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ヒュー・ジョンソンが生みの親。ド人気ファルネーゼのフラッグシップはキメラでパワフル! エディツィオーネ・チンクエアウトークトニ・ファルネーゼNo14(2012)

うぇるかむ!
ここ最近、イタリアの割りと定番でもない品種を飲むことが多かったのでちょこちょこ更新してまいります。
スタートがてらに「作り手は有名だけど、内容は案外カオス」な一本を

db6G2.jpg
エディツィオーネ チンクエ アウトークトニ ファルネーゼNO14
アブルッツォ州でほぼ唯一と言っていいほど有名なワイナリですネ。

ラベル・ストーリー(最大5pt)
♥♥♥♥(+♥?)
ラベル自体は一見すると変哲もありません。
yg8cv.jpg
裏もふつーに見えるかもしれません・・・・・・が!案外普通でないことがワイン通ならばここまででお分かりいただけるでしょう。
え、なんのこっちゃって?
それは、「L2012」というところとVdTという等級から推察していただきたい。
そう、これ、等級がめちゃくちゃ低いが故にヴィンテージ表記が出来ない超まぜこぜワインなのです。
それも、ド人気ワイナリが!
ほんとイタリアのDOCGってクッソダメ(突然の大暴言

作り手のファルネーゼは割りと知っている方も多いでしょう。
漫画神の雫で「ま、これはイタリアのモンペラって事です(ドヤ顔」なんて紹介がされて以来、インポーターの売上の半分以上を持つと言われるカサーレ・ヴェッキオというモンテプルチアーノ・ダブルッツォを作ってるワイナリです。
が、実はキバヤシにドヤァされるまでもなくイタリアの各専門誌が「最高のワイナリやで!」と書きたてまくっており、パーカーたんすら「や、モンテプって超お買い得だからおまいら買っておけよ~」とか言った事もあるんですよ。
設立自体は1994年で自社畑よりも契約農家が多いというほぼネゴシアン。「ヘクタール購入(栽培面積で価格を決める」というシステムを早い段階から導入してるとか。
さて。
今回はカサーレではなく、エディツィオーネ・チンクエ・アウトークトニというワイン、名前の意味は「5つの偉大な品種」という意味。
要するにブレンドワインで色んな土地やブドウをいれこみすぎた結果、イタリアの表記的にはヴィンテージも名乗らせてくれない下層のワインとして扱われるに至っている訳です。
内容はモンテプルチァーノ、プリミティーヴォ、サンジョヴェーゼ、ネグロアマーロ、マルヴァジアネーラ。
この発案をしたのが評論家ヒュー・ジョンソン。ヒュー翁であります。


ヒュー「おう、自分達でしか作れないよーなワインを作ってみいや。それしかない(迫真」
カミーロ社長「いやな、ヒューはん、それだとダメワインの表示しか、お上がさせてくれんのです・・・・・・」
ヒュー「なんでや!原産地呼称管理制度関係ないやろ!!(猛虎魂」
(意訳)
というキチめいたアドバイスから出来たのがなんとフラッグシップになっている。
しかもヒュー翁と来たら出来たワインを買い占めようとなさる。
最近復帰報道がされたミハエル・シューマッハはバリバリ買いまくって自宅用と経営するサーキットのワインにあて、ロバート・デ・ニーロの経営レストランやアカデミー賞でも使われ・・・・・・と、実は日本で流行ってるカサーレ・ヴェッキオより世界評価は高いのです。
そんなワインの最新版、まぁ、ド大手めいてるしなぁと思いつつも飲んだのでした。

香り・味わい(最大10PT)
♥♥♥♥♥♥♥♥(濃い口好きなら+♥)
うぉお、濃い!ド濃い!!
イタリアものの中でもとかく濃い口に仕上がっていて、何ともボリュームのあるワインになっています。
まさに評論家向けワイン。凝縮タイプですネ。

色はハッキリとした強いクリムゾンレッドでほぼ透けません。
香りは思いっきりカカオ感覚が強くてチョコムース的。
おもいっきり強い香りに果実感がたしかにあるものの、そこに鮮明さはなく「紫フルーツのミックスジャム」といった感じ。
しかしながら、基本はココア感が漂っています。香りからして覚悟がいる。アルコール15%超えてるだろうと思ったら14%でした。
味わいはその強い香り同様にド濃いワイン!
口にふくむと意外とサンジョーゼから来てるっぽい葉物感覚、キツめに存在する果実のジャミーな酸と甘味、ちょっとだけスパイス、そしてバニラ感。
あんまり土っぽさとかはなく、また口当たり自体は中庸によさ気で意外とスムーズでもあるのは特徴かな。
明らかに濃すぎるワインであるものの、キツさまでは感じないバランス感覚は流石かもしれません。
5つ混ぜの結果、生み出されたのはキメラといった感じ。
キメラって要は「ライオンとかヤギとか蛇とかなんか強いの混ぜまくったら最強やろ?」というファンタジーの生き物なのですが、これもそんな気がします。
どことなく色んな濃い味がする。
これを「複雑さ」とみるか「雑多さ」とみるかが大きく違えるでしょう。
私は中間かしら。
濃さそのものはとても強いしなかなか要素はいい。しかしながら、どこか定まりが悪いようには思いましたネ。
個人的には統一感があったりスパイス要素が激しくてセクシーな方が好きなので、中間。

コストパフォーマンス(最大5PT)
♥♥♥♥
税込み4000円ちょっとで買えるイタリアワイン、として結構まっとうだと思います。
むしろカルト的な濃さだと判断すれば、コスパはいいほうです。
妥当性があるし、やりたい事はわかるし、案外と熟成も効きそうな具合でもあると。
個人的にはちょっと収まり方が悪いキメラっぷりが気に入らないところもあるものの、「濃いだけのワイン」にはならずにバランスはもち、多様性も作りながらこの値段であれば充分。
ラベルは何故か低価格帯の方がカッコイイこのワイナリですが、味わいはなるほど流石にもっとも高くしているだけあって秀逸。
改めて、ファルネーゼというブランドの底力を感じられはしました。
デスパーニュとファルネーゼ、ここまで差がついた感はある(突然のバッシング

というわけで、エディツィオーネ・チンクエ・アウトークトニno14でした。
余談なんですが、私の隣で試飲していたおそらく40歳前後のご夫妻はこのワインを偉く気に入っていました。
他の試飲アイテムとしてピノとかシラーズがいたにもかかわらず、であります。
ご夫妻は濃いワイン派との事でしたが・・・・・・その日ぶっちぎりに濃いワインを高く評価していた事実。
なんとなく、日本人だと「歳をとるとあっさりしたものが好きになる」という感覚を抱きがちですが、それは単体で見るには大きく間違いで
「濃いものの方が逆に味わいを感じるようになる」というのもある訳。
あの夫妻は果たしてこのワインをどのように判定していたのか、私にとっては気になる事なのでしたとさ。

ここで飲みましたのでここを載っけとくノデス

思わず宣伝ワードにヤレヤレだぜ・・・のと空条承太郎バリの溜息が出ちゃう一番有名なカサーレ・ヴェッキオの旦那

なんか個人的にそそられはしないけどイイ感じの塩梅ではあるキャラ・・・と、ふと思いついたのが八坂神奈子なのでした。
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