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Japan Women's wine Awards2015(サクラ2015とか第二回目サクラアワードとか)が今年も残念すぎる件について~やっぱヘンだよワインコンペ!~

うぇるかむ!
去年、当ブログで一番コメントがあってうっちゃりしたのがこの記事でした
で、なんと今年もこのワインコンペが開催されたようで。
ゲゲェって感じなものの、去年は「サクラアワードで検索すると私の記事↑が2番目にくる」という状態だったので
「まぁ、主催側も見てるのだろうし多少良くなってるネ?」
と思ってみたのですが・・・・・・安西先生を呼べ!

sakuragiri1n.jpg
二回目ェッ!

・概要について
基本的にこのコンペのどの辺りが良くないと私が感じているかは前回のをご覧ください。
また、以前の記事は概ねが「ワイン・コンペション全体の問題」でもあります。
で、上記過去記事の上で今回は書いてく訳でありまして、同時に前回の問題点は解決していません。
それどころか、曖昧加減や「サクラ(人的な意味で)使ってるのか?」というようなニュアンスが更に読み取れるようになってて茶番レベルが上がっています。
ただ、多少面白い部分がありましたのでその点については書いておきたい。


新問題点1:アワードの名前が変わりより女性寄りになったにも関わらずやってる事が変わってない
なんと、今回、アワードの名前が公式見解が「サクラアワード」から「『第2回 “SAKURA” Japan Women’s Wine Awards 2015』」にチェンジゲッター!
より女性志向を強調し、かつ以前の名前(サクラ・アワード)での検索がかかりにくくなりました。
ま、まさか、当ブログ効果!?(うぬぼれ
で、やっている事や審査内容などが変わったのかというと、殆ど変わっていません。
特別賞が微妙に増えてるのですがそれも「料理の合わせ」「30歳以下向け」「ベストバリュー」
女性っぽいことといえば「女性醸造家賞」なる謎すぎる賞。
ここがかかげる「なぜ女性によるワインコンペションなのか?」や「女性の価値基準にそった」辺りの答えになっていない訳であります。

新問題点2:コンペ発足の概要パートの情報が酷い
ちょっとこれひどすぎんよー(驚愕
こう、無理やり女性がワインのイニシアティブ!みたいな雰囲気があって怖い・・・というか、今回一番問題だと思うのがこの「女性の好み、ニーズを知るのが~~」という画像のめちゃくちゃぶり――主催がワインスクールの重鎮であるのに――ではないかと思うのでザッと書いておかねばならない。

・女性に人気のスパークリングワインが売れてる:え、シャンパーニュ派の男性って結構多いんですけど・・・?

・女性の好きなパーティーではよりよいワインへアンテナはってる:え、男性がアンテナ出してないとでも・・・?

・女子会の主役はワイン:これも飛躍レベル高すぎじゃないでしょうか?女子会で銘柄みるのってワインパーティーとして開催されたケースぐらいなのでは。

・学ぶことが好きな女性の多くがワインを学ぶ:血液型占いや星座占いぐらい適当スギィ!

・健康志向の女性にオーガニックワインが売れている:え、すごい中途半端な書き方・・・?
まずオーガニックの定義が不明だしこのコンペオーガニック表記限定みたいな事してないし賞の用意もないしSo2無添加かどうかとかの学び要素0ですよね?

・フランスで女性支持の高いロゼワインの消費が上回った。日本でも波及する:じゃあまずロゼワインの特別賞作ろう?次に何故ロゼワインが女性ウケが良いという事で銘打ってるのか。例えば、ワインレポートさんなどでは品質向上と若い世代の登場でウケているとされている訳でロゼ=ピンク=女性ウケみたいな図式が謎。

・女性の醸造家~他女性のワイン仕事人~が増えて個性発揮している:これに関してはその通りではあります。それはハイジ・バレットがスクリーミング・イーグルの醸造家であり、彼女が子供の世話のために自分の家の近くのワイナリしか面倒みていないとかそういうアレコレの付加があってもいいんでない?

・ワイン業界における女性の台頭は女性のティスティング能力の高さを呈示している:←原文ままなのですが、今回最強に「は?」と思ったのがコレ。ソムリエとソムリエールでティスティング能力が違ってしかもソムリエールの方が高い能力を示すんだってさ。そもそも台頭した根拠何なのか、女性のティスティング能力の高さとは一体何なのか。
各個人のティスティングに対する技量や表現性は個人で(その修練など含め)決まるのであって、一括りに女性とするのは逆に失礼では。

と、画像まるごと殆ど「は?」という感じであります。ロゼに対する考え方とか、女性のティスティング能力という文章が特に謎。
ついでに。ワインエキスパートの6割が女性っていうのは、どっちかというと女性の資格取得癖の方に比重がいっている感じですし。
ソムリエ資格を持っている男性ソムリエの多くが笑い話にするのが「実技資格試験にいったら、自分以外が女性(キャビン・アテンダント)で緊張しました^^」であり、ソムリエ資格持ちのうち多くがキャビン・アテンダントなのが逆に問題である(ソムリエ資格持ちがあまりソムリエしてない)くらいなのですけれどもその辺りも「女性が主導権握ってる!YES!」なのかしら。

新問題点3:コメントがつくようになったけどサクラっぷり全開な上に結局採点方法や基準が謎
改善されたのかなーと思ったらむしろ悪い方向に突き抜けるのがこのウーマンなんとかだ(額に手を当てながら)
今回、審査員ワインコメントなるページが最近になって追加されてました。
お、これでどんな感じで評価してるのか、また女性的な視点ってどんなんだろうなぁ・・・?
と参考になるんじゃないかと思ったらなんとびっくり。
インポーターの人が自分のところで売ってるワイン紹介してる。
どういうことだ説明しろ苗木(迫真
メルシャンの人がメルシャンのワインを「審査員として紹介してる」っていうのはこれもう「自分の所のワインを自分で評価しました!」という事でいいのでしょうか?
そうでなく、このエノテカの人がエノテカのワインを呑んだわけではないし評価してないっていうならこのコメントページは何なのか。評価してない人のコメントが乗っている事になるんですよネ?
コメント内容もノート、料理とのマッチング、シュチュエーションという3点なんですけれども肝心の点数は不明です。
100点法を使っているらしいのに、その点数の総合とか一切不明なのは以前から問題だと強く思う所なのですが。何故金賞ワインだとかの点数すら掲示されないのか。
このコメントページにより、より評価が混迷を極め主催のゼニ儲け的なニュアンスが強く打ち出されたのではないでしょうか。
なんで採点時のコメント感がないのか、いっそ例えばエノテカの人が国分のワイン紹介したりっていうクロスオーバーすら出来ないのか。
それなら、エノテカ内でエノテカ大賞とかキメめてる方がよっぽど潔いと思いませんか?
*ただし、3月12日現在「全ワインの詳細ページ」というのが何故かまだ公開されていません。これがちゃんと誰が審査したのか、また評価内容が明確かつ点数までちゃんと出していることを祈るばかりです。

新問題点4:ワインの本数も評価者も増えた
以前の記事で書いた通り、審査員は少ないほうがいいです。
が、今回更に増えてますし以前通りインポーターの人間がちゃっかり紛れてます。どのぐらい紛れてるかは審査員ページで検索してみるとわかります。
これにより余計にワインの評価軸がバラバラになったのは明確です。
全2793本の中から約280名(そのインポーターの人間含め)が4日間で評価(内容謎)をし1223アイテムが受賞!
全てが多すぎィッ!
ワイン・アドヴォケイトやスペクテーターやリアルワインガイドやワイン王国だってこんな雑な人数で雑な不明の評価と資料ままなコメントページを出しちゃいませんヨ?
ぐだぐだだぁ~

興味深い点1:出展ワインの中で減ってる国がある
上述のとおり、エントリーワインは倍になんと増えてしまったサクラ・アワード。
で、増えたパーセンテージ割合が示され増えている国がピックアップされています。
が、減っている国が重要です。基本倍近くワインが増えているのに出展数が減っている国がある訳です。
日本・ドイツ・オーストリアが減ってます
なんだこのブームから逆行した流れ・・・・・・というか日本ドイツオーストリアの懸命なインポーターが回避した?
また、逆に言えばインポーターの出した数がこの数値直結なわけで一部に面白いところが見られます。
相変わらずフランスワインばっかりエントリーされてるっぽいのがハイパー残念なところですが・・・笑ったのはポルトガルの100本。こ、こんなに国内でありましたっけ銘柄?
ソレに対してニュージーランドやドイツは二桁それも50以下というのもスゴくないですか?
明らかにヘレンベルガー・ホーフさんとかのような専門系が関わってない感。
がんばれ、関わってないコンクールなんて無駄に取らせない小規模インポーター超頑張れ!頑張れ!偉いぞ!よしよし!(伊東ライフ感)
なお、ブルガリアの21本はテラ・タングラとカストラ・ルブラとミンコフ・ブラザーズが3分の1ずつだと思いますヨ。
どれも最高賞もらってないけどネ!なんでや!!
(ついでに、そのエントリー報告ページの「サクラアワードへの世界各国から関心の高さがうかがえる結果となりました」という一文も全くもって意味不明で勉強熱心な女性向けの文章とは思えません)

・興味深い点その2:これシルバー取っちゃうほうが不味い
このアワード、強さがプラチナ>ダブルゴールド>ゴールド>シルバー
となっていて完全に「ブロンズだと売れなそうだからシルバーね」みたいな名前づけがされているんですが、要するにシルバーとってると相当マズいですよ!
この辺りがコンクール受賞系の欠点であり、そうしたメダルでの評定の改善をしてこそ女性向けのコンクールになるんですが・・・・・・さておき。
シルバーまでは受賞ワインが乗っている訳なんですけれども、つまり載ってしまっている結果
「へぇ、同じ会社でも安いコッチがプラチナで高いコイツはシルバーなのか」
という見方が出来るのです。それも同じインポーター(同一にお店に並べてある可能性が高い)でデスヨ。
これはリスク高くないですかネ?
かのパーカーポイントで有名なのは
「マジック90を取ったワインは表示するととても良く売れる。89点は在庫が残る。両方の点数表示を外して並べると同じ程度に戻る」
というモノなんですけれども、各店舗でこれは良く考えなくてはならない。
自分の所のワインを全部放り投げてそうなヴィノスやまざき&メルシャン、エノテカなどの大手ほど余計に差別化をこんなところで測ってしまって大丈夫なのか?という気がします。

例に出すと、大量にバッドヴィンテージの2011年カリフォルニアをDGにしたヴィノスやまざきですけど、一方で一番価格の高い同社メルローとかにシルバーがいると。

このシルバーを取ってしまったワインは中身がどうあれ今後売れるのか、それとも抱き合わせ商法するのか。
むしろこのアワード、銀賞ワインの売り方や売れ方がどうなるのかが楽しめるかもしれませんな。

などなど、なかなかに今年も壮絶なネタを提供してくれましたSakura Japan Women’s Wine Awards 2015。
やっぱり改めてこういう大掛かりなコンペの黒い感じ、良くないと思います。
特にこのアワードでは賞の取らせ方、採点者の選出および採点の不明確さ、女尊男卑するあまりワイン講座の代表が指揮してるとは思えぬワインに対する世界感の語弊を与えかねない文や表明・・・・・・
あ、特にって表現いらなかった色々とダメさが目立ちます。
せめて評価者の公正さや人数と責任の絞込は必要でしょう。他の雑誌とかは最低限そこは誰が呑んで何点つけたか明記してるのにそれすらコンペ形式はしない、というのが日本のワインコンペの(いや、世界中のワインコンクールの)最大の問題です。

それと、最後に。
評価の良いワイン悪いワインに関わらず、どのワインも呑んでみなければわからず、なおかつその上でこのコンペの評価は価値が極めて薄い
ということであり
評価ワインが不味いということではない
のは改めて書いておきますね。
個人的に評価しないワインがプラチナにいたりしなくもないですが、ポールクルーバーなんかはプラチナ当然やろーとかオモイマスシ、←こうした意見も主体性は「シンクさん」のものであり「画面の前の貴方」の評価でもないのです。

というわけで今年も苦言してしまいましたサクラ・アワード。
去年と気持ちは同じ。こうしたコンペで業界人に飲ませる前に、一般消費者への波及と口にいれる方法を考えるべき。
ワインを売るためにこういう謎の賞を取らせるのが本当に広告となるのか、またそれが最良の宣伝方法なのか・・・・・・
ワイン業界、まだまだやれることはありそうなのに、と端から見てると歯がゆいのでした。

正直、ジャンシス・ロビンソンにこのアワードの評価を聞きたい。

あと正直なところを葉山氏にも聞きたい。なんでかわからないけど、女性醸造家良く見てる気がするし。
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