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ローヌのアルデッシュ地区の新星が造るナチュールなガメイ!・・・・・・って、どゆこと!?マス・ド・レスカリダ・ソプレ・エ・ジョイエス2015

うぇるかむ!
ガメイでの更新を一応ぼちぼちやってる当ブログ、今回はなんとローヌのガメイであります。
そう、ブルゴーニュ(ボージョレやギリギリブルゴーニュにも近いオーベルニュちょいロワールや)でなくローヌです。

20170124151649167.jpg
マス・ド・レスカリダ・ソプレ・エ・ジョイエス2015
かなりの珍品だと思います。

ラベル・ストーリー(最大5pt)
♥♥♥(自然派好きなら+♥)
ラベルはなんとも自然派らしい仕上がりで、素朴で手書き感のある絵に丸っこいフォントという「如何にもさ」です。
20170124151657f4d.jpg
裏もシンプルめ。

造り手であるローラン・フェルというおっちゃんは、元々地図製作者という何とも地味な仕事をしていた人。
彼の奥さんの都合でこのアルデッシュ地区に引っ越してきて「うっはぁ、オラもワインづくりしたいでがんすー」と目覚めたのが始まり。
ボルドー大学で勉強して農業エンジニアの資格もとり、アルデッシュ地区で有機栽培コンサルタントとして活動をはじめます。
その後、自分でも醸造をしたくなり、準備を進めてこの2015年からワインをリリースしはじめました。
初ヴィンテージであり、2012年頃から準備していたらしいんですが、2015年誕生のワイナリです。確かにこりゃ新星ですわ・・・・・・南アフリカ若手でも2015年スタートは少ないので、フランスローヌであれば更に、であります。
ローヌ北部アルデッシュは元々ガメイなども植わっていたようで、樹齢40年以上のものが新星なのに使われてるそうな。
マス・ド・レスカリダとはオクシタン語(どこの言葉だよ?)で運命の家。
ソプレ・エ・ジョイエスとは同じくオクシタン語(だからどこの言葉・・・?)で優しくて、陽気って意味なんだそーな。
公式インポーターからコピペするテクニカルデータでは・・・・・・

畑・土壌:標高500メートル、南南東向き。三畳紀の砂岩の上に砂。
第四氷河期の氷河に由来するシスト、クオーツ、シレックスといった石が散見される。
醸造・熟成:除梗せず全房のままタンクを密閉、ジュースがタンク底に溜まっていない
状態から12日間マセラシオン・カルボニック後、発酵。天然酵母。
圧搾後、タンクでアルコール発酵、マロラクティック発酵。
冬を越し、4月後半、SO2添加せず愛情と共に瓶詰め。

となってます。
まず特徴として土壌がいわゆるボージョレやオーベルニュなどの火山寄りの土ではなさそうなのが一点うかがえます(花崗岩や玄武岩メインではなさそう)
また、マセカボとSO2無添加という典型的な自然派づくりになっています。
とはいえ、この方実は「栽培のコンサルト」はしてたのに「醸造は大学で習ったぐらいでコンサルト先で見て回ったという素人」というなんだかよくわからない経歴でもありそのファーストヴィンテージ・・・・・・
ほんとに、だいじょうぶなの?

香り・味わい(最大10pt)
♥♥♥♥♥♥(自然派よりとかラヤスみたいなのが好きなら+♥)
硫黄臭すぎる初日を超えれば、擬似ラヤス?
初日開けたての温泉卵っぽさといいますか、硫黄の空気が異様すぎます。
この段階だと、何とも自然派的すぎてエグいぐらいなのですけれども、それらが抜け始めてからが呑み頃といっていいかしら。
20170124151705007.jpg

色は意外と紫さもあるクリムゾンレッド。
初日すぐの香りと味わいは全体に硫黄のベールが包みすぎてまして、正直かなりキツいです。
セミ・マセラシオン・カルボニックをしている為のキャンディっぽさと全く同居しない青さや土臭さが異様な模様を描く味で硫黄っぽさが強いのに甘さがしっかりあって飲みやすくはあったりも。
初日はとにかくエグさが目立つのですが、一日おいてあげると大分そうした臭みがとれます。
良く「呑む抜栓X時間前とかに開けたりするのは無意味である」という論者の方も多いのですが、私はそれは必ずしも正しいと思いません。なぜなら、こうしたワインがあるから。二日目から硫黄ぽさが大分減るんですネ。
2日目以降、開けてからしばらくするとグルナッシュっぽい雰囲気が高まります。
硫黄っぽさが大分抜けてからがスタートかなと思います。
香りにオレンジ要素が高く付加され、味わいもグルナッシュっぽいみかん果汁とどこか懐かしい印象の仕上がりに。
全く品種も地域も南北で異なるのに、何故かラヤスを彷彿とさせる香味があります(ある意味不衛生気味な?)
酸の部分も大分やわらいでみかん的になり、そこそこ柔らかい表現のワインになるのが特徴です。
マセカボなせいか、どこかキャンディ感が高い点は拭えず。
また、粘性は低く口当たりも水っぽい割に雰囲気が滋養系の漢方チックさも含んでいる=ドリンカピリティはそこそこ。
開けたては不快の域ですらあるので、取り扱いが難しいのですが、美味いこと行うとヌフパフの雰囲気が出て・・・・・・ってガメイなんだけどネ!
こたつでぬくぬく~なワインです。どこか田舎の、あんまり洗ってない感じ。

コストパフォーマンス(最大5pt)
♥♥♥(自然派好きなら+♥)
3000円程度のアイテムとしては、珍品レベルはMAXなのでそういう珍しいものハンターな方は是非ご購入アレ。
2015年新設のフランスワインにしてアルデッシュというマニアック地域でガメイですからネ。
そういったものをすすんでチャレンジしたいわけでもない方には、率先してオススメはしがたいです。扱いが難しい具合なのも難点。
自然派らしさは全快なので、その好き好きにもよるかな。
プレゼントには奇抜すぎてあんまり向かないでしょう。
実践したりブラインド会とかやるなら持って行って、自身の経験値にされるのがグッド。
なお、私は何故かこのワインとチキンラーメンという「超自然派と超人工的食品」という対立主義的食べ合わせを行ってみたいのですが・・・・・・案外相性良かったヨ。

というわけで、マス・ド・レスカリダよりソプレ・エ・ジョイエス2015でした。
私のワイン経験の中でも稀に見る奇抜な履歴のアイテムでしたネ。
まさに自然派的な作りになってまして、これを果たして「面白い」と見るか「ダサい」と見るかでワインに対する考え方が透けますヨ。
昔は私も酷く考えてましたが、寛容に見るならこのタイプも面白いなぁと思います・・・・・・まぁ、今後これが5000円以上とかなったら高いと断じますが。

こういうのも試してみるのはワイン経験値としてはいいと思うヨ。


世の中、なんでもあるんだなぁ・・・

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