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ボルドーめいたブルガリア!?サン=テミリオンの超級伯爵がつくる恐ろしいシックさ・・・ ドメーヌ・ベッサ・ヴァレー・エニーラ2009

うぇるかむ!
ここのところニューワールドピノ続きでしたがちょっと休憩。
今週末、某所で「第三国」としてスイスだとか中国だとかのワインを飲もうみたいなティスティングイベントが行われるようなんですが、私仕事で参加出来ないのです^^;
で、その中でも我慢出来ずに一本買っちゃったワインがあるので、先立ってレビュー。

lBeyJ.jpg


ドメーヌ・ベッサ・ヴァレー・エニーラ・2009
ブルガリアのメルロー主体!

ラベル・ストーリー(最大5pt)
♥♥♥♥(よくよく考えると・・・)
ラベル自体は一見、ふつーに見るとなんか紋章柄で面白いことはありません。
が、サン=テミリオン通であれば一発で「は?ブルガリアワインの紹介じゃねーの??」とキレそうになる紋章がかかげられているのです。



そう、ラ・モンドットの紋章!パクリでなくまんま!!
プロダクトはステファン・フォン・ナイペルグ伯爵。
フランスはサン=テミリオンのラ・モンドットなどを手がけ、ステファン・ドゥノンクールという今や超売れっ子のコンサルトを見出した欧州きっての「ワインキチ」な伯爵であります。
出資だけじゃなくて、現地に行ったりは勿論のことフランスの自分のところで使っているマーク・ドゥウォーキン氏を醸造担当につけたり、そもそも「フランスの伯爵家がブルガリアなんぞのワインに伯爵家の紋章をつける」というのが異状です。
考えてみてください、ブルガリアのワインに織田家なり豊臣家なり徳川家ないし伊達家なり・・・・・・の家紋が公認でのっかってたら衝撃的でしょう?
まして権威主義的なフランスですよ?伯爵って単語がある国の人がその家紋をブルガリアのワインにつけたってのがまず事件ナノデス。

XLPRG.jpg

裏もなんともフランスないしチリ感。
作りとしては、メルロー80%以上にシラーとかカベルネとかプティ・ベルドが混ざっているという完璧に右岸のスタイル(正確な%情報はどこも疎らで把握しきれず)
また、このワインにおいてはアドヴォケイトとジャンシスが結構良い評価をしている点もあげられるでしょう。
個人的にこの2つが同時に並んだ場合、当たりが多いんですよネ。
ジャンシスは
「ナイペルグ伯爵マジ濡れですわ・・・ブリテンのとあるマーケットが速攻で入荷したのわかるわ~。フランクな性格でまるで口の中で踊ってるよう。ボルドー愛飲家にブラインドさせたいわふっぅうー!」(意訳)
と、ホモォ・・・みたいな勢いでダッシュしており、アドヴォケイト(パーカー?)も
「ベラボウに旨い。世界のワインの品質と多様性の証明ッスね」
とブログで表明し、ヒューたんも「めっちょいい・・・」と感嘆したとかなんとか。
フリーラン、旧樽12ヶ月というスタイルで相反するジャンシスとパーカーが評価しているという傾向からいえば不可思議なワインであったので、前々から気になってたんですよー。

香り・味わい(最大10pt)
♥♥♥♥♥♥♥(呑み頃次第でプラス♥)
ワォ!ボルドー通がフランスと間違える事が目に見える!!
ジャンシスたんの表現は流石でした。これ、完璧に右岸の味。衛生地区っぽい気もしますが、完璧にサン・テミリオン周辺です。セパージュの一致だけとは思えない感じ。

色は少し熟成色を感じさせるカラーリングになっていて、少しだけ褪せたレッド。
色自体はそれほど深みはないかと。
香りから感じられるのは、かなりの硬派なワインであるというと。
ちょい熟気味のマッシュルーム感、ベリー系と同じ程度にバレンシアオレンジ。多少の獣っけあり。
すごーくこの段階でシックで大人な味なのが想定できるんですが、味わいはより熟成要素のダシ感などが加わりつつあるメルロー仕上げに。
比較的メルロとしてはライトめな口当たりですが、土っけや鉄観音茶他中国茶っぽい雰囲気がすごーく「本格」を感じさせてくれるんですネ。
重たいタッチや樽ぽいバニラニュアンスなどはすごーく控えめに感じられる程度で、熟成メルロっぽさをきっちりと演出。
この果実にもバニラにも頼らない無骨でシックに土感を残しつつ〆るあたりまで本当驚きのフランス加減。
多少微々たるハーブ感の部分にチリないしオーストラリア感を思わせますが、ブラインドでのフランスと記入させるっぷりは計り知れないモノがあります。
超個人的な話をすれば、この味わいは「数年前のカプ・ド・フォジェール」であります。サン・テミリオンの元超お買い得ワインより、もうちょっとシガー感がある分チリぽいかも?
開けてくると、ちょっとした甘味が加わってきていよいよたまらなく洗練とした右クラレットと化します。
私がゴリ推しするテラ・タングラとかカストラ・ルブラが相性が悪い方は、逆にこっちを薦めたい。

コストパフォーマンス(最大5pt)
♥♥♥♥♥
一度この味を試したら、ケース買いの意図がわかろうモノよ・・・
ただ、甘味など初心者にうったえかける旨さではありません。つまり、ボルドーワイン通ほど買うべきワインです。
伯爵が「もう人件費安すぎィ!10分の1よフランスの!!したがって、私が監修でこの値段でゴザル!!!」
と興奮していたらしいんですが、その意図も頷けます。
2000円のスタイルではないんです。5000円は確実にしてそうな超シックさ。
プレゼントに向くタイプではありませんが、テーブルワインとしては常にノーブルでブルジョアな気分にさせてくれる事でしょう。
ブルガリア、本気で恐ろしい・・・日本のブルゴーニュワイン好きがよくニュージーランドでワイン作ってたりしますが、ボルドー好きな人はブルガリアいかがでしょう?

というわけで、エニーラ・ベッサヴァレー・2009でした。
初心者向けにはもっと他のワインの方が好まれるかもしれませんが、この本格レベルの高さは思わず
「なんかインポーターとかで書いてある果実ギッシリタイプじゃないんだけど、私の舌が狂いすぎか?」
と確認の為に2本買っちゃった程。
で、その結論がやっぱりボルドーのいい雰囲気があるなぁというオチ。いいコンサルトはいい土地も見つけるという如実な例でしょう。是非呑んでみて!

安いとこんな値段で買える・・・のですが、良くこのワインの紹介にある過熱感はありません。

キッチリとした男ハードな世界観!
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