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ドイツ版アンリ・ジャイエ、になってしまった・・・・・・ ベルンハルト・フーバー・マルターティンガー・ビーネンベルグ2000&ユンゲレーベン2010

うぇるかむ!
ドイツ特集もそろそろネタぎれしそうなのですが、むしろ!ここを!やりたかったのです!

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ベルンハルト・フーバーより
ユンゲレーベン(廉価のスタンダード版)
マルターティンガー・ビーネンベルグ(ワングレード上の村名単一の蔵出し熟成版)
になります。

ラベル・ストーリー(最大5pt)
♥♥♥♥♥
ラベル自体はこれまたシンプルな作り。なんともブルゴーニュなタッチですが、書かれているシンプルすぎる文字からドイツであることはおわかりいただけるかと・・・
ただ、この2つが微妙に畑名が入っている事でしか違いがわからない^^;

作り手のベルンハルト・フーバー氏はこれまたゴーミヨで高評価を得まくっているワイナリーで、以前紹介したキツネのベッカーと対決しているような所。
彼は研修生時代になんでか13世紀の古文書を読んで、自分のいる「マルターティンガー村」が昔はピノの超絶人気地域で昔はピノ=シュペートブルグンダー=マルターティンガーと呼ばれていた事を知ってシビレたんだそう。
1987年に農協から脱退してから、えっらい評価を受け続けます。
曰く、
「新しいスター選手の登場だ!」「ドイツでコレほどのピノが出来るなんて20年前だったら考えられなかったやんな!」
などなど。
そんな彼でしたが、今年(2014年6月11日)にガンの為に亡くなってしまいました・・・完璧にジャイエ状態。奥さんと息子さんが残ったそうですが、どちらもワイナリーを継げるっぽい感じでないとか。
アニメで言えば、超大物師匠キャラが主人公に何も授けないまま死んでしまった状態。アバン先生より酷いな!
そんなこんなでドイツシュペートブルグンダーの本懐的実力はというと・・・

香り・味わい(最大10pt)
ユンゲレーベン2010:♥♥♥♥♥♥♥♥♥
マルターティンガー・ビーネンベルグ2000:♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥
ベラボウに素晴らしいシュペートブルグンダー
この果実感、セクシーさ、ピュアさ、ピノ・ノワール種に欲しい要素はだいたいみっちり盛り込んでくれていますネ。
ユンゲレーベンは今月紹介してきたシュペートブルグンダーと同等の、マルターティンガーはその領域を飛び越えた作品になっています。

☆ユンゲレーベン
色は少し紫めいたカラーリング。
香りに甘さの感覚がある、ボリューム感あふるる有機オレンジ、紅茶、チェリーのタッチ。
紅茶+オレンジ=アールグレイっぽさ、というよりは紅茶感とオレンジは別々に存在しているんですね。
ダージリン+オレンジケーキ=このワインの印象。
味わいはそうしたビオ・ピノっぽいオレンジ感があって、まとまりよく仕上げてあります。
酸はチェリーよりもそのオレンジがあって、甘みにチェリーという少し変わり種な果実感。
それと葉や土の印象がしっかりたっぷり乗ってくるのがイイカンジ。
もう少し複雑になってくるとそれはグランクリュなわけで。
実はこのワイン、いろんな国のピノを何十本といろんなインポーターさんが持ってきて呑んだフェアのさいに呑んだのですが、この日の最注目されお客さん評価が良かったのがフーバー&ベッカーのドイツVSオーストラリアのバスフィリップ(当ブログでも前に紹介しましたね)&パリンガエステートでした。
実際、その時のカリピノやブルゴーニュでは敵でなかった・・・・・・ちょっとピノ新時代を感じますネ。

☆マルターティンガー・ビーネンベルグ
こちらは蔵熟成されたもので、もともとどこかの評価誌が「10年後飲むべきワイン一位」にしたとか何とかで作られたんじゃないかと思います。
色はエッジに朱色が入っていて大分熟成が進んでいることがわかります。
香りに驚くべきアールグレイティーの高貴さ!
お茶会を思わせるくらくらする程の雰囲気、そこにチェリーなどものっかってきます。旨味っぽさなどはまだ出ておらず、上記のユンゲレーベンがパワーアップした事でより全体がまとまっていることが感覚的にわかります。
香りがそこに集中しているのですが、舌に入れてみるとかなりドライな味わい。
オレンジ系主体に香りからくるアールグレイはまさにストレート砂糖少々って感じ。
ドーナツっぽさのなどなく、ミネラリーさが強いです。
香りに対するキレ味の良さ、肉感やヴォーヌロマネなどに見られる血っぽさにスパイス少々・・・・・・と、それらの配合値も胴に入ってナチュラル。
私は割りと「きっちり作ってあるピノ」が好きなんですが、それとは対極に熟成による神秘性が見事に結実したワインだと感じました。
冷涼地らしい果実の凝縮感以上に、圧倒的な雰囲気を醸し出しているという。
飲めばそこは最近の乙女ゲーのオシャレ執事世界観です。あのキラキラした細長いイケメンたっぷりに優雅なお茶会な訳。黒執事!黒執事!!(突然の発狂)

コストパフォーマンス(最大5pt)
両方♥♥♥♥♥
今、買うべきワイン!
なぜならば、フーバーさん死んじゃったからです。
スタンダードラインで3000円中盤、マルターティンガーの通常版は+1000円、今回の熟成版はドンと値段が倍になりますがそれでも1万円ちょっとあがっちゃうぐらい。
どれにしたってその価格の中の最上位に値してしまいますから、
ただでさえ天使のフーバーさんが本当に天使に?(ミクさんネタ)
なってしまった以上、あとは新ヴィンテージをひとまず待つことが出来ないので在庫を抑える他ありません。
贈り物にもギリギリスタンダードラインも使えそうに思います。何にせよ是非ご賞味あれ。私もゴーミヨの栄誉に賛成です。

という訳で、ベルンハルト・フーバーより二種類でした。
良くピノを賞賛する言葉に「ブルゴーニュ級!」とか「DRCを超えた」などのラインがありますが、それと比べるのはブルゴーニュ&バーデンどちらにとっても失礼なのかもしれません。
そう、シュペートブルグンダーの最上級なのです。
当ブログ、これからもピノの各国の実力者を追っていきたいと思いますが、シュペートブルグンダーはフーバー氏亡き後どうなってしまうのか気がかりです。

この価格帯のシュペートブルグンダーはトップクラスのピノとして呑んでOKだと思います。

あ、思った以上に安い!?
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| ドイツ | 09:48 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

ドイツのピノも凄いんですね~。

このユンゲレーベンと、前に紹介されていたカイザーシュトゥールだと、どちらがおすすめでしょうか。

ドイツピノに挑戦してみたいと思います。

| せみ | 2014/07/16 11:56 | URL |

Re: どれを買うべきか

うぇるかむ!

> ドイツのピノも凄いんですね~。
現代の作りをしたドイツピノことシュペートブルグンダーの作りは実際相当レベル高いと思います。
というより日本のインポーターはよくぞ頑張ってくれてる!って感じすらします。
今回、ベッカーとベルヒャーとフーバーの3つの素晴らしいシュペートブルグンダーをご紹介してますが、実はこのうち2つは同じインポーターさん。そしてこの3つは味わいの傾向自体は非常に似ています。
故に、シュペートブルグンダーの近年の実力・・・と個人的に定義つけつつも「作り手力の高いモノをインポーターが仕入れた結果」とも同時に思うんですね。まとめて紹介したブロイヤーのピノは全く逆に硬派ですし。

また、私が激オススメして以前コメントもつけました「コールドストリームヒルズリザーヴ」とはタイプが大きく違いますので一応注意を。
コールド~が完璧なバランスと飲みやすさにあるパーフェクトスタイル、と以前書いたことがありますがこれらは言ってみるとセクシースタイルって感じ。色気のある紅茶と冷涼果実の甘&酸がとても魅惑的!

> このユンゲレーベンと、前に紹介されていたカイザーシュトゥールだと、どちらがおすすめでしょうか。
> ドイツピノに挑戦してみたいと思います。

という訳で、ベルンハルト・フーバーとベルヒャーとどっちか、ですね(と言いつつベッカーも並べます)
上述の通り正直なところフーバー、ベルヒャー、ベッカーのスタンダードライン3点の間に味の違いはそこまで強くはないかもしれません。どちらかというとフーバーの方が自然派系のオレンジ酸を感じ、ベッカーがよりミネラリー、ベルヒャーが中間的で茶葉っぽさが高め・・・・・・
さて。
どれか一本を買うならば「ベルンハルト・フーバー」を私は推します。
理由は似た傾向と評価を持つ3点の中から試すならば、今後希少性があがりそうな生産者であるフーバーを優先するのがいいという事。
なのでモダン・シュペブルにチャレンジするならフーバー。フーバーが美味しければ他の2つも明確に美味しくお値打ちだと感じていただけると思います。

注意が必要なのは「ドイツは表記がちょっと特殊なせいで一見わかりづらい」という事。色々価格帯なども含めて悩んでアレコレしてるうちに安いのを選択したら白でした!別の畑でした!なんてならないようにはお気をつけて~

| シンク・プリテュール・ノブレス | 2014/07/16 23:51 | URL | ≫ EDIT

確かに、ドイツ表記って慣れていないせいかややこしい感じがします。そもそもシュペートブルグンダーという言葉自体を覚えるのに結構時間かかりましたし、、、

フーバーさんのワインは入手しづらくなることが確定しているだけに、早いうちに入手しておきたいですね。

貴重な情報、ありがとうございました!

| せみ | 2014/07/17 12:16 | URL |















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