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☆アキバ系ワインブログ☆

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グレネリーから見る、ワインというもののミックスチャーの軌跡 ~その1。シャルドネの樽の有無から味わいの違いを辿る~

うぇるかむ!
よーやく!やるぞ!!
というわけで、グレネリーのワインを二回に分けて更新いたし!ます!

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グレネリー・グラン・ヴァン・シャルドネ2013



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グレネリー・ザ・グラスコレクション・シャルドネ・アンオークド2013

そう、この2つ、いわばもっとも大きな違いは「樽熟成してるかしてないか」の同ヴィンテージです。

ラベル・ストーリー(最大5pt)
♥♥♥(個人的には+♥)
当ブログでは既にグラスコレクションもグランヴァンも赤ワインでは紹介済みでした。
で、今回にあたって初めて白を呑みました。なぜって、なんでかグレネリー白って入荷が他のワインに比べると少ないんですヨ。
なにせこのワイナリ、ピション・ラランドの女史がバデンホーストを呼んで作ってるって触れ込みからして「ボルドー系のワイナリ」と思われているので、その「シャルドネ」っていうのにピンとこないんでしょう。

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もう後の説明は三宅氏にオマカセ!

で、なにがどう違うかというと勿論細かい事言えば相当の差はあるものの、一番目に見えてわかりやすい差は
「一切樽を使っていない(ステンレンスタンクなどだけで仕上げている)グラスコレクションアンオークドと、樽などを使って仕上げてあるグランヴァン」
これです。
つまり、同じワイナリの同じヴィンテージの、選果他差はあれほぼ似た地域でのアンオークドとオークのシャルドネがバッチリわかるという訳。
結果は、ネタバレしちゃうと「全然別のワイン」。

香り・味わい(最大10pt)
グラスコレクション・シャルドネ・アンオークド:♥♥♥♥♥♥
グランヴァン(オーク):♥♥♥♥♥♥♥
しっかりと差がありすぎて、好みでポイントが決まります
私は樽っこいシャルドネとか好きなタイプなので、オークを使ったグランヴァンのほうがぶっちゃけ好きです。
が、そうした要素をそぎ落としているアンオークドのグラスコレクションのほうが好き――グラン・ヴァンの方は大嫌いという人がいるのは納得する――という人は間違いなくいることでしょう。
ここから見えるのはシャルドネの、醸造による大きな差異でしょう。ほんと、シャルドネの品種の味ってなんなんでしょうネ?

グラスコレクション
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画像あんまとってなかったんで、同じのをまたペタリ。

色はクリアで黄緑系。
香りにグレープフルーツとライム。そこそこにどこか薬草めいたモノすら感じる青さ。
これは個人的な考えなのですが、「安い樽を使っていないシャルドネとソーヴィニヨン・ブランは似ている事がある」と思うのですが、このグラスコレクションはそのいい部分をギリギリでやれてる感じ。
青緑の果実のタッチが割りと多く、ミルキーさはなく、それからグレープフルーツの柑橘系の香りがダイレクトに伝わるといったようなプロセスかな。
味わいもスッキリタイプ。
青さがどこかありつつ、フレッシュなグレープフルーツの果実がキリッと口の中とのどごしに広がって、そのままサクッと終わります。
言ってしまえば、力強さとか気品とかそういうのは別にない感じ。
あくまでもカジュアルにサクッとしているワインで、夏場に楽しみたい早のみタイプ。
ただ、果実がシャバかったり、チープさが目立ったり味わいに抜けがあったりはしない。
芯には強さ感じる。
食前的、というかアミューズとかサラダにピッタリ。
そういう所がよく出来てまして、このスッキリと終わる具合が好きな人も多いんじゃないかしら?



夏らしく水着!
ではあるんですが、豊満だったりはせず、むしろぺたんこスッキリ純粋。だが、それがいい。

グラン・ヴァン
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色は黄色さが多くあり、透明さが高かったアンオークドに比べ全く別の黄色さです。
香りにコッテリとバニラ、柑橘のミックスオーレ。
樽ドネとしてコッテリと仕上げてある(これはグラスコレクションとの飲み合わせもありますが)内容になっていて、ミルク感がとても高くなっています。
また、青さがとても低いのもアンオークドとの大いなる差。
ライム感はなく、ずっとミルクとグレープフルーツ感が高くなっているのは「全然違う」というべきもの。
味わいもずっと口当たりからしてウェットになっていて、柑橘とバニラ、それからモンブラン的な栗っぽさがギッシリと。
おしろいっぽさあり。
果実のパワフル差が強く出ているし、同時に樽感もあるしでバランスはグッド。
これにミネラリーさとか繊細な機微とかが加わるとよりスゴイ事になるんですけど、そこまでではなかったかなーというのが正直な所。神域へは踏み込んで、ない。
ただ、パワフルな低価格シャルドネの中では相当に品はある方ですし、ダイナマイトなキャラでがっぷりとしているので、飲みごたえを求めるなら素晴らしいシャルドネとなっています。
こちらはそういうわけで、むしろステーキ肉と合わせたりスルほうが王道かも。鶏肉より豚肉的な。


ハラショーな出来であります。ボディバランスがよく、あんまりツンツンしてない頃の感じ。

さて。
2つで比べると共通しているのは「果実がしっかりと強く、そこまでチープな仕上がりになってはいない。ただし高級感までは感じない」であり、一方で「飲みくちやボリューム感、そもそも果実の配列感とかまで違って別物」というのも確か。
ここから、シャルドネという品種が如何に「作り手に寄るのか」がわかると思います。比べて面白いし勉強になりましたネ。

コストパフォーマンス(最大5pt)
両方共♥♥♥♥
っていうか、是非比べのみしてみて欲しい
ここに見られる差って、単刀直入に言えば「作りの差」であり、樽の方が作る手間暇とコストがかかるから高い、と。その分で得られるモノが良いのか、失われるモノが良いのか・・・それを皆さんに選んで欲しいナ。
両方一本ずつ買っても4000円以内で収まるので、ブラインドテイスティングとかして勉強するのが一番グッドですし、どっちが好きか判別出来る・・・つまり、樽の有無で白ワインを選べるキッカケになることでしょう。
比べ呑みしちゃってせいで教材的に自分でも考えちゃってますけど、単純に白ワインの質としても豊か。
上述の通り、用途に合わせて使ってあげて欲しいモノであります。

というわけで、グレネリーより2つのシャルドネでした。
赤も白も作れるワイナリこそ優秀!と思うので、この結果には納得。グレネリー、間違いなく優秀です。
その上で、このうえなく経験を積むのにぴったりな要素も揃っているし、それでいて美味しい。
ほんと、侮れませんネ・・・

両方おいているお店からペタリ。赤だけでなく、白ももっと皆入荷したほうがイイッスよ?



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