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コラム:オーパス・ワンがカマセにされる10の理由

うぇるかむ!
今回は完全にワインを知っている人向けの内容になります。
激おこプンプン丸です。
テーマはオーパス・ワンの不遇ぶりとその誤解を改めて考えなおすって感じ~。

今回書くに至ったのは、とあるワインイベントがあったのですが、その席でも見事にオーパス・ワンが「カマセ」として登場です。
個人的にはまたかよって気分なのですが、経緯をザッと書きます。

・その回の主題は「ナパの魅力を知る、ブラインドティスティング(うちのワイン買ってね☆)」
 なので、販促の為の内容なのは承知の上で以下がその流れです↓

1:簡単にナパの解説と、如何に有名なワイン一連が高いかを説明。ナパ全体のヨイショ。
  概ねの飲み手のレベルは「ハーラン」「シェーファー」「スタッグス(ワイナリ)」「リッジ」「スクリーミング・イーグル」「パリティスティング」辺りを知らない程度の能力半数、全部知っている人半数。
2:そこの生産者というイケメン外人による解説つき
3:メインのブラインドは3000円ぐらいVSオーパス・ワン。両方ナパ産でセパージュが近い。
  この時のワイン量は両方とも40ミリをティスティンググラスで、2つとも開けたてである。
4:「殆ど味は違わないのではないでしょうか?」という解説が入る
5:外人氏も沿った形でブラインドして「これ(3000円ワイン)は果実味があり、飲みやすい」「こちら(オーパス・ワン)の方が新しいワインでタニックである」などなど発言
6:種明かしでオーパスとその10分の1の価格のワインであることを明かす。
7:その後、そのワイナリーのフラグシップモデルが出る。
  こちらはセパージュが違いシラーが25%入っており、だいたい1万程度らしい。
8:その1万円のが一番美味しいということで、ワイン会終了

という流れでした。

激オコプンプン丸です。

ブラインドは基本的には「当たらないと恥ずかしい」という思いがあるので、不安感が強いのです。
周りの意見などには大きく振り回されます。それぐらい揺らぎが出てしまうものです。
その中で「どちらも大差ないですよね」とブラインド開始直後に釘を撃つこの流れでは当然
「オーパス・ワンは3000円のこのワインと大差ない」
となり、飲み慣れていない人(ヘタしたらサクラ)は
「こっちの3000円の方が美味しい!」
とかチラホラ言う状態でした。
(なお、わかる人は即見破り全然違うじゃんってこっそり言い合ってたり)
話の流れは思いっきり3000円ワインのが優秀という舵切りで見事なオーパスのカマセぶり!
更に絶妙な罠なのが、ブラインドの後のワインが「シラーが入っている」というのがエグいのです。
傾向して軽くシルキーで変化の速さが魅力のオーパスの後に、ブルーベリー系のインパクトがあり濃厚なカベシラブレンドは一見して「美味しく思える」のは道理なのです。
本来なら、このフラグシップモデルとオーパス・ワンでブラインドするべきで、それならば品種の配合差などもあって好みの差が出るしそれで値段が半分だというなら納得の勝負だしまだ妥当なのです。
が、敢えて価格落としの10分の1ワインと比べるのは何故か。
正直なところ、このイベントは販促効果はあるのでしょうが同時に
「高いワインって案外美味しくない!」「オーパス・ワン呑んだけど本当に3000円ぐらいのワインより美味しくないよ!」
というウルトラ誤った認知をワイン消費を一番ガバガバとするマダムに植えつけているようなものでした。
あまりにも、あまりにもオーパス・ワンに対してのフォローがなさすぎて恐ろしかったです。

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さて。
それにしても、驚かされるほどオーパス・ワンはこうした憂き目にあっている気がします。
当サイトの最初の記事でも、書きましたが案外と不遇な扱いを受けている代表のように思えます。
値段で見ればボルドー格付けのが圧倒的に高かったりブルゴーニュグラン・クリュのがツッコミ所が非常に多いように思うのですが、それらは「偉大なワイン」とされています。

若輩ですしたっぷり経験があるわけではありませんが、オーパスに対するありがちなコメントと、対する部分を考えて改めてオーパス・ワンがどうしてカマセ筆頭なのかを考えて見ることにしました。
というわけで
「オーパス・ワンがカマセにされる10の理由」

1:オーパス・ワンは有名すぎるから
  実際、アメリカのワイン代表としてオーパス・ワンが日本では根強く伝えられており、古くからコマーシャルが強かった為、コケ落とすには最適であると考えられるから。
  しかしながら、それならばオーパスでなくても5大ボルドーとかPGCCとかイマイチな生産者のシャンベルタンとかスーパータスカンでも良いハズ。

2:オーパス・ワンがアメリカ産だから
  日本国内ではワイン屋というか百貨店でワインを店員に尋ねる人に「フランス産」と言う人が多いのがワイン屋を通っているとわかります。それほどワイン=フランスが根強い為、フランスワインはバカにしづらい?
  そうして辿って行くと次に値段の高いワインが存在するアメリカになる=1の理由が当てはまってきます。

3:オーパス・ワンが不味いから
 書いておいて何ですが、これは断固としてNO。コレほどのバランスの良いワインはそんなに無いのです。
 今回のキッカケになったティスティングにおいて、私はある程度飲んでその味わいの変化の仕方から
 「あ、オーパス・ワンだコレ」とわかる程度には個性のあるワインです。
 バランス良く、シルキーで味わいの変化が早い、というのは立派な特徴だと思います。
 (これはオークヴィル周辺のワイナリー全体にある特性とも)
 ただし以前の記事でも書きましたが、際立って目立つ特徴はないとも感じられます。
 故にもっと美味しいワインを知っている人には「不味い」と認識されるという海原雄山説。

4:オーパス・ワンは評論家スジが貶しているので貶していいという風潮
  パーカーたんを初めとする評論家各位と「神の雫」の原作のキバヤシ氏はワイナリーに土下座するレベルだと思う。
  特に日本における「神の雫のモンペラ」は完璧にイメージを決定づけてしまったように思います。

5:オーパス・ワンは高いから
 これに対しては……ちょっと私も「2万~3万中域」となるとボトルでは買わないかなぁとは思うところはあります。
 知っているものよりは、もっと試してみたいワインがあるというのが理由。
 しかしながら、考えてみればボルドー格付けは上位評価ワイナリは3万超えが普通ですし、1級とて相当高値です。
 それらに比べると多少安いハズなのですがオーパス・ワン=高額という印象はついているように思います。

6:オーパス・ワンの試飲会打率が高いので「呑んだけどマズかった」と言いやすいから
 オーパス・ワンは日本での入荷が非常に多く、アメリカワインが殆どないお店にも一本ぐらいストックがあるワインだったりします。故に、デッドストックとなっているのを消費する為にティスティングカウンターで出やすいという傾向もあります。その分だけ美味しく思わなかった人が多くなるとはいえるかも。
  同時に私みたくドハマリする人もいるのですが、ここは好みの問題で。

7:オーパス・ワンはホストクラブイメージがあるから。
  ドン・ペリニヨン現象と言いましょうか……(シャンパン界でクリュギストなどにバカにされるのがドンペリです)
  ホスト達がラッパ飲みするので下品みたいなイメージ=不味いという。
  飲んだことなくてもね!イメージは人を殺す!!

8:オーパス・ワンが昔はまずかったから
 これは結構考えられる要因です。というのも上記の評論家のダメだしは近年「良くなってきている」と多少友好的な評価になっているからです。なので、昔のイメージから「オーパス・ワンは不味い」という風説や概念のある飲み手はいるのかもしれません

9:現状でアメリカワインの比較対象がオーパス・ワンしかないから
 アメリカワインの恐らく次に有名なのはドミナス・エステートだと思うのですが、知名度は圧倒的にオーパス・ワンの方が高いです。
 格付けとかがなく、有名度独占の為宣伝の上では今回の試飲会のように対抗馬に戦わせるにはこれしかないのかもしれません。

10:大量生産に見えるワインを軽んじる傾向があるから
  オーパスの元となるバロン・フィリップとモンダヴィの両名を冠するワインはテーブルクラスにも多くあります。フィリップの代表がムートン・カデ、モンダヴィはウッドブリッジでそうした大量生産品を軽んじる傾向から付随してオーパスも貶すという傾向。
  ようするに大手電機メーカーを批難するタイプでしょうか。
  これに関しては実際の所両名共に「商業化を良く考えていた2人のコラボ」なので正しいといえば正しい方向性で名前が使われているのは事実です。
  とはいえ、実際のところオーパスは05ヴィンテージ辺りから主導権やチームが変わっているのはあまり知られていません。


……と、想像出来る範囲で「何故、オーパス・ワンが批難されやすいかを深夜テンションで書きなぐってみました。
この中で、私が最も有力と言いますか一番影響力があるのは4番ではないかと思っていたり。
著名ティスターがスルーしてるか酷評してるかっていうのは凄く大きいのが、残念ながらワイン界ではチャメシ・インシデント。


私としては、オーパス・ワンは思い出深く、好きなワインなのでこうした傾向があるのが非常に無念というか
激オコプンプン丸です
かくいう私も当ブログでポイント付けしていたり、あまり好きでないワインはあるのでうっかり言ってしまう事はあると思います。
しかし、誰かにとってはいいワイン。
貶める形でワインを語るのは、ただでさえ正直格好わるいワイン語りの中でも更に地に落ちる、と改めて戒めたいところです。


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