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まさに雲のようにつかみ所なき男よドノヴァン・ラール・・・・・・ クラウズ・エステート

うぇるかむ!
ちょー久々に南アフリカで何か書きたい!と思いまして、こんなの開けておりました。

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クラウズ・エステート・ピノ2015
シャレオツ系なラベルの南アフリカであります!

ラベル・ストーリー(最大5pt)
♥♥♥(ラベルデザインで+♥)
外見からしてなんだか一癖ある感じに仕上げてあるプロダクト上手さがにじみ出るエチケットです。
シンプルな書き文字・・・と思いきや、
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オレンジの紐がかけてあり、その部分をずらしたり出来るのです(また、オレンジ紐がなくなっても別に大丈夫なようなデザインになってます)。
なんでこんな仕様なのかは良くわかりませんが、どこかシャレオツに作りたかったんじゃないかと。

造り手、というより醸造担当はドノヴァン・ラール。
ワンダリングビーストとか
フュルバーグとかもやっている
器用すぎる醸造家であります。南アフリカ界隈でも色んなところで仕事してる人ランキング一位とれるんじゃね?ってぐらいにレーベルを別々に立ち上げています。
今回は彼が手がけるピノ・ノワール。
観光に来たオランダ人の富豪が、ドノヴァンを雇って運営しているリゾート系ワイナリ(レストランやホテルが一体となっている)です。
ヘメルアンロードのブドウを買い付けて作っている様子。
それ以外の点はいがいなほど詳細が見当たらなかったのですが、評論家の点数はなかなかだったりします。
特に某レポートの某山本氏が「80年台の良質ブルゴーニュ」として絶賛したのがこの前のヴィンテージ・・・・・・なのですが、実は私それもティスティングしたことがありつつ見送ってました。
なぜなら、野菜系っぽいピノ感が強すぎて「青臭いしトマト感が強すぎるし、ちょっと自然派としてもダサくない?」と思ったから。
その後、他のラール作品を見てもこれだけ妙に味わいが違うのもあってスルーしてたアイテムだったりします。
そこでヴィンテージが変わりまして、さて如何なものかと。

香り・味わい(最大10pt)
♥♥♥♥♥♥♥
やっぱりどこかナチュールだけど、いい塩梅に進化!
全体に薄すぎるように感じてた2014年版に比べて、ずっと迫力があり、これぐらいのボリュームはあって良いのではないかと思うのであります。ただ、やっぱりどこかナチュールとも言いがたくしかし一般的なピノのポジションでもない・・・という器用なところを突いているのはむしろドノヴァン・ラールの個性なのかもしれませんネ。
兎にも角にも、クラウズに関しては2015の方が私好みにはなっています。
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色はクリアながらクリムゾンレッド、そしてどこかオレンジっぽさもかいま見えたりも。ほんとにこれ2015年?ってな具合ですらあります。
香りにチェリーのキュートさが出つつも、オレンジや土っぽさやプチトマトの野菜系の感覚もミックスされています。
ミルキーさは低く、ナチュール寄りではありますがフルーツの要素が摘みたてフレッシュ!ってなみずみずしいのが特徴。
味わいも全体には素朴な人柄「っぽい」タッチでまとめてありまして、オレンジ系が主体になりつつチェリーなどの赤果実のソースが差し込まれ、それからベジタブルな特にプチトマトの甘味と酸味。
更にはちょっとした土っけやキノコ感覚、アフターに烏龍茶っぽさすらあります。
フィニッシュの抜けそのものは比較的早いです。なのでグビグビ飲みたくなる、というドリンカピリティな内容にもなっているという。
しかしながら、どの点においてもバランスが整いすぎてはいまして、例えばベジ要素が大きい割にはフルーツ感が多いですし逆もしかりだったりで多少中途半端と言えなくもないかなーと。
この「よく出来ていてナゾってるのだけど、最高って感じでもない」という感想に私がドノヴァン・ラール作品に対して抱いた最初のアイテムが2014年のこのクラウズだったんですが・・・・・・質は相当良くなっているけれどもちょっとおんなじ感想にはなってます。
もっとも、ナチュール寄りのピノとして尋常でなく出来あがっているのも事実で、本当に評価がしづらいワインというのが私個人の感想かなー。
ちょっと不思議なキャラだと思います。チャイナドレスな雰囲気なんですけど、どこかチャイニーズなタッチでもない的な?
こう、狙ってコスプレしてる感じが強い。

コストパフォーマンス(最大5pt)
♥♥♥♥
ここ、非常に悩んだのですがひとまずはこのぐらいはあるんではないかと。
通常のピノスタイルとしてみてもナチュールなピノとしても極個人的には半端な立ち位置にいるかなーと思ってはいるんですけど、これが最高にフィットする方も少なくはないだろうと想定できるんですよ。
3500円ともなるとヴァン・ナチュール系にしても単純にピノとしても敵が少ないわけではないですからネ。
しかしながら、南アフリカという国を考えるときにこういうアイテムが出来てしまうソレ自体が恐ろしいとも他国からすると思えなくもないハズ。
ヴィンテージ当てが一番むずかしいタイプのワインで、飲み手の力量を試してくるワインでもあるかと。

というわけで、クラウズエステートのピノ2015でした。
相変わらずラール兄貴は器用だなーと思う訳です。器用さでいえばホセ・コンデ君より数倍器用だとすら思います。
なにせ作ってるワインのコンセプトが全然どれも違うからネ!
これを呑んだあとに他のラールプロデュースを呑んでも同じ造り手(Pちゃん)によるアイテムだとは思えないでしょう。
そこんとこがイマイチ私は好きになりきれないんだけどネ!!
しかし、天才ではあるんだろうとも思いますヨ。

この不可思議なフィット感は体験してこそですネ。


なんというか「これがええんやろ?」感とでもいいますか・・・

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