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ルーシー・マルゴーのヴィンヤード違いイッキ飲み! 6種類同時に書いちゃいます☆

うぇるかむ!
出ました、タイトルだけで当ブログお得意のアレって感じですね。今回で8回目の更新となるルーシーです。
201605052105212bf.jpg
全部並べて撮り忘れちゃったOTL

ラベル・ストーリー(最大5pt)
♥♥♥♥♥
流石に説明不要だと思いたいぐらいですが
当ブログイチオシといいますか、オージー自然派のトップスターであるアントンちの近場ヴィンヤードシリーズ。
世間的には恐らく「ルーシーの球体」とか「球体シリーズ」と言えば知ってる人には通じます。
当ブログでも今回の一個前はコレで更新でしたネ
かなりレアアイテムのルーシー・マルゴーの中でもピノノワールの畑違いということで、更にレア度があがっているのがこの球体シリーズ。
なんですが、個人的にこれまでのを並べてみると・・・・・・割りと評価してこなかったのがこの球体シリーズだったりもします。
ピノでのワイン作りの量そのものはルーシーは非常に多く、力を入れている品種なんだろうと思うんですけれども、正直他の品種の方が上手な印象が極個人としてあります。
しかしながら、この球体シリーズで6つの飲み比べという機会は恐らく、もうありえない(販売しているワインダイヤモンズインポーターぐらいしか後日本人でやってる人いない可能性もある)という超レアケース。
並んだのは以下のワインです。

・ジムズ
・モノミース
・ジャスパー
・モノミースシングル(これだけ絵柄が違います)
・リトルクリーク
・エステート

以上。シングルとの差はバレル差かしら?(ちょっとそこまでは調べがつかず)また、細かいテクニカルは省略。
ついでにいうと、どれも生産量そのものが少なく日本に40本ないものすらあり、更に「これがフルラインナップではなかったり」します(リトルクリークなどにもシングルエディションが存在する)
とはいえ、6つ並んだ段階でけっこー奇跡。
アントンのハゲオジサンが如何にそれぞれの個性を見出すのか、もはやこれは真剣勝負!

香り・味わい(最大10pt)
・ジムズ:♥♥♥♥♥♥♥♥♥
・モノミース:♥♥♥♥♥♥♥
・ジャスパー:♥♥♥♥♥♥♥
・モノミースシングル:♥♥♥♥♥♥♥♥
・リトルクリーク:♥♥♥♥♥♥♥♥♥
・エステート:♥♥♥♥♥♥♥♥♥

ヴィンヤードの差は明確に実感
個人的な好みでいうと、ジムズ、リトルクリーク、エステート。モノミース2つとジャスパーはなんと閉じてる印象すらあって本領発揮してないのでは?と思う部分があり。
傾向として如実にジムズが一番キャッチーというかこれだけキャッチーすぎて最初に出てきたにも関わらず後から考えると「こいつ異質だったな・・・そしてかわいい!」から好き。
あとは意外とどれもシックなものが多く、その中から好みを見つける形だったと思います。
モノミースの2つは流石に良く似ていて、あとあと自分のノートを見ると大体似たことが書いてありました。
整えてある感じは最後のエステート。リトルクリークはモノミースと非常に傾向が似てはいてどっちが好みかで評価が分かれる印象です。
ジャスパーは青さと土っぽさが結構はいってて、これが一番好み分かれるんじゃないでしょうか?ただ成長度は高そう。

それと、今回色みの差についてはいずれも「クリアめながら少しあせたレッド」とご理解を。全部を同時にまとめて並べた形でないので、細かい差があることは感じましたが、正直どんどん後半にいけばいくほど酔ってくるし私の色彩感覚を信じない。

ジムズ
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球体のカラーはクリムゾンレッド
香りにキャラメル、ブラウンシュガーなどがナチュラルに入っているのが特徴。
妙に樽っぽいと言いますか、果実の要素もチェリーのソースっぽくて一番可愛らしくキャッチーな香りです。
味わいもまろやかに最初からミルクティみたい。
チェリーパイとロイヤルミルクティーのティーセットを思い浮かばせる紅茶系ピノですごくキャッチーです。
最後までその感覚が続き、明るいキャラクターをしています。日差し感多い。
これだけで飲んだら一番ルーシーっぽい?と私が認識している果実の自然さとアントンおじさんのキャッチーさが垣間見えていたように思うんですけど、並べて飲むとぶっちぎりでおちゃらけていると言えなくもないかしら。
サクッと明るい系のピノで、今の日本ワインが目指しているピノの最終到達点と言っても良さそうなスタイルかも。


全てを明るく染めるロリキャラな印象。なんでなんでそんなに明るいん?と思ってしまうほど。

モノミース
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球体のカラーはチェリーレッド。
香りからしてこっちは一点シックな印象です。
全体のベースがジムズとはまるっと違ってずっと重たい。
チェリーがジャミーでありつつそれほど立ち上りはせず、全体に控えめなキャラとなっています。
味わいも重たさの方が目立っていて、以前飲んだモノとは別印象。妙に警戒されてるような気分。
クール、というよりは少しおどおどしてるといいますか・・・・・・それでいて甘味がスッと口の中に広がる辺りは流石ルーシー。
そのちょっと暗くていじめたくなる感じがする。
コレに関しては飲み合わせが悪かった(ジムズと一緒に飲んだからくらさがめだった)気がしなくもないのですが、かなーり落ち着いて物静かな印象だったのは確か。


というわけで、ナノデス。あんまり頼りないキャラって私好きでないから、かなり好みで違うと思う。

ジャスパー
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色は橙?ちょっと暗みのあるオレンジで色彩検定人判定頼む。
香りが強くダージリンの要素を含んでいて、香りから葉っぱっぽさと渋みがあるんだろうなと感じさせるのが特徴。
味わいもまさにそのとおりで土臭さがあり、全体に果実感も重た目。
これほど可愛らしさより、泥臭さの尺度があったルーシーは初めてかもしれない・・・
なんとなーく、実は呑み頃でなかったんでは?と思うワインで潜在能力高そうなんですよネ。
全体のタニックさは群を抜いていて、チェリー要素やオレンジ感覚などもとにかく沈む。なんだか苦悩してそうな感じがある。


掴みどころがなく淡々としつつ、硝煙が似合いそうな渋いキャラ。これまた好みでわかれそう。

モノミース・シングル
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これだけ球体の上位版のようで、ルーシーの絵柄になっています。
周囲のジグザグ形円や如何にも子供が描いてそうなモンスターがこう・・・・・・最高やな!これぞ往年のルーシーって感じがする。
ただ、意外と書くことがなく、モノミースをよりバランスと全体のボリュームを引き上げた感じで、あんまり書くことがなかったりします。
これこそ並んで飲まないと違いがわかりづらい典型例で、ちょっち供給順では残念だったかな・・・モノミース同士だとこっちの方が全部球体版を掻き消しちゃうんだろうとは思います。
それぐらい、全体の調整がこっちの方が上。


おんなじキャラでもポージングが違えば印象が違うよねというお話。
ワインってテクニカルでどう攻めようとも樽一個で全然違うんだから本当無情

リトルクリーク
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球体はコバルトブルー。
以前飲んだ時の印象はもっと自然派的なものを感じたものですが、今回の印象だと最も「ブルゴーニュに近い」という良く使われる常套文句が適用されるのはコレ。
香りの傾向はモノミース系と結構似ているんですが、全体のおすましした感じが個人的にはモノミースより高印象でした。
果実味の感じやすさ、それでいて紅茶系のバランスが入っている辺りが私の好みだったのかな。
味わいもかなりしっかりしっとりとしつつ、チェリーのソースの甘味が差し込まれて、その具合が絶妙です。
凄く子供っぽい要素と大人になろうとする要素が混ざっているような・・・そんな気分で赤い果実の質量がしっかりしてるように思います。
チェリーを主体とした果実の要素がフレッシュからジャミーまで変化率も高く、茶葉っぽさがかなり効いており一気に落ち着かせてくれます。
この機微の落ち着いた良さが強いブルゴーニュ的なモノを感じさせたんではないかと。
意外と落ち着いた印象の多い今回のなかでは、比較的開けた部分もあったかなぁ。果実要素のチャーミングさを見せつつラズベリー辺りが入った重たみがあって、そういう加減が良かったかな。


大人になりたい子供感。そういうギャップ感がありつつまとまりがあって良かったなぁ。
以前のモノミースとの印象と逆転したかも?

エステート
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球体の色は青緑。詳細な情報がなく申し訳ないんですが、これは多分自分のところの畑の総合だと推測。
で、普通はシングルであればあるほどもてはやされる訳なんですが、年号が早いワインだったり作り手が上手だったりするとこういうヴィンヤードをまたがったものの方が良いケースも少なくはないだろうと(ナパの人達なんてまさにそれを提唱してた訳ですし)。
今回のエステートも割りと個人的には良かった方のワインで、香りに紅い果実と肉感が強く出ているのが特徴。
チェリーの統一感が(先入観もあるけど)他に比べると大分温和で芯の通りは少ないものの、あんまり硬すぎず。
全体に強くシックなタッチがあるのは上記リトルクリーク辺りと変わらずですが、バランスがより整えられているんですよね。
細部でみると、これまでのワイン達の方が際立ったものがあるんですが、どれもまんべんなく配合されている具合が実に総合的なんですね。
おんなじポイントにしてはいますが、その意味ではモノミースやジムズの方が私個人としては好きなのだけれど、ジャスパーと比べると今はこっちに軍配をあげちゃうかなーみたいな。
安定感と隙がない、という意味ではちょっと異質な(っていうかここまでで飲み慣れてしまったせいか)ルーシーかと。
こういうのが作れる辺り、アントンはデザインが出来る人なのだと思う。


そういうわけで、全員集合でフィニッシュ!以上、ちょっと無理くり艦これ第六駆逐でルーシーを例えるという荒業をしてみましたとさ。

コストパフォーマンス(最大5pt)
コスパで測るものでなくなってきている
今後更に見られなくのが悲しい・・・
というのも、ルーシーというかダイヤモンズインポーター全体が「小売に流さずに使われるべきレストランで呑まれるようにしたい」という方針で舵を取ると触れ回っており、普通の入手が困難になっています。
私も以前「ルーシーの飲み比べはDRCの飲み比べぐらい困難」と書きましたが、この会や以前のルロワ会ないしドイツ会を開いている主催者の方ですら
「今後、球体を並べ呑みするのは自分も最後かもしれない」
と言われる程です。そうなるともうコスパの領域でない訳です。だって手に入らないんだもの。
ちょっとインポーターとしてのダイヤモンズの方針は、全く嬉しくないのが正直な所。なんでルーシーのようなラフな方針のワインを、レストランで有難がって呑むのが当たり前になるん?

というわけで、ルーシーの球体揃い踏みでした。
個々の差が文章以上に大きかったりしまして、改めてちょっとした差異と裁量で同じ作り手でも大きく味わいが違う事を再確認。
また、ルーシーが意外と本格めなピノを作るつもりだという迫力も感じたのは事実。
ただ、割りと悩んでる部分があるような気がしないでもないんですよね。不思議と。
その意味では、個人的にはルーシーはピノより他品種かなーと再度思ったりもしました。
それにしても、今後ルーシー・マルゴーもそうですがワインダイヤモンズ銘柄どうなるんでしょうかネ?
特にルーシー。やっぱルーシー。私はもっとルーシーをボトルで買ってじゃぶじゃぶ呑みたいんですヨ!

あぁ、ルーシー・・・

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| オーストラリア | 22:42 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

球体シリーズはリリース後半年〜一年でピーク、その後は緩やかに下り坂というのが2011年から観測してる自分の印象です。リリース当初の印象ですとジムスはゲヴュルツ入ってる?と思うほどの芳香性で異質、モノミースは例年通りの日向のような仄々感、ジャスパーは甘草や柑橘のニュアンスと土っぽさからブルゴーニュ好きが好みそう、リトルクリークはルッチ・メルローと同系統の豊満な果実味、エステートは自根らしい野生性で自根って難しいよねと毎年悶々としますw
ジムスとジャスパーは2013年が初登場でしたがその後作られてるのか不明です。現地でも売ってないので。

| pralus | 2016/05/05 23:08 | URL |

Re: タイトルなし

>pralus 様

うぇるかむ!

> 球体シリーズはリリース後半年〜一年でピーク、その後は緩やかに下り坂というのが2011年から観測してる自分の印象です。

比較的ルーシーは下るのが早い、ということでしょうか。ちょっと納得かも。

>リリース当初の印象ですとジムスはゲヴュルツ入ってる?と思うほどの芳香性で異質、モノミースは例年通りの日向のような仄々感、ジャスパーは甘草や柑橘のニュアンスと土っぽさからブルゴーニュ好きが好みそう、リトルクリークはルッチ・メルローと同系統の豊満な果実味、エステートは自根らしい野生性で自根って難しいよねと毎年悶々としますw

もうこのあたり、私よりもブログやった方が良いのではないか?と思っちゃう節があり^^;
いわゆる「さすおに」であります。
それにしても、個々でこれだけ味わいの傾向が違うというのはやはりワインの面白みでありますネ。

> ジムスとジャスパーは2013年が初登場でしたがその後作られてるのか不明です。現地でも売ってないので。

買う場所とか醸造アシスタントがルーシーは変わっている(しかも結構スピーディーに変わってる)ので、ジャスパー・ボタン氏から買ってなかったら恐らく作ってないのでは?
買いブドウで作ってる人達ってカリフォルニア(ピゾーニ系統など)や南アフリカ(クリスタルムなど)でもその年オンリーとかになりかねない中作ってたりするので、ファンは迅速に手に入れなければならない→ファンの中でしか回らない=ファンが増えないに陥ったりするので、なかなか曲者です・・・・・・もっと買って飲めればいいのになぁルーシー・・・・・・

| シンク・プリテュール・ノブレス | 2016/05/19 11:23 | URL |















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