絵と言われよう世界でもただただ「目がでかい」ワケでもなく、また「アナログ絵かきの絵が絶対優れている」ワケでもなく、どれも時代の流れとか尺度の差があるわけでして、ね。

この京橋盛り!って感じの微妙に間違った説明がついてる感すごい
パイ π 2009

パイ π 2009
価格:2,030円(税込、送料別)


検索してたら思いのほかメカメイド出てこなかったといいますか、マルチもセリオも出てこないこんな世の中じゃ、ポイズン。
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